【トヨタホームの30坪,35坪,40坪】価格(総額)や間取りを実例を交え紹介
鉄を知り尽くしたTOYOTAならではの鉄骨構造で地震に強い家を作るトヨタホーム。
そんなトヨタホームの中で人気の高い、延床面積30坪,35坪,40坪位の家を建てる時にかかる価格(総額)や参考となる間取り、標準での仕様などを確認していきたいと思います。
トヨタホームの30坪,35坪,40坪の参考間取り
トヨタホームでは一部規格住宅も取り扱っていますが、基本的には自由設計となりますのでご紹介する間取りはあくまで参考としてお考え下さい。
30坪位の参考間取り
◦大空間LDK&家事動線も考えられた間取り
フラットルーフでシンプルなボックスタイプ、外壁は一面白色でスッキリとした爽やかな印象を与える外観デザインです。
玄関正面にシューズクロークを設置。ホール&階段の下にも大き目の収納スペースを確保しています。キッチンは対面式のペニンシュラタイプ。回遊動線がとられており家事効率も上がります。
2回は3部屋を確保。2つの子供部屋に繋がるバルコニーを配置。天気の良い日には洗濯物を干すスペースとしても活躍します。
間取り | 3LDK |
玄関方向 | 南 |
延床面積 | 99.45㎡(30.1坪) |
◦開放感あふれ暮らしやすい平屋の間取り(実例)
車2台を悠々停められる広いカーポートとナチュラルな色合いでまとめられた外観はブラウンの縦格子がアクセントとなっています。
LDKは約24畳と広く、勾配天井を活かした吹き抜けになっています。鉄骨造ならではの大開口窓で開放感も溢れる作りです。
また、家事がスムーズに行われるようにキッチン、洗面室、浴室が一直線に並べられて配置されています。同時にキッチン⇒洗面室⇒納戸⇒ダイニングと行き止まりのない回遊動線で生活が楽になる間取りです。
間取り | 4LDK |
玄関方向 | 西 |
延床面積 | 104.48㎡(31.6坪) |
敷地面積 | 222.57㎡(67.3坪) |
35坪位の参考間取り
◦住空間を有効活用した都市型住宅
横幅一杯に確保したバルコニーが印象的な外観です。玄関ホールから和室へ繋がっているので来客時にリビングを通さずに案内する事が出来ます。
和室を使っていない時はダイニング側の引き戸を開放する事で空間が繋がりより開放的になります。階段下はトイレスペースとして有効活用。
2会の廊下ホールはムダが出来やすい空間ですが、上がってすぐに収納、そしてトイレ。突き当たりには主寝室へ抜けられるウォークスルークローゼットが配置されています。
間取り | 4LDK |
玄関方向 | 南 |
延床面積 | 118.20㎡(35.8坪) |
◦洗練されたデザインで無駄のない間取り(実例)
L字型ファサードアイコンが特徴的でツートンカラーの色使いがシックモダンな印象を与える洗練された外観です。
1階LDKは仕切りや耐力壁のない大空間に。大開口窓から繋がるウッドデッキで空間がより広く感じられ開放感あふれる作りに。キッチン横には便利なパントリーも配置。
2階は廊下を極力省いて、その分の床面積を各居室へと充てています。大容量の納戸も設けられているので収納力も考えられた生活のしやすい間取りです。
間取り | 4LDK |
玄関方向 | 南 |
延床面積 | 115.81㎡(35.0坪) |
敷地面積 | 263.50㎡(79.7坪) |
40坪位の参考間取り
◦間仕切りをあまり設けず吹き抜け仕様で開放感あふれる間取り
深い軒がつくる陰影で建物に立体感が出て、左右対称の見た目で重量感&高級感も感じられる外観です。
LDKにホームオフィスを配置、外から帰ってきて直ぐに手洗いが出来るようにトイレ内ではなくトイレ向かいに手洗い場を設置するなど新しい生活様式に対応した間取りです。
また、リビング階段の採用や1階も2階も極力間仕切りを設けないなど家族間のコミュニケーションの取りやすさを重視する作りになっています。
間取り | 4LDK |
玄関方向 | 南 |
延床面積 | 132.41㎡(40.1坪) |
◦歳を重ねても暮らしやすい家
重厚感ある寄棟屋根やタイルをあしらった凹凸のあるフォルムが邸宅感を醸し出す外観です。深い軒とカーポートをうまく組み合わせ雨の時も濡れずに乗り降りできるアクセスを確保しています。
歳を重ねても暮らしやすいように全館空調を導入しており、また将来1階だけでも生活が出来るようにリビング隣にスマート和室を配置しています。
また、左右どちらからでもアクセスできるキッチンの配置や、ランドリールームとしても使えるように洗面脱衣室を広く作ったり、使いやすさにも配慮された間取りです。
間取り | 4LDK |
玄関方向 | 南 |
延床面積 | 135.16㎡(40.8坪) |
敷地面積 | 218.31㎡(66.0坪) |
トヨタホームの間取りの特徴
トヨタホームの商品ラインアップは鉄骨ユニット工法で建てられる「シンセシリーズ」と、鉄骨軸組工法で建てられる「エスパシオシリーズ」があります。
それぞれの工法の違いは後述しますが、どちらの工法であっても鉄骨造の強みを活かした大開口、大空間の家づくりが1番の特徴となります。
木造に比べて構造体を支える為の筋交いや耐力壁によって開口部の大きさが制限されないので光と風を十分に満喫できる大開口窓の設置が可能となります。
また、鉄骨の強固な構造躯体により最大35畳の柱なし空間の作成も可能です。横の繋がりだけでなく、吹き抜けやスキップフロア、ロフトなど縦の空間の繋がりも持たせて開放感の高い設計も可能とします。
2階部分が1階部分よりもせり出している「オーバーハング」を利用しての駐車場の確保や、車2台分の間口を設けたビルトインガレージなども得意としており、広い間口+大空間の開放感の高い間取りが好みの方におすすめです。
そして最近では、手を触れやすいドアや手すりにオリジナルの抗菌·抗ウイルスコーティングを施したり、趣味の部屋を兼ねたホームオフィスを取り入れたり、リビングまでの動線で上着やバッグをおける収納部屋を確保したり、手洗い場を設けたり新しい生活様式に適応した設計も構築しています。
家づくりで後悔される方に共通しているのが「住宅メーカー同士の比較・検討不足」です。
◦CMでよく見かけたし知名度もある会社だから決めた。
◦「○○○工務店は良かったよ」等、親戚・友人が言っていたので同じ会社に依頼した。
◦いきなり訪れた住宅展示場で行った会社が魅力的で営業もイイ人だったので決めた。etc..
あまり候補をあげずに、ほぼ直観で決められた方は往々にして「もっと慎重に選べば良かった…」と後悔します。
そうならない為に、時間的な余裕を持って6社以上は候補をあげて比較・検討をおこないましょう。
play_circle ハウスメーカー選びのはじめの一歩!まずはカタログを取り寄せ比較してみましょう。
トヨタホームで30坪,35坪,40坪の本体価格&総額
トヨタホームの坪単価は鉄骨造である事などもあり、ハウスメーカーの中でもハイクラス帯の70万円~90万円位が平均値となります。
ちなみに、注文住宅での総額は本体価格(本体工事費用)に付帯工事費用(別途工事費用)+諸費用を加えた費用が総額となります。
総額に対する各費用の内訳は、本体価格(本体工事費用)が70%~80%、付帯工事費用(別途工事費用)が15%~20%、諸費用が5%~10%程度が一般的です。
以上を踏まえて、トヨタホームの30坪,35坪,40坪の本体価格&総額は以下の通りです。
◦30坪,35坪,40坪の本体価格&総額の目安
坪数 | 本体価格 | 総額 |
---|---|---|
30坪(99.2㎡) | 2,100万円~2,700万円 | 2,800万円~3,600万円 |
35坪(115.7㎡) | 2,450万円~3,150万円 | 3,267万円~4,200万円 |
40坪(132.2㎡) | 2,800万円~3,600万円 | 3,733万円~4,800万円 |
本体価格&総額を抑えたい場合はLQがおすすめ
坪単価および本体価格(総額)は商品毎に異なります。トヨタホーム全体の平均坪単価は70万円~90万円位ですが、LQは坪単価50万円~70万円位となります。
LQは所謂規格住宅で外観デザインや間取りなどは予め決められたプランの中から選択していく形となります。また、住宅設備の選択肢も他商品に比べると限定されています。グレードもやや下がります。
規格化して設備も限定する事で低価格を実現している商品です。
他商品に比べて安いですが構造躯体などは他商品と変わりありません。トヨタホームクオリティで建てられますので地震に対してとても強い家を建てる事が出来ます。
設計自由度は下がりますが、その分価格は安くなりますので「トヨタホームで建てたいけど、ちょっと高い…汗」という方におすすめの商品です。
ちなみにトヨタホームの取り扱い商品一覧と価格の目安は以下の参照してください。
◦トヨタホームの商品一覧&価格目安
シンセシリーズ(鉄骨ユニット工法) |
<LQ> “> 「プロがつくる、私がアレンジ。」を商品コンセプトに掲げるトヨタホームの規格住宅です。敷地面積やライフスタイル別に全21プランあり、複数の間取りパターン+設備の中から好みを選んで家づくりを行います。 価格:安め |
<シンセ・スマートステージプラス> 独自の工法で広さをプラス、高性能フィルタ付き換気システムで抗菌・抗ウイルス機能をプラス、クルマから電力供給できる安心機能をプラスしたおうち時間をより快適に過ごせる住宅です。 価格:やや高め |
<シンセ ウィズ アール> テレワークに集中できる空間の確保、健康の事も考えられた一年中快適に過ごせる空気環境などコロナ禍を経て新生活に対応した住宅です。 価格:標準 |
<シンセ・メッツォ> 開放感のある吹き抜けやプライベート空間となる中庭など、限られた空間を豊かに活用する設計を得意とする都市型住宅の理想を叶える商品です。 価格:標準 |
<シンセ・フィーラス> 高級感ある外観を希望される方におすすめの商品です。大きな屋根、深い軒が描き出す美しい陰影。大きな開口など、どっしりとした重厚感も感じられる住宅です。 価格:高め |
<シンセ・カーダ> シンプルなデザインを好む方におすすめの商品です。フラットルーフでスクエア型のシンプルな形状が美しい、スッキリとした外観デザインの住宅です。 価格:標準 |
<シンセ・スマートステージ> シンセ・スマートステージプラスのベースとなる商品です。様々な外観プラン、6つのインテリアスタイルなどから居心地のいい暮らしをデザインできます。 価格:標準 |
<シンセ・はぐみ> 「一緒の時間をはぐくむための家」をコンセプトに開発された商品で、つながるリビングやコミュニケーションウォール、家族構成やこどもの成長にあわせて可変できる設計など子育て世帯に特におすすめの住宅です。 価格:やや安め |
<シンセ・スマイリズム> 転びやすい赤ちゃんのために住まいの安全性を高め、毎日の睡眠リズムを整えるために光をコントロール、赤ちゃんの未熟な体温調節機能や免疫力の弱さを補う空調システムなど赤ちゃんの笑顔を育む家です。 価格:やや安め |
<シンセ・ニコリズム> 両方の世帯がストレスなく快適に過ごせる、独立タイプの二世帯住宅です。 価格:標準 |
<シンセ・ヴィトロワ> 強固な構造体だから出来る「大空間・大開口・吹抜け」、限られたスペースを有効活用する3階建て住宅。 価格:標準 |
<シンセ・スマートステージプラス(平屋)> シンセ・スマートステージプラスの平屋専用商品 価格:標準 |
<シンセ・ピアーナ> 深い軒が作り出す美しい陰影、軒の下のテラスは大開口の窓でリビングと繋がり開放感のある平屋住宅に。またステップフロアや小屋裏収納など縦空間の設計も得意な商品です。 価格:高め |
エスパシオシリーズ(鉄骨軸組工法) |
<エスパシオ・LS> 耐火性に優れたALC外壁を厚さ100mmで施工し頑丈な外壁に守られた住宅です。ALCコンクリートは遮音性、デザイン性にも優れており上質な外観となります。 価格:やや高め |
<エスパシオ・LX> 柱の無い広い空間や高い吹き抜けなど、自由度の高さで空間を最大限活かす設計を得意とする住宅です。エスパシオシリーズでは一番グレードの高い商品です。 価格:高め |
<エスパシオ・メッツォ> 建物外壁が外塀を兼ねる、合理的なアイデアが詰まった都市型住宅です。コンセプトはシンセシリーズの<シンセ・メッツォ>と同じです。 価格:標準 |
<エスパシオ・エフ アーバンウィンド> 曲線デザイン「カーブドウォール」が個性的でデザインセンスの高い外観が特徴です。インパクトのある外観がお好きな方に特におすすめの商品です。 価格:高め |
<エスパシオ・ガレージスタイルプラス> インナーガレージを標準仕様で搭載する商品です。ガレージから玄関やパントリーへの動線で生活が便利に、室内からガレージを眺める仕様にしたり、車・バイク好きの方に特におすすめの商品です。 価格:標準 |
<エスパシオ・エフ> 美しさと機能や住み心地まで考えられた4つの表情を持つ家。 価格:やや安め |
<エスパシオ・エフ3> 都市で暮らすための機能性、個性やスタイリッシュさを兼ねそなえた外観デザインの都市型3階建て住宅です。 価格:やや安め |
30坪,35坪,40坪の間取りは何人暮らしに向く広さ?
どの位の広さであれば何人暮らしに向いているかは、国土交通省が発行する住生活の安定の確保と向上の促進のための基本的施策「住生活基本計画」内で基準が定められています。
その基準は以下の通りです。
単身 | 2人世帯 | 3人世帯 | 4人世帯 | 5人世帯 | |
最低居住面積水準 | 25㎡ (約7.6坪) | 30㎡ (約9.1坪) | 40㎡ (約12.1坪) | 50㎡ (約15.1坪) | 60㎡ (約18.2坪) |
誘導居住面積水準 | 55㎡ (約16.6坪) | 75㎡ (約22.7坪) | 100㎡ (約30.3坪) | 125㎡ (約37.8坪) | 150㎡ (約45.4坪) |
・最低居住面積水準
住生活基本計画(全国計画)
最低居住面積水準は、世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準。
・誘導居住面積水準
誘導居住面積水準は、世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準。
簡単に説明すると、「最低居住面積水準」はこれ以上狭いと生活が不便になりますよという基準で「誘導居住面積水準」はこの位の広さがあれば快適に暮らせますよという基準です。
この基準を元にすると30坪,35坪の広さは3人世帯が余裕をもって快適に暮らせる広さで、40坪であれば4人世帯でも余裕をもって暮らせる広さとなります。
ただ、「誘導居住面積水準」は割と余裕を持たせた基準となっているので実際は4人世帯でも35坪あれば十分快適な広さだったりもします。
つまり30坪の家は~3,4人向き、35坪以上の家は~4,5人向き、40坪の家は~5,6人向きの広さの家です。
トヨタホームと近しい価格や間取り作成を行うHM
トヨタホームを検討されている方が比較しておきたいHM(ハウスメーカー)は、同じ位の価格帯で勝負をしており、同じく大開口&大空間設計を得意としているHMです。
また、「どうして鉄骨で建てたい!」という事がなければ、大開口&大空間設計を得意としている木造の住友林業なども比較してみると良いと思います。
◦積水ハウス(鉄骨造と木造)
確かな「技術力」と「施工力」で高い性能と設計自由度があり、邸別自由設計を重視し、土地の環境や家族構成、ライフスタイルに合わせて住宅を提案してくれます。
木造1~3階建て「シャーウッド」、鉄骨1~2階建て「イズシリーズ」、鉄骨3~4階建て「ビエナ」等、豊富な商品で多様なニーズに応えてくれます。
本体価格 | – |
坪単価 | – |
工法 | 木造軸組(在来)工法、鉄骨系プレハブ工法、その他 |
詳細 | 積水ハウスのカタログ |
◦ダイワハウス(鉄骨造と木造)
鉄骨造・木造どちらにおいても構造躯体が強い事、そして天井高と開口幅を広く取り開放的な空間設計を得意とするハウスメーカーです。
営業、設計、インテリアコーディネーター、施工、アフターサービスの各担当者等、あらゆる分野の専門スタッフが一邸毎にチームを組み徹底サポートしてくれるので安心して家づくりを任せられます。
本体価格 | 2,450万円~ (延床面積35坪場合) |
坪単価 | 70.0万円~150.0万円 |
工法 | 木造、軽量鉄骨造、重量鉄骨造 |
詳細 | ダイワハウスのカタログ |
◦セキスイハイム(鉄骨造と木造)
部屋単位で工場でつくり、現場へ運び組み立てるユニット工法が特徴的な鉄骨系も木質系も取り扱うハウスメーカーです。
大部分の工程を工場内で行うので現場ではわずか1日(建築規模や天候、その他条件にもよる)で雨仕舞までを完了します。現場で作り上げる工法では困難なレベルの精度と品質管理を実現しています。
本体価格 | 2,100万円~ (延床面積35坪場合) |
坪単価 | 60.0万円~180.0万円 |
工法 | ユニット工法 |
詳細 | セキスイハイムのカタログ |
◦ヘーベルハウス(鉄骨造)
地震だけでなく火災や水害など、災害に対して非常に強い家づくりが特徴の鉄骨造を取り扱うハウスメーカーです。
軽量・重量鉄骨で造る強靭な構造躯体に加えて、耐火性や耐水性、遮音性、断熱性にも優れたALCパネル(へーベル板)を壁・床・屋根などに使用して建物の耐久性・安全性・快適性を高めています。
本体価格 | 2,800万円~ (延床面積35坪場合) |
坪単価 | 80.0万円~120.0万円 |
工法 | 軽量鉄骨造、重量鉄骨造 |
詳細 | ヘーベルハウスのカタログ |
◦住友林業(木造)
質の高い自然素材を使った家づくりなど木へのこだわりと木材を活かした優れたデザイン、高い技術力を持ったハウスメーカーです。
一邸、一邸理想の住まいを実現する為に、専属のプロジェクトチームを結成し家づくりをサポートしてくれます。住み心地や外観・内観デザインなどへの設計満足度が97.9%と非常に高い評価を得ています。
本体価格 | 2,625万円~ (延床面積35坪場合) |
坪単価 | 75.0万円~100.0万円 |
工法 | 木造軸組(在来)工法 |
詳細 | 住友林業のカタログ |
トヨタホームの構造・工法や性能を確認
トヨタホームの1番の特徴は鉄骨造による強固な構造躯体です。地震や火事など災害に強く、耐久性も高いので安心して長く住む事が出来ます。
では、その強さの源であるトヨタホームの構造・工法などを確認していきたいと思います。
ちなみにトヨタホームではシンセシリーズは「鉄骨ユニット工法」エスパシオシリーズは「鉄骨軸組工法」で建てられます。
鉄骨ユニット工法
シンセシリーズは柱や梁を溶接とボルトで剛接合を行う鉄骨ラーメン構造の住まいを約85%まで工場で仕上げるユニット工法を採用しています。
ユニット工法は大部分を工場で生産する為、品質が安定している事や現場での工期が短く済む事、大空間・大開口が作りやすいといった特徴があります。
また、鉄骨ラーメン構造は高層ビルにも採用される程、元々耐震性・耐久性に優れる構造ですが、トヨタホームでは更に強固な構造躯体にする為に「パワースケルトン」と制振装置「T4システム」を取り入れています。
◦パワースケルトン
構造躯体に使われる柱の太さは業界でもトップクラスの125ミリ角を使用しています。もっとも多く使われる3.2ミリ厚の鉄骨の場合、1本の柱で178.4KNの重量を支える事が出来ます。
更にそれをボックス化する事で強度は261.8KNとなり約1.5倍の強さが実現します。
また、力が集中しやすい接合部には変形を防止するための「変形防止プレート(ダイアフラム)」を内蔵しており、内蔵しない場合に比べて約35倍の強さとなります。
このように強化した構造体を「パワースケルトン」と呼んでいます。
パワースケルトンにより耐震性を確保したまま、広々柱無し大空間や大開口窓などを実現しています。
◦制振装置「T4システム」
「T4システム」はユニットの上下梁間に設置したフレームに「減衰装置」を配置した形を基本構成としており、地震時には水平方向のエネルギーを回転運動に変えて建物の揺れを抑制します。
鉄骨造の建物は地震の際に揺れやすいといったデメリットがありますがトヨタホームでは「T4システム」により揺れを軽減する事が出来ます。
繰り返し地震にも強くなり、また揺れを減少する事で室内のクロスの割れや外装の損傷も軽減する事が可能です。
鉄骨ユニット工法は耐震構造の「パワースケルトン」+制振装置「T4システム」によって地震に対して非常に強い家づくりを行います。
鉄骨軸組工法(EST工法)
一般的な鉄骨軸組工法では耐力壁にブレース(筋交い)を使いますが、EST工法ではジグザグ状に斜め材を入れます。これをラチス柱と呼びます。
耐力壁にジグザク状のラチス柱を使った鉄骨軸組工法の事をトヨタホームでは「EST工法」と呼んでいます。
ETS工法は一般的な鉄骨軸組工法より少ない耐力壁で同等の強度を確保する事が出来、ユニット工法のように構造体を組み合わせて作る訳ではないので間取りの自由度が高いです。
間取りの自由度を優先する時にはEST工法の方が向いています。
また、ユニット工法だと構造体を現場まで運び込む必要があるので道路幅の狭いところでは採用する事が出来ない可能性も出てきますがETS工法は現場で組み上げるので狭小地にも向いている工法です。
耐震性能
鉄骨ユニット工法でも鉄骨軸組工法(EST工法)でもトヨタホームの家は標準仕様で耐震等級3の基準値を大きくクリアしています。
また備え付けの収納には、地震などの揺れで扉が勝手に開かないようにする金具「耐震ラッチ」が付いています。これにより収納物の飛散防止や避難ルートの確保にも役に立ちます。
更に、塩水噴霧、乾燥、湿潤を繰り返しサビの発生状況を検証した実験では60年相当経過の試験でもサビは発生せず、品確法の解説に示される方法に沿った計算では100年相当の使用が可能であると認められています。
こうした耐久力の高さもあり長期間に渡り安心して暮らす事が出来ます。
断熱性能
トヨタホームの断熱性能は、公式HPにユニット工法のシンセシリーズはZEH基準をクリア可能と書かれており、EST工法のエスパシオシリーズでは「等級4」の基準をクリアしていると書かれています。
◦断熱等級と基準となるUA値
等級/地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
断熱等級7 (HEAT20 G3基準相当) | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.23 | 0.23 | 0.26 | 0.26 |
断熱等級6 (HEAT20 G2基準相当) | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.34 | 0.46 | 0.46 |
断熱等級5 (ZEH基準相当) | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
断熱等級4 (H28年 改正省エネ基準) | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 |
“クリア可能"という書き方から、恐らく標準仕様では必ずしもZEH基準をクリアする訳ではないという事だと思います。つまり等級4はクリアできるが等級5は仕様次第という事なので、トヨタホームの標準仕様での断熱性能はUA値0.6~0.75位だと思われます。
(※4地域の場合)
断熱性能にこだわる方は、オプションとはなりますが基礎断熱(高性能グラスウール16K+硬質ウレタンフォーム)や窓の仕様を樹脂スペーサーが加わったトリプルガラスにグレードUPする事も出来ますので検討しておきましょう。
換気システム
標準仕様は熱交換換気システムの「ピュア24セントラル」が採用されています。熱交換率は82%です。
(熱交換率とは、吸排気でどれだけ熱を回収出来るかを表した値でパーセンテージが高い程換気による熱ロスを抑える事が出来ます。
熱交換率82%であれば外気が0℃、室温が20℃だった場合、給気が16℃となります。)
ピュア24セントラルには高性能なHEPAフィルターを内蔵していますので花粉や黄砂だけでなく、PM2.5、PM0.5など目に見えない微小粒子までキャッチし外気の汚れを取り込まないようになっています。
◦全館空調システム「スマート・エアーズ プラス」
選ぶ商品や地域、契約のタイミングなどによって全館空調システム「スマート・エアーズ プラス」が標準の場合もあります。
全館空調「スマート・エアーズ」を簡単に説明すると、換気システムの「ピュア24セントラル」にエアコン機能を追加して家全体の換気も空調も自動で行うシステムの事です。
そこに基礎断熱を組み合わせたものが「スマート・エアーズ プラス」です。
床下断熱ではなく基礎から断熱する事で、床下空間も室内の温度とほぼ同じ環境になり室内環境がより快適になります。
全館空調システム「スマート・エアーズ プラス」の1番のメリットは玄関や脱衣所など含め家中1年を通じて温度差を無くし快適な住環境に保ってくれる事です。
夏場にクーラーをつけていない部屋に行くとムワッとする不快な感じや、冬場朝起きて廊下に出るとヒヤッとする不快な感じが軽減され温度ストレスの少ない快適な家にしてくれます。
また空調機は1階は床下、2階は小屋裏に設置され各部屋にはフラットな吹き出し口があるだけです。部屋毎にエアコンを設置する必要がないので部屋がスッキリします。エアコン用のコンセントの設置も必要ありません。
室外機も2台だけで済むので家の周りの見た目もスッキリします。
まとめ
トヨタホームの30坪,35坪,40坪の参考になる間取りや本体価格&総額を実例を交え紹介すると共に、標準仕様での性能などを確認してきましたが如何だったでしょうか。
トヨタホームの家は災害に強く、2種類の工法を取り扱っているので様々な要望に沿った提案も可能で、品質も安定しています。
実際、多くの方に選ばれているハウスメーカーですが、注文住宅は一人一人の建てたい家の理想や優先する事、条件が異なるのでトヨタホームが合わないという人もいます。
「良い!」と思っていても、他と比較してみると「やっぱ、そうでもない」という事はよくあるので、これから家づくりを行う方はまずは複数候補をあげて価格やデザイン、性能など比較する事から始めてみましょう。
素敵なマイホームづくりを応援しています。
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