【積水ハウスの平屋】実例も交え価格や間取り、仕様もチェック!

2023-05-29

高い構造強度と設計の自由度を両立させ、1960年の創業以来の累計建築戸数が250万戸超えで世界一の企業である大手ハウスメーカー積水ハウス。

当記事では、殆どの方が名前を知っているであろう「積水ハウス」の平屋の参考間取りや価格を実例も交えて紹介すると共に、標準仕様での性能なども併せてチェックしていきたいと思います。

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積水ハウスの平屋の間取り

積水ハウスでは「邸別自由設計」にこだわっており、一邸、一邸建築士さんが付いて最適な住まいのプランニングを行っていくので、ご紹介する間取りは一例としてご覧下さい。

参照:積水ハウス

大屋根に煙突が印象的な平屋

大屋根に煙突が印象的な平屋の外観
外観
大屋根に煙突が印象的な平屋の間取り図
間取り図(2LDK)

A.大屋根を活かした大容量の小屋裏収納

B.リビングには大開口の窓を付け開放感があり、繋がるテラスが空間をより広く感じさせてくれます。

C.玄関土間と一体になった和室。リビングを通さず来客を招く事が可能です。

D.キッチン上部は吹き抜けになっておりボックス型で配置。大空間のLDKに変化を加えるデザインです。

E.脱衣洗面室はデッキへ直結できる作りに。洗濯物を干す動線がスムーズになります。

1階床面積109.32㎡(33.07坪)

上品で高級感のある仕上がりの平屋

上品で高級感のある仕上がりの平屋の外観
外観
上品で高級感のある仕上がりの平屋の間取り図
間取り図(3LDK)

A.鉄骨造ならではのオーバーハングを利用した駐車場。雨に濡れず快適に乗り降りできます。

B.可変性のある個室でライフスタイルの変化に応じて対応が可能となっています。

C.小屋裏空間を利用して天井高3500mmの大空間を実現したLDK

D.深い軒下空間に設けられたテラス。連続した大開口で高い開放感を得られます。

E.洗濯物がすぐに干せるように脱衣洗面室はテラスに繋がっています。

F.冷蔵庫はキッチンクロークに置き、空間をすっきり見せる工夫がされています。

1階床面積114.22㎡(34.55坪)

片流れ屋根と淡い色使いでモダンな雰囲気の平屋

片流れ屋根と淡い色使いでモダンな雰囲気の平屋の外観
外観
片流れ屋根と淡い色使いでモダンな雰囲気の平屋の間取り図
間取り図(3LDK)

A.クローゼットを真ん中に配置し、上下に仕切られた主寝室

B.家の中心に和室を配置。戸をしめれば個室として、開放すれば一体感のある大空間になります。

C.デッキに面したペット専用の空間

D.キッチン横にはデッキがあり、デッキでBBQなど食事を楽しむ時に配膳&片付けも楽になる配置です。

E.勾配天井を活かした天井高のあるリビング。収納も設けており片付けも楽に。

F.大型庇キャノピーによるおしゃれなガレージ

1階床面積130.65㎡(39.52坪)※ガレージ除く

◦実例紹介

参照:suumo_積水ハウス

シンプルis the bestな平屋

シンプルis the bestな平屋の外観
外観
シンプルis the bestな平屋の間取り図
間取り図(3LDK)

緩やかな勾配をつけた軒の深い大きな屋根が印象的なシンプルデザインの外観です。

リビングとデッキの床の高さを揃え、繋がりをもたせる事で空間をより広く感じられる工夫がされています。

「脱ぐ・洗う・干す・畳む&しまう」の一連の動作が楽になる回遊動線がとられています。

延床面積96.50㎡(29.1坪)
敷地面積242.77㎡(73.4坪)
工法木造軸組(シャーウッド構法)

連続した大開口で眺望が楽しめる平屋

連続した大開口で眺望が楽しめる平屋の外観
外観
連続した大開口で眺望が楽しめる平屋の間取り図
間取り図(3LDK)

グレーでまとめられたシックな外観は、外構の鮮やかな植栽とも調和がとれています。

南側に広がる緑地帯は市の管理地で、向こう100年程は何も建つ予定がないと言う事でリビングに連続した大開口窓を設けて眺望を楽しめる仕様に

また、他のスペースよりも一段低い位置に作られるピットリビングによって天井の高さが際立ち空間に奥行きが出ます。

延床面積114.88㎡(34.7坪)
敷地面積348.35㎡(105.3坪)
工法鉄骨系プレハブ(ダイナミックフレーム・システム)

集中収納など個性ある間取りの平屋

集中収納など個性ある間取りの平屋の外観
外観
集中収納など個性ある間取りの平屋の間取り図
間取り図(3LDK)

白の外壁と木調のフェンスで落ち着いた印象を与える外観です。

間取りでまず目を引くのが中央に配置された集中収納。白い面材で囲われており、白い箱が家の中央にドンと置かれているような作りとなっています。

LDKを挟むように配置されたウッドデッキも個性的。抜群の開放感に加え、採光や風通しもよくなります。

延床面積145.81㎡(44.1坪)
敷地面積396.61㎡(119.9坪)
工法木造軸組(シャーウッド構法)

積水ハウスの平屋の間取りの特徴

「邸別自由設計」をウリにしている通り、積水ハウスでは一人一人のお客様の要望に合わせた間取りづくりを非常に上手に行います。

内と外をつなぐ家づくりや、勾配天井を活かして開放感あふれるリビング、縦も横空間も上手に活用した空間設計

ペットと一緒に暮らしやすい平屋や、子育て世帯に人気の収納たっぷりの平屋、趣味もトコトン楽しみたい方向けのこだわり空間のある平屋等々

一級建築士をはじめ、住まいづくりの専任スタッフがサポートしてくれるだけあり間取り設計の満足度はハウスメーカーの中でもトップクラスだと思います。

また、鉄骨造・木造どちらも平屋の商品を取り扱っているので特に苦手とする間取りなどがないのが積水ハウスの強みです。

ちなみに、家づくりは基準となる寸法(モジュール)に合わせて行っていくのですが積水ハウスではメーターモジュールが採用されています。

尺モジュールの1グリッドは910㎜×910㎜なのに対して、メーターモジュールの1グリッドは1000mm×1000mmです。

尺モジュールに比べてメーターモジュールの方が壁と壁の間隔が自然と広くなるので廊下や階段、トイレなどゆとりのある広さで設計する事が出来ます。

グリッドとは?

方眼用紙をイメージすると分かりやすいと思いますが、設計用紙も方眼紙状に小さい正方形のマスが並んでいます。グリッドはこの小さい正方形の1マスの事です。

家は基本的にこのグリッド/モジュール単位で設計されていきます。

平屋の取り扱い商品

◦鉄骨

平屋の季(ひらやのとき)
平屋の季(ひらやのとき)

積水ハウスが取り扱う鉄骨造の平屋の商品です。

深い軒下テラスで内と外を繋ぎスローリビングの魅力を最大限に感じられたり、大屋根の勾配天井で開放感に溢れ、広い小屋裏を設けたり

連続した大開口の窓を配置し太陽の光を十分に取り込めるリビングにしたり、鉄骨造の強さを活かした設計を楽しみながら安全性も快適さも損なわれない平屋住宅です。

◦木造

里楽(りらく)

積水ハウスが取り扱う木造の平屋の商品です。

屋根の勾配(2.5、4、5、6寸)や片流れ、切妻、寄棟など屋根の形状にも合わせ和・洋・シンプル・モダンなど多様な外観デザインに対応可能となっています。

勾配天井を活かして天井高を確保したり、天井を張らずに梁を見せた仕上がり「梁あらわし」や、約7寸角の大黒柱を用いて広い空間を確保したり

積水ハウス独自の構造、シャーウッドらしい木の優しさやぬくもりを感じられる木造の平屋住宅です。

積水ハウスの平屋の参考価格

積水ハウスの坪単価は80万円~100万円位が平均値となります。ハウスメーカーの中でもハイランクの価格帯です。

◦積水ハウスで平屋を建てる時のおおよその本体価格

坪数本体価格
25坪(82.6㎡)2,000万円~2,500万円
30坪(99.2㎡)2,400万円~3,000万円
35坪(115.7㎡)2,800万円~3,500万円
40坪(132.2㎡)3,200万円~4,000万円
45坪(148.8㎡)3,600万円~4,500万円
50坪(165.3㎡)4,000万円~5,000万円
※坪単価は家の仕様や市況により変動の可能性がありますので、あくまで参考程度にお考え下さい。

積水ハウスと比較したい平屋の得意なハウスメーカー

積水ハウスの平屋を検討されている方が比較しておきたいハウスメーカーかハイクラス帯で平屋の実績、ノウハウも豊富で平屋住宅を得意としている以下のハウスメーカーです。

価格面に加え、標準仕様での性能や設備、保証内容やデザイン性なども比較してみましょう。

◦住友林業

住友林業の平屋カタログ

質の高い自然素材を使った家づくりなど木へのこだわりと高い技術力を持ったハウスメーカーです。

「フラットにつながる」「内と外がつながる」「大空間を楽しむ」「生活動線」「環境にやさしい平屋」こうした平屋の魅力を存分に楽しめるグランドライフが人気商品となっています。

本体価格2,625万円~
(延床面積35坪の場合)
坪単価75.0万円~100.0万円
工法木造軸組(在来)工法
詳細住友林業の平屋カタログ

◦トヨタホーム

トヨタホームの平屋カタログ

工場生産による品質の安定性や耐震性、耐久性に優れた鉄骨ラーメン構造、広々とした大空間も確保出来るワイドスパン工法などが特徴的です。

立体で考える自由設計や外と繋げる内外一体空間、各室が繋がるワンフロア設計、いつでも快適な空調設計などトレンドを詰め込んだ「いまの平屋」づくりを得意とします。規格住宅「Since LQ」であればコスパ良く建てられます。

本体価格2,450万円~
(延床面積35坪の場合)
坪単価70.0万円~110.0万円
工法鉄骨系プレハブ工法
詳細トヨタホームの平屋カタログ

◦積水ハウス

積水ハウスの平屋カタログ

確かな「技術力」と「施工力」で高い性能と間取り自由度があり、邸別自由設計を重視し、土地の環境や家族構成、ライフスタイルに合わせて住宅を提案してくれます。

鉄骨ではイズ・ステージ、イズ・ロイエ、平屋の季、木造(シャーウッド)では、グラヴィス ステージ、里楽などが平屋住宅で人気です。

本体価格
坪単価
工法その他
詳細積水ハウスの平屋カタログ

◦ダイワハウス

ダイワハウスの平屋カタログ

鉄骨だけでなく、木造においても高耐震技術など様々な対策で「強い家づくり」が特徴のハウスメーカーです。

「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」の天井高や、大開口・大空間が可能という特長を最大限に活かした開放的で災害に強い平屋づくりを得意としています。

本体価格2,800万円~
(延床面積35坪の場合)
坪単価80.0万円~150.0万円
工法鉄骨系プレハブ工法
詳細ダイワハウスの平屋カタログ

◦パナソニック ホームズ

パナソニック ホームズの平屋カタログ

プレハブ工法による鉄骨系、重量鉄骨造、さらに木造の家づくりも行う大手ハウスメーカーです。高品質なパナソニック製の住宅設備が標準仕様となっています。

深い軒と大開口がつくる自然との一体感、勾配天井を活かし上にのびやかなLDKや、スキップスタイルで家族とのつながりも大切にしながらひとりの時間も充実した間取りなど、自然を感じつつ家族の絆を育んでいく平屋づくりを得意としています。

本体価格
坪単価
工法鉄骨系プレハブ工法
詳細パナソニック ホームズの平屋カタログ

積水ハウスの平屋の標準仕様

積水ハウスの標準仕様での性能や設備などを確認していきたいと思います。

積水ハウスの構造・工法

積水ハウスは鉄骨造と木造、両方を取り扱っており鉄骨造で2種類、木造で1種類の構法が採用されています。

合計3種類の構法がありますので、それぞれの特徴を記載していきます。

◦ダイナミックフレーム・システム・・・軽量鉄骨造(1・2階建て)
◦フレキシブルβシステム・・・重量鉄骨(3・4階建て)
◦シャーウッドハイブリッド構造・・・木造

軽量鉄骨・重量鉄骨の違い

軽量鉄骨と重量鉄骨の違いは「鋼材の厚さ」です。

・鋼材の厚さが6mm未満⇒軽量鉄骨
・鋼材の厚さが6mm以上⇒重量鉄骨

鋼材の厚みによって法定耐用年数も異なります。

法定耐用年数
・鋼材の厚みが3mm未満⇒19年
・鋼材の厚みが3~4mm⇒27年
・鋼材の厚みが4mm以上⇒34年

鋼材の厚みが厚いほど負荷に耐える事が出来るので、一般的には3階建て以上のマンションやビルの場合に重量鉄骨が用いられます。

ダイナミックフレーム・システム

ダイナミックフレーム・システム

軽量鉄骨を用いて1,2階建て住宅に採用される構法です。

積水ハウスが設定している標準梁の約5倍の強度を持つ「ダイナミックビームR」と、約10倍の強度も持つ「ダイナミックビームK」の組み合わせで1階天井高2700mm、最大スパン7000mm柱や間仕切りのない開放感あふれる大空間を実現します。

2階は最大スパン8000mm、天井高は標準では2470mmですが、少し低めの天井2270mmも選択可能です。

高さを調整できる事で建物全体の高さを抑え、土地の規制に柔軟に対応できるようになっています。

◦制震装置シーカス

制震装置シーカス

地震時に動エネルギーを吸収し、揺れを軽減する制震装置「シーカス」が標準仕様で付いています。

このシーカスフレームを効率的に配置する事で、地震時における住宅の変形量を1/2以下に抑える事が出来るようです。内外装の損傷も軽減できるので震度7クラスの大地震や繰り返し地震も効果を発揮します。

また、長期間安定した性能を発揮させるためシーカスには耐久性に優れた特殊高減衰ゴムを採用しています。これにより耐用年数100年相当の耐久性を確保しています。

◦耐久性の高い外壁

ダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)には「ダインコンクリート」と「セラブリッド」2種類の外壁材が用意されています。

「ダインコンクリート」の特徴
ダインコンクリート

積水ハウスが取り扱う外壁の中で最高級の品質を持ちます。その為、「セラブリッド」よりも価格が高いです。

価格が高いだけあり、地震や台風、火災など災害への強さ、雨・湿気に対する耐久性を備えています。

また、一般のコンクリートでは難しい邸別に生産するカスタムメイドの独自の製法で、美しいデザイン性を実現する事が出来ます。

「セラブリッド」の特徴
セラブリッド

窯業系サイディングを基盤に、裏面に鉄板と鋼製フレームを組み合わせ積水ハウスオリジナルの外壁材です。

耐震性に対して有利な軽量化が図られており、暴風などで飛来物の衝撃に耐える強靭さ、防火性の高さ、厳しい日本の気候に適応する耐候性の高さなどを持ち合わせています。

カラーやデザインのパターンも多彩に用意されています。

ダインコンクリート、セラブリッド共に、「タフクリア-30」という防汚塗装が施され、耐用年数が30年とメンテナンス費用を軽減できる特徴も持ち合わせています。

タフクリア-30

フレキシブルβシステム

フレキシブルβシステム

重量鉄骨を用いて3,4階建て住宅に採用される構法です。

一般的な構造では、耐震性を確保する為に1階から最上階までつながった1本の「通し柱」が必要で、その柱が間取りの自由度を妨げていました。

積水ハウスの「フレキシブルβシステム」では、必ずしも「通し柱」を必要としないのでコーナーにも窓を設置できるなど、自由度の高い設計での家づくりが可能となっています。

各階で柱を自由に動かす事が出来るので、二世帯や賃貸併用、店舗併用にも向いている構法です。

◦マルチTMD

マルチTMD

フレキシブルβシステムは高層ビルに用いられる重量鉄骨ラーメン構造を進化させた構造で、高さ60mの高層ビルと同じ耐震基準で設計が行われます。

耐震性能の高さに加え、交通振動を大幅に低減する「マルチTMD」を標準搭載しています。

3階建て以上の背の高い建物は、構造や耐震性に関係なく地盤との共振現象が起きやすいので振動が大きくなり揺れやすくなるのですが、オリジナル技術の「マルチTMD」により振動を大幅に軽減してくれます。

◦耐久性の高い外壁

フレキシブルβシステム(重量鉄骨)には「シェルテック・コンクリート」と「SC25セラミックウォール」2種類の外壁材が用意されています。

「シェルテック・コンクリート」の特徴
シェルテック・コンクリート

地震や台風、火災など災害への強さなど性能面では1,2階の鉄骨造で使われる外壁材「ダインコンクリート」と似た性能を持っています。

「ダインコンクリート」と異なる点は、3階建て以上の鉄骨となるて建物自体の荷重が大きくなるので、それを軽減する為に中空構造となっており軽量化が図られている点です。

軽量化により地震時に建物への負担を軽減する事が出来ます。

「SC25セラミックウォール」の特徴
SC25セラミックウォール

基本的な機能、性能、デザインなどは1,2階の鉄骨造で使われる外壁材「セラブリッド」とほとんど変わりありません。

「セラブリッド」より軽量化を図る為、裏面に鉄板はなく鋼製フレームと窯業系サイディングを組み合わせた積水ハウスオリジナルの外壁材です。

シャーウッドハイブリッド構造

シャーウッドハイブリッド構造

積水ハウスの木造住宅では、強い耐力壁で地震に対してつよい「モノコック構造」とベースに、開口部を大きくとれる「ラーメン構造」の長所を融合したオリジナル構造のシャーウッドハイブリッド構造を採用しています。

シャーウッドハイブリッド構造の強さと自由を支えるポイントは主に以下の3点です。

◦MJ(メタルジョイント)接合システム

MJ(メタルジョイント)接合システム

従来の木造構法では、柱や梁に複雑な凹凸加工を施し、木材同士を組み合わせる手法がとられていましたが、木の断面を切り欠くので強度的に弱点になる事がありました。

積水ハウスでは、予め工場で最小限のスリットを作るだけなので断面欠損を最小限に抑え、金物接合でより強い緊結を可能にします。

◦基礎ダイレクトジョイント

基礎ダイレクトジョイント

一般的な木造住宅では、基礎の上に上部構造の水平を保つ役割として土台を挟みます。ただ、土台の材質などによっては地震の際にそこが弱点になる事もありました。

積水ハウスでは、基礎の施工精度が高いため土台を介さずに基礎と柱を直接繋ぐ「基礎ダイレクトジョイント」が採用されています。

直接繋ぐ事でどの方向からの力にも均質な強さを発揮し、柱の抜けや倒壊も起きにくい、強い構造を実現しています。

◦高強度耐力壁

高強度耐力壁

釘を打つピッチを細かくし、面材に9mm厚の合板を採用し高い強度を実現しています。強度が高い為、壁を少なくする事ができて、開口を大きくとったりと設計の自由度にも貢献しています。

陶版外壁材

陶版外壁材

シャーウッド専用のオリジナル外壁材「陶版外壁ベルバーン」が採用されています。

原材料は青粘土を焼いた岩石など自然素材が使われており、陶器と同じ工程で焼き上げてつくられます。

「焼き物」なので耐火性能に高く、また釉薬を使う事で色褪せもせず、60年以上の高い耐久性能を実現しています。

耐震性能

積水ハウスの耐震性能は鉄骨1,2階、3,4階、木造すべてにおいて最高等級の耐震等級3を確保しています。

重量鉄骨は言わずもがな、1,2階で使用される軽量鉄骨にしろ、木造のシャーウッドハイブリッド構造にしろ、構造躯体も耐力壁も強いので少ない柱・壁でも耐震性を確保する事が出来ます。

その為、大開口の窓や広々空間を確保したりなど設計自由度をあげる事が出来ます。

断熱性能

局部的にも熱を伝えやすい部分の事を熱橋「ヒートブリッジ」と呼ぶのですが、鉄骨造の場合は鉄の部分が熱橋となりやすいです。

その為、鉄周りをきちんと断熱材でくるむような施工を行う事が大切になってきます。

積水ハウスでは家中をすっぽり包み込むようなオリジナル断熱仕様「ぐるりん断熱」が採用されており熱橋部分も断熱材に覆われています。

◦天井断熱

すき間が出来やすい天井裏の梁下には専用寸法の断熱材を使用してすっぽり覆う事で断熱性・気密性の確保を行っています。

◦壁断熱

壁内部の鉄骨柱部分にもしっかり断熱材を使用する事で熱橋となる事を防いでいます。

◦床断熱

根太の間だけでなく根太の下にも断熱材を施工し、床全体を包み込むように断熱を行っています。

積水ハウスではLow-E複層ガラス、アルミ樹脂複合サッシ(SAJサッシ)を標準仕様としています。ガラスとガラスの中間層(16mm)にはアルゴンガスが充填されています。

積水ハウスの公式曰く、採用しているSAJサッシは一般的なアルミ樹脂複合サッシの1.4倍の断熱性があるようです。

断熱等級5

積水ハウスの断熱性能は標準仕様でZEH基準を満たす断熱等級5となっています。UA値で言うと、寒冷地でない標準地が該当する4,5地域では0.6以下となります。

◦断熱等級と基準となるUA値

等級/地域区分1234567
断熱等級7
(HEAT20 G3基準相当)
0.20.20.20.230.230.260.26
断熱等級6
(HEAT20 G2基準相当)
0.280.280.280.340.340.460.46
断熱等級5
(ZEH基準相当)
0.40.40.50.60.60.60.6
断熱等級4
(H28年 改正省エネ基準)
0.460.460.560.750.870.870.87

標準仕様ではZEH基準を満たす等級5ですが、積水ハウスでは幾つかの断熱仕様が用意されています。

オプション扱いとなるので別途費用はかかってしまいますが、断熱材変更・高気密施工・サッシ変更などを行い、より高断熱・高気密となるので快適性が上がります。

積水ハウスの換気システム

積水ハウスの換気システム「スマートイクス」

換気システムは、熱交換換気ユニットと空気清浄機エアミーを組み合わせた「スマートイクス」が採用されています。

熱交換率は約80%で、屋外の空気を屋内の室温に近づけてから排出してくれるので換気による熱ロスを軽減する事が出来て、冷暖効率が上がります。

外気中の粉塵や虫類はサイクロン給気フードで排出され、フィルター交換は5年に1回でよくメンテナンス性にも優れています。

また空気清浄機エアミーは天井に取り付けられ、花粉やPM2.5など微細な汚染物質も除去してくれるのでキレイな空気で過ごす事が出来ます。

積水ハウスの平屋のメリット&デメリット(注意点)

積水ハウスの平屋にはどのようなメリットおよびデメリットがあるのかご紹介しておきます。

積水ハウス平屋のメリット

◦地震や火災などの災害に強い

積水ハウスの家は鉄骨造も木造も、標準仕様で地震や火災などの災害に対してとても強い作りとなっています。

◦設計力&デザイン性が高い

一人一人の要望に最適なプランを提案できるように「邸別自由設計」にこだわっており、豊富な実績とノウハウを持つ一級建築士や専任スタッフがついてくれます。

オリジナルの構法により耐震性を確保しつつ設計自由度も高いのが特徴です。

また内装・外装材のデザインやカラーバリエーションも豊富で鉄骨造・木造ともに好みに合う外観&間取りで建てる事が出来ます。

◦施工への安心感

ハウスメーカーと契約を結んでも、実際に現場で家を建てるのは下請けの更に孫請けの工務店だったりします。その工務店の施工精度次第では残念な家になってしまう事もあり得ます。

積水ハウスでは、グループ会社である「積水ハウス建設」か、積水ハウスの基準に合格をした「ハウス会」と呼ばれる工務店でした家を建てる事が出来ません。

施工する工務店に厳正な基準を設けて採用しているので、施工精度への安心感があります。

◦初期保証が30年

構造躯体と防水に関する保証は法律により引渡し後10年間は住宅会社側が負う責任があります。その為、最低保証の10年間だけの会社も多いですが、積水ハウスでは初期保証が30年となっています。

30年目以降は10年毎の有料点検を行う事で永年保証が可能となっています。

積水ハウス平屋のデメリット

◦価格が高い

住友林業や三井ホーム、ダイワハウスなど大手ハウスメーカー同士で見れば突出して価格が高い訳ではありませんが、一条工務店やアイ工務店、アキュラホームなどと比べると価格は高いです。

保証制度・アフターサポートの手厚さや、社会的信頼度や安心感は得られますが超大手のハウスメーカーは価格帯が一番のネックとなります。

◦気密・断熱性能がもう少し欲しい

住むのを控えた方が良いレベルで低い訳ではありませんが、価格とのバランスを考えると気密および断熱性能はもう少し高いレベルであってほしいかなと思います。

オプションで上げる事は出来ますが、やはり価格とのバランスがやや悪いかなといった印象を受けます。

まとめ

積水ハウスの平屋の参考となる間取りや価格を実例も交えて紹介すると共に、標準仕様での性能などもチェックしてきました。

積水ハウスの平屋は災害に強く、設計自由度も高く、間取りのセンスにも優れているので積水ハウスで建てて良かったという方もいれば

注文住宅は一人一人の条件が異なるので合わない方も出てきます。

まずは自分達に合うハウスメーカーがどこなのかを知る為に、平屋を検討されている方であれば、平屋住宅を得意としているハウスメーカー同士で比較をしてみましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

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この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。

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