【注文住宅】おしゃれな家の外観。押さえておきたいポイント
注文住宅で建てるならとびっきりおしゃれな家にしたいですよね。
住宅性能や住宅設備も大事ですが、単純な見た目のかっこよさも建てた後の満足度に大きく関係してきます。
家の印象はまず外観で決まりますし、住んでいる方も毎日見る事になるので自分が納得できるおしゃれな外観にこだわるのは大切です。
この記事では、注文住宅で建てる家の外観にはどのような種類があるのか?
そしておしゃれな外観にする為に押さえておきたいポイント等を紹介していきたいと思います。
ついつい人に自慢したくなるような、おしゃれな家づくりの参考にして下さい。
僕も注文住宅でおしゃれな家を建てたいな。
では早速、注文住宅の外観の種類と外観を決める6つのポイントをご紹介しますね♪
はーい。宜しくお願いします。
注文住宅の外観の種類
まずは家の外観にはどのような種類があるのか見て行きましょう。
外観のデザインに明確な定義はありませんが、大きく分けると以下の6種類になります。
画像参照:ハウスネットギャラリー
ピンタレスト
和風
木や竹や土を多く使い、「和」のデザインを取り入れた外観が特徴的です。屋根の形状は切妻(きりづま)屋根である事が多く、屋根材には瓦を使っている事が多いです。
田舎の方のお家や和風旅館の外観をイメージすると分かりやすいと思います。
和風の家は日本の風土に合わせて作られてきたため、開放的で風通しの良い作りである事が多いです。昔ながらで1番馴染みのなるデザインなので懐かしさや落ち着きを感じられるでしょう。
和風モダン
伝統的な和のテイストに欧米テイストも取り入れた外観が和風モダンです。
和風デザインに比べるとややシンプルな見た目で、外壁などに白色を多く取り入れ、差し色として異なる色も使いシャープな見た目になっている事が多いです。
モダンの意味
外観を表す時に使われる○○モダンですが、そもそも"モダン"とはどのような意味なのでしょうか?
辞書で"モダン"を調べると『今風でしゃれていること、現代的であるさま』と書かれていますが、建築業界でモダンスタイルと言うと『機能的でシンプル』である事を表す事が多いです。
○○モダンとくれば、○○よりもシンプルに見える見た目の事と思っておきましょう。
洋風
「海外の家」のイメージです。壁がレンガ造りだったりタイル貼りだったり、窓や玄関の形がアーチ状であったりベランダやバルコニーの手すりが凝った作りである事が多いです。
所謂、輸入住宅にあてはまります。
「洋風」と一纏めにしていますがスウェーデンやデンマーク風の北欧スタイルやギリシャ、スペイン、イタリアなど地中海沿岸の南欧スタイル、カナダ、アメリカ等の北米スタイルなどが含まれます。
洋風モダン
「海外の家感」をやや弱めて、日本の風景になじむようにアレンジを加えられた外観が洋風モダンの特徴です。
窓や玄関の形状、外壁の素材などで感じられる海外の家感は1部残しつつ、残りはスッキリとシンプルに仕上げたデザインとなっています。
洋風デザインの家と比べるとシャープな印象を与えます。
シンプル/モダン
非常にあっさりとした外観です。シンプルな作りはデザインの流行りに左右される事がなく、飽きがこないとも言われています。
シンプル/モダンではボックスタイプの家が多く、複雑な作りではないのでメンテナンスも楽だというメリットがあります。
全体的に直線的なデザインで、使われている色も少なく纏められているのでスタイリッシュな印象を与えます。
その他
上記の5つに分類をするのがやや難しいタイプの外観の家がその他に当てはまります。
個性的でアバンギャルドな見た目である事が多いです。注目度はNo1でしょう。クセが強い家です。
誰とも被りたくない、一見変わった見た目の家に住みたい方にはおすすめです。
おしゃれな家の外観かどうかは6つのポイントで決まる
家の外観は主に以下6つの要素で決まります。
それぞれどういった形状や種類があるのか見て行きましょう。
建て物の形状
建て物の形状は様々です。シンプル/モダンのようなボックスタイプだったり、洋風デザインの凸凹の多い形状だったりと外観のデザインタイプにより変わってきます。
また土地の形状や間取りにも影響を受けます。
凹凸のないシンプルデザインの外観は建築費用が安かったりメンテナンスが楽だったりメリットもありますが、雨、風を凌ぎずらかったり日光を遮る事が出来なかったりする面もあります。
複雑な形の建て物は建築費用が高くなりがちですが、高級感を出す事ができます。
屋根の形状
屋根の形状は20種類以上あります。その中でもよく見かける代表的な形状8つのそれぞれの特徴を紹介したいと思います。
※スマホの場合、画面を横向きにすると表が見やすいです。
形状名 | コスト | 防水 | 断熱 | 台風 | ソーラー パネル |
---|---|---|---|---|---|
切妻屋根 | ◎ | ◎ | △ | △ | ○ |
寄棟屋根 | △ | ○ | ○ | ◎ | △ |
方形屋根 | △ | ○ | ○ | ◎ | △ |
片流れ屋根 | ◎ | ○ | △ | △ | ◎ |
陸屋根 | ◎ | × | △ | ◎ | ○ |
入母屋屋根 | △ | △ | ◎ | ◎ | △ |
招き屋根 | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
はかま腰屋根 | △ | △ | ○ | ○ | ○ |
画像参照:外壁塗装110番
切妻(きりづま)屋根
お家の絵を書いた時の三角屋根をイメージすると分かりやすいと思います。一般的な屋根のイメージはこの"切妻(きりづま)屋根"だと思います。
棟(屋根の頂上部分)から2方向に傾斜しているのが特徴です。
寄棟(よせむね)屋根
切妻(きりづま)屋根の次によく見る屋根の形状だと思います。
切妻(きりづま)屋根は2方向の傾斜面に対して、寄棟(よせむね)屋根は4方向に傾斜面があります。
屋根頂上部に地上に対して水平になる大棟という部分があります。
方形(ほうぎょう)屋根
形状は寄棟(よせむね)屋根に似ていますが、方形(ほうぎょう)屋根は頂上部に大棟がありません。ピラミッド型の形状をしています。
寄棟(よせむね)屋根は頂上が「線」になっているのに対し、方形(ほうぎょう)屋根は頂上が「点」になっており、その点から4方向へ同じ角度で傾斜している屋根です。
片流れ(かたながれ)屋根
切妻(きりづま)屋根を半分に切ったような形状をしています。
1枚の長方形or正方形で構成され、一方向に流れているシンプルな屋根です。
陸(ろく・りく)屋根
屋根が水平になっている形状です。
屋上をバルコニーに使えたり、屋上を有効活用する事が可能となる屋根です。平屋根とも呼びます。
入母屋(いりもや)屋根
切妻(きりづま)屋根と寄棟(よせむね)屋根を組み合わせたようなデザインの屋根です。
屋根の上半分が切妻(きりづま)屋根で、下半分が寄棟(よせむね)屋根になっています。
田舎でよく見かける形状の屋根です。
招き(まねき)屋根
切妻(きりづま)屋根をずらしたようなデザインの屋根です。片側の屋根が長く、もう片方は短い形状になっています。
別名、差し掛け屋根とも呼ばれます。
はかま腰(はかまこし)屋根
切妻(きりづま)屋根と似ています。切妻(きりづま)屋根の棟を一部切り取ったような形状です。
側面から見た時に袴をはいた姿に似ている事から"はかま腰(はかまこし)屋根"と呼ばれるようになったようです。
隅切屋根、半切妻屋根、ドイツ屋根とも呼ばれています。
外観デザインにこだわったおしゃれな住宅のカタログは下記より貰うことが出来ます。
屋根材の種類
屋根に使われる屋根材は大きく分けて4種類存在しています。
画像参照:クイック屋根工事
スレート系
都市部で最もよく見かける屋根材だと思います。
天然スレートは天然の岩を使用します。重量もあり割れやすく加工もし難い為あまり普及していません。
スレート系屋根の多くは化粧スレートです。
化粧スレートはセメントに繊維を混ぜて板状にした素材で、天然スレートに比べ軽く、加工もし易くコストも安いです。色のバリエーションも豊富です。
別名コロニアル、カラーベストとも呼ばれています。
金属系
金属系の屋根材は素材が軽く耐久性、耐水性にも優れています。
従来は金属系と言えばトタン屋根が主流でしたが、今ではガルバリウムが人気を集めており、注文住宅で最も採用されている屋根材ではないでしょうか。
ガルバリウムは金属系屋根材の弱点であったサビにも強く、風雨・耐久性、耐水性にも効果を発揮する屋根材です。
軽量で加工もし易い為、今人気を集めています。
セメント系
粘土で形成された日本瓦と比べると安価です。また施工性がよく、衝撃にも強い屋根材です。塗装仕上げの為カラーバリエーションも豊富です。
反面、重量が重い為に地震には弱いです。また経年劣化による割れが発生します。
塗装も剥がれやすい為、定期的なメンテナンスが必要になってきます。
粘土系
粘土を焼いて形成した瓦を使った屋根材で、日本家屋に古くから使われています。
塗り替えの必要もないので耐久性に優れています。また断熱性や遮音性にも優れています。耐火性も高いです。
ただし瓦自体が重い為、地震には弱いです。
外壁材の種類
外壁材の種類もたくさんありますが、ここでは新築戸建てシェア率TOP3を紹介したいと思います。
上図を見てもわかるとおり、この3つの外壁材を足すとシェア率約96%です。その中でも殆どが窯業系サイディングです。
新築戸建ての約8割が窯業系サイディングを外壁材に採用しています。
※スマホの場合、画面を横向きにすると表が見やすいです。
種類 | コスト | 耐震/耐久 | 防水 | バリエーション | メンテナンス |
---|---|---|---|---|---|
窯業系サイディング | ◎ | ○ | △ | ◎ | △ |
金属系サイディング | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
モルタル塗装 | △ | ○ | △ | △ | △ |
窯業系サイディング
窯業(ようぎょう)とは、窯(かま)で土や砂などを高熱処理して、陶磁器、瓦、ガラス、セメントなどを製造する事です。
サイディングとは板状外壁材の総称の事です。
つまり窯業系サイディングとは、セメントに繊維質や混和材などを混ぜて製造された外壁板の事です。製造過程で窯の中で高熱処理されるため窯業系と呼ばれています。
模様やカラーバリエーションが豊富で、コストも抑えつつ耐震性や耐火性も優れているため、今では外壁材の8割が窯業系サイディングを採用しています。
金属系サイディング
金属、主にアルミニウムやガルバリウム鋼板、塗装ステンレス等を使用している外壁材です。
他の外壁材に比べると軽量な為、地震の際に建て物への負荷が少なくてすみます。また金属で出来ているので激しい雨に打たれても内部に水が浸透するような事はおこりません。
ただしコスト面とデザインバリエーション面は窯業系サイディングに軍配があがります。
モルタル塗装(塗り壁)
以前までは日本住宅で1番多く採用されていました。セメントと砂を混ぜたものを壁に塗って仕上げる外壁材です。
原材料が「セメント」「砂」「水」とすべて不燃性で耐火性は高いです。有毒ガスの発生もありません。また、つなぎ目のない外壁に仕上がります。
ただし、モルタル塗装はひび割れを起こしやすいです。施工期間やコストがかかります。出来上がりが職人の技術力に左右されます。防水性が非常に低いです。
窓の種類
おしゃれな家の外観として窓の種類、そして数や大きさ、配置バランスも押さえておきたいポイントになります。
設置する窓の個数やサイズの大・小、そして配置箇所によっても与える印象は変わってきます。一般的には窓の高さやサイズを揃える事で外観も整ってみえる効果があります。
あえて高さもサイズも変える場合にはセンスが問われます。
センスのある方は自分のセンスでアレンジしても良いと思いますが、センスに自身の無い方は、窓を揃えていない家の事例などを見て参考にするのが良いでしょう。
また、屋根や外壁同様に窓にもいくつかの種類がありますが、ここではメーン所である4種類の窓を紹介したいと思います。
画像参照:LIXIL
引き違い窓
1番イメージしやすい窓だと思います。溝やレールにはめて、横方向に開閉します。
窓を開閉するスペースが必要ないので、窓回りの構造やデザインの自由度が高いのが特徴です。どのくらい開閉するのかも調整がしやすい窓です。
またサイズバリエーションが豊富な事も特徴です。
上げ下げ窓
ガラスが上下についているタイプの窓です。上下ともに可動するタイプと片方だけ動かせるタイプとあります。
外部からの侵入が難しい窓なので防犯性に優れています。
すべり出し窓
すべり出し窓には「縦すべり出し窓」と「横すべり出し窓」の2種類あります。
縦すべり出し窓
戸が外側へ開きます。ビジネスホテル等でよく見かける窓です。
外の風を効率的に室内に取り入れる事が出来、換気に優れています。風量の調整も簡単です。
横すべり出し窓
戸が外側へ開きます。浴室や洗面所、トイレ、キッチンなど水まわりの換気窓としてよく使用されています。
開けていても雨が入り難い構造になっています。またすりガラス等をつかえば、視線を遮りながら換気が可能です。
FIX窓(はめ殺し窓)
枠にガラスをはめ込んだだけの窓です。開閉は出来ません。デザイン性と採光を目的とした窓です。
開閉が出来ないので当然通気性はありません。壁に比べると断熱性能も劣ります。見た目はおしゃれですが使いどころが難しい窓です。
その他(玄関ドアや外構)
注文住宅の外観でおしゃれ差が出るのは家の形・屋根・壁・窓以外にも玄関ドアや外構、庭なども関係をしてきます。
特にシンプル/モダンなデザインの家だと形状、屋根、壁がシンプルな作りなので玄関ドアにも目が止まります。
またおしゃれな家かどうかは、建て物のみだけでなく外構や庭も含めて決まります。
建て物の雰囲気と調和がとれているような外構であれば、建て物と外構部で一体感が生まれよりおしゃれな家に見える事でしょう。
注文住宅でおしゃれな外観にする時の注意点
おしゃれな家の外観にするにあたって注意しておきたい4つのポイントを紹介します。
建築実例などを見て住宅メーカーを選ぶ
住宅メーカー毎に得意とするデザインがあります。自分が思い描く理想の家と住宅メーカーが得意とするデザインにズレがあると、思ってたのとちょっと違うな。という作りになりかねません。
注文住宅で住宅メーカーを決める時には複数社からカタログ・資料を集める事になりますが、その中でもデザインのカタログ集などがあれば分かりやすいです。
「建築実例が載ってあるカタログ集はありますか?」と聞いてみると良いですよ。
過去の建築実例などを見ることでメーカー毎のデザインの特色を知る事ができます。
また、ネットや雑誌等で「良いなぁ」と思ったデザインの家の外観があればそれを見せるのも良いです。
口頭で伝えても伝わりにくい事もありますので、写真や画像で見せておけば相手側もあなたの理想をイメージしやすいでしょう。
予算との兼ね合い
おしゃれな外観にこだわるあまり、ついつい当初の予算を超えてしまう事はわりとよくあります。
建て物以外にも外構にも費用は発生しますので、予算と相談をしながら進める必要があります。
自分好みにアレンジを出来るのが注文住宅の魅力の1つですが、予算配分を考えながらおしゃれな家づくりを進めましょう。
住宅性能やメンテナンスの事も考慮
出来上がった家の見栄えが良ければ満足度も高い。と冒頭でお話しましたが、住宅性能やメンテナンスの事も考慮をしなければいけません。
複雑な形状の家は高級感はありますがメンテナンスが大変だったりもします。
FIX窓もおしゃれですが、大きな窓を増やせば増やす程断熱性能は落ちてしまいます。
永く住む事になる家なので住宅性能やメンテナンスの事も考慮しつつ進めていく事が大切です。
近隣のお家もみておく
建てる場所が決まったら近隣のお家も見ておきましょう。
近所のお家と雰囲気の違う家だと目立ちすぎたり、浮いてしまったりする可能性があります。逆に「周りの家とは違うテイストにして目をひきたい」と思っている場合にも、先に見ておく事で参考になります。
なるほど!家の外観を決めるポイントと注意点はこれでバッチリだよ。
そうですか、それは良かったです。
つぎはデザインセンスの高い住宅メーカーを教えてほしいな。
了解しました。では最後に、おしゃれな家のカタログも貰えるデザインセンスの高い住宅メーカーをご紹介しておきますね。
まとめ
注文住宅でおしゃれな家の外観にする為に押さえておきたいポイントについて纏めてみましたが如何でしたでしょうか。
お家の購入はとても大きな買い物です。時間も必要ですし多くのお金もかかります。
その為、色々と情報をあつめ慎重にすすめて行く事が大切です。押さえておきたいポイントさえ分かってしまえば決して難しことはありません。
一緒に住む方と話ながら、お互いの希望も交えつつ楽しく家づくりが進められると良いですね。
「外観デザインにこだわりつつ、住みやすさも考えられた家」を得意とする住宅メーカーは下記より探す事ができます。
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