注文住宅の流れ-土地購入から家を建てるまでの期間など

2019-10-09

『注文住宅で家を建てたいけど、何から始めればいいのかよく分からない』

『注文住宅で家が建つまでの一連の流れを分かり易く、シンプルに教えて欲しい』

注文住宅で家を購入する時に、わりと多いのが一連の流れが分かり難い。といったこれらの質問です。

確かに、建売等と比べると注文住宅ってよく分からない点が多々ありますよね。

この記事では、注文住宅で着工から完成までの一連の流れをわかりやすく、シンプルに説明をしていきたいと思います。

一連の流れを最初に把握する事で、完成までスムーズに話を進められるようになりますので、知っておいて損はありません。

免責事項&PR告知

※本記事は可能な限り正確な情報を掲載しておりますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
※当サイトは提携する企業のPR情報も含まれますが、記事内容やランキング等に影響を及ぼすものではありません。

流れその1(期間の目安:約1ヶ月~3ヶ月)

1-1.資金計画を立てて予算を決める

「注文住宅で家を建てるぞ!」

と、決断をしてから、最初にしがちなのが展示場めぐりや資料請求です。

住宅展示場をめぐる事や、カタログ請求をする事自体は正しいのですが、やみくもに情報を集めても自分の予算と全く合わなければ、時間を無駄にしてしまうだけです。

1番最初にすべきなのは、予算をしっかりと把握をする事です。

土地も必要な場合は、建て物代とは別に土地代も加えて予算の目途を決めます。

予算の決め方に関しては、こちらに詳しく記載していますので、時間のある時にでもご覧ください。

これさえ読めば失敗しない!注文住宅の予算の決め方

1-2.新しい住まいのイメージづくり

「どこで、どのような暮らしをしたいのか」

一緒に住む方と話し合って、理想のイメージを膨らませましょう。

今の住まいの不満点等をあげてみるのもヒントになると思います。

『お風呂をもう少し広くしたい』とか

『玄関を広くとりたい』とか

『キッチンも広めにとりたい』等など、

どのような家に住みたいのかのイメージを膨らませましょう。

金額別の建築実例や間取りをまとめた記事もありますので、宜しければこちらもご参考にしてみて下さい。

価格別・坪数別で見る間取り

1-3.エリアの条件整理

立地条件なども絞り込みましょう。

最寄駅までの時間や、通勤・通学の時間

スーパーや商業施設の充実度、病院などが近くにあるか。

交通などの利便性や、そのエリアの価格相場なども加味して、住みたいエリアを絞りましょう。

流れその2.土地編(期間の目安:約3ヶ月~6ヶ月)

1-1.土地探し

新しい暮らしのイメージや立地エリア、そしてある程度の予算を決めたら、次は土地探しを行います。

理由は後述しますが、土地探しと住宅メーカー選びは必ず同時進行で行いましょう。

住みたい地域の不動産会社に、こちらの条件を伝えて土地を探して貰う方法もありますが、注意しておかなければいけない点もあります。

家の建築を工務店やハウスメーカーに頼む場合、やり取りをする窓口が不動産会社と住宅メーカーの2つある状態になります。

そうなると、両者の進み具体を合わせるのが難しくなってしまいます。

住宅メーカーの中には、土地探しの段階から入って貰って、相談に乗ってくれる住宅メーカーもあります。

窓口が別々になるのが面倒な場合は、土地探しから住宅メーカーに入って貰う方が良いと思います。

他にも、住宅メーカーに土地探しから入って貰うメリットもあります。

不動産会社は土地の専門です。

上に建てる建築物の専門ではないので、合う土地が見つかっても、その土地に自分の理想の家を予算内で建てられない可能性が出てきます。

というのも、建てる家の価格は土地の形状や地盤の強さ等によっても変わってくるからです。

その点、住宅メーカーには建築のプロがいます。

『自分達の希望をする家を予算内で建てられる土地』という事を加味した上で、土地探しのサポートをして貰えます。

他にも、未公開の土地情報があつまりやすいというメリットもあります。

ただ、デメリットという程ではないですが

土地探しから住宅メーカーに入って貰った場合、建て物の建築も土地を紹介してくれた住宅メーカーにお願いをするのがマナーです。

土地探しだけ手伝ってもらって、いざ建て物の建築になった時に、別の住宅メーカーにお願いをする事はご法度です。

「住宅メーカーに初めから入ってもらった方が安心できるし、楽じゃん」

と思う方が多いと思いますが、どの住宅メーカーでも土地を紹介できるわけではありません。

土地探しからサポートに入って貰いたくても、そもそもそのようなサービスを行っていない住宅メーカーも多くあるので、注意が必要です。

『どの住宅メーカーだと土地探しのサポートから入って貰えるのか?』

それを地域別で簡単に分かり、資料も一括で請求できる便利なサイトがあるので載せておきます。

土地探しから協力可能なハウスメーカー

土地探しの段階から、住宅メーカーに入って貰いたい場合は上記のURL先から、条件を絞り、出てきた住宅メーカー全社からカタログ請求を行いましょう。

流れその2.住宅メーカー編(期間の目安:約1ヶ月~2ヶ月)

1-1.住宅メーカーの選定

住宅メーカーの選定は土地探しと同時進行で行いましょう。

その為、この章のタイトルである『注文住宅 購入までの流れ』のパートも”その2”と、上記で記載してある土地探しと同じパートにしてあります。

注文住宅で家を建てるときに依頼をする、住宅メーカーは工務店やハウスメーカー、設計事務所(建築家)などがあります。

それぞれの特徴を記載しておきます。

工務店の特徴

地域密着型で細かな要望も比較的通りやすい。
大手のハウスメーカーと比べると安く仕上がる。

ハウスメーカーの特徴

全国規模で展開している為、社会的な信用度が高い。
一定の品質を保っている為、安心が出来る

設計事務所(建築家)の特徴

割と自由な間取りでも対応ができ、個性的な家を建てるのに向いている。

大手のハウスメーカーだと、住宅展示場も持っているため、建つ家のイメージが具体的に想像が出来る。というメリットもあります。

多くの住宅メーカーがあるので、迷うと思います。

その為、最初は出来るだけ多くの会社のカタログ請求を行いましょう。

各社のカタログにそれぞれの特徴や、建築実例・間取り等も載っていますので、自分の目で比較・検討をする事が大切です。

ある程度の予算が決まっている方は、予算にあった住宅カタログを取り寄せ、比較・検討をするのがおすすめです。

予算にあった住宅カタログを無料でもらう>

1-2.敷地調査・地盤調査

住宅メーカーと希望をする土地が決まったら、次は.敷地調査・地盤調査をおこないます。

これは自分が建てたい家が実際にその土地で建てられるかの調査です。

結果次第では地盤を改良するための追加工事が発生したりします。

住宅メーカーに依頼をすれば、その会社が調べてくれるか、調査会社に依頼をしてくれます。

流れその3.(期間の目安:約3ヶ月~10ヶ月)

1-1.土地の購入・契約

敷地調査・地盤調査を行い、希望をする家が建てられると分かれば、次は土地の購入のための契約を結びましょう。

土地の購入時に支払うお金は以下のようなものがあります。

手付金として代金の10%程度

手付金以外の残りの代金

手付金以外の残りの代金は、引き渡し直前に支払う事があります。

つなぎ融資や、土地と建物を一緒にローンを組む支払いパターン等があります。

ここで『注文住宅 購入までの流れその2』で記載をした、土地探しと住宅メーカーを同時に行う理由について説明を行います。

先に土地だけが決まっていた場合、住宅ローンを組むのが難しいからです。

なぜなら住宅ローンはあくまで住宅を購入する為のローンだからです。

つなぎ融資を組むにしても、住宅メーカーの見取り図や図面の提出を求められる場合があります。

さらに、希望にある土地が見つかっても、住宅メーカーが見つかっていなければ、せっかく見つけた希望の土地を別の誰かにとられてしまう可能性もあります。

このような理由で、住宅メーカーと土地探しは同時進行で行った方が良いのです。

1-2.建て物のプラン設計

具体的に建て物のプランを設計していきます。

鉄骨系にするのか、木質系なのかコンクリート系にするのか。

2×4(ツーバイフォー)工法か枠組壁工法か。

キッチンやリビングの広さ、書斎は必要か。

外構はどのような作りか、駐車場は何台分必要かetc…

この辺りは、一緒に住む方や住宅メーカーの方と何度も入念に話し合いを行いすすめていきましょう。

1-3.工事請負契約を結ぶ

「よぉーっし!建て物のプランも決まり、やっと工事に取り掛かってもらおう!」

の段階になると、工事請負契約を結びます。

契約の際には、『工事請負契約書』『工事請負契約約款』『見積書』『設計図書』の4種類が交付されます。

契約すると後戻りは難しくなるので、サインをする前にすべてに目を通しましょう。

契約書類はなかなかのボリュームがありますので、その場で目を通すのは難しいと思います。

そんな時は写しを貰い、家に持ち帰ってゆっくり確認をしましょう。

流れその4(期間の目安:約4ヶ月~12ヶ月)

1-1.住宅ローンを組む

建て物のプラントと土地が決まれば、借入に必要な金額が分かります。

その金額をベースに住宅ローンを決めていきましょう。

住宅ローンには、全期間固定型の『フラット35』、民間金融機関による『民間ローン』、財形貯蓄をしている人対象の『財形融資』などがあります。

また金利も大きく分けて『固定金利型』と『変動金利型』の2種類があります。

種類により条件や金利などが異なるため、それぞれの内容をチェックし自分に合う住宅ローンを選びましょう。

1-2.建築中に行う事

ここまで進むと、家の建築作業が始まります。

後は完成を待つばかりなのですが、その間にしておいた方が良い事があります。

まずは近隣へのあいさつ回りを行いましょう。

そして、地鎮祭や上棟式などの儀式を行います。

ときどき工事現場に足を運び、自分の家が完成する姿を見るのも楽しいものです。

その時に、職人の方達に飲み物の差し入れを行うのも良いでしょう。

大工さん達をコミュニケーションをとる事によって、信頼関係が築け、大工さん達のやる気もアップするでしょう。

流れその5(期間の目安:約1ヶ月~3ヶ月)

1-1.引き渡しや引っ越し

建て物が完成したら、いよいよ入居です。

入居をする前に、建て物の完成を最終的にチェックを行い、鍵を受け取ったり、保証書を受け取る必要があります。

あとは引っ越しの日程を決め、電気・水道・ガスの手続きを行います。

1-2.税金の支払い

入居した後に収める税金類を忘れずに収めましょう。

住宅ローンを借り入れている場合は、確定申告で住宅ローン控除が受けられます。

住宅ローン控除の適用を受けるには、入居の翌年の3月15日までに税務署に確定申告を行わなければなりません。

また、最高30万円もらえる「すまい給付金」という制度もあります。

一定以下の収入の人が住宅ローンを借りて、家を買う場合に最高30万円が現金で貰える制度です。

自分がその制度の適応者に該当するかも確認しましょう。

ここまででが、注文住宅の土地購入から家を建て住むまでの流れになります。

色々と工程があり、ややこしく思うかもしれませんが、期間はわりとありますので、1つ1つこなしていけばなんて事ありません。

住宅メーカーが決まれば、住宅メーカーの方がいろいろと段取りも教えてくれますし、一緒に進めていけるので、実際にやってみると全く難しくないので安心して下さい。

土地購入から家が建つまでの流れや期間のまとめ

これで一連の大まかな流れは掴めたかな。と思います。

自分の理想のマイホームを持つまでに、色々とクリアしていかなければいけない工程が複数あります。

文章で読むと

「面倒くさそうだな。」

と思うかもしれませんが、実際にやってみるとゴールに1つ1つ着実に近づいていっている感が得られて、楽しいものです。

クエストをこなして成長していくゲームの主人公になったような気分でやれば楽しめます。

家の詳細な間取りやオプション等を決めていく工程は、悩みもしますがとてもワクワクできて、テンションが上がる工程です。

スタートから、入居まではかなりの期間がかかります。

1年以上は家作りに携わる事になりますので、一緒に住む方と楽しみながら作る事を心がけると良いと思います。

最後に、文章の途中・途中で載せていた住宅メーカーを選ぶ際に役立つ便利なサイトを纏めて記載しておきます。

カタログ請求がまだの方は、下記より自分に合った条件より各住宅メーカーのカタログを一括で請求してみましょう。

予算別に注文住宅のカタログを一括請求

ある程度の予算が決まっている方は、下記の予算別から住宅カタログを貰うのがおすすめです。

建物価格からあなたに合ったカタログを見つけよう!

人気ランキングからカタログを一括請求

注文住宅では今、どんな住宅が人気なのか?

気になる方は下記をチェックしましょう!

住宅カタログ人気ランキングはこちら>

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。