ローコスト住宅の後悔や失敗例。対策もバッチリ予習!
最近、ますます人気を高めているローコスト住宅の後悔や失敗例をご紹介していきます。
そして、後悔や失敗をしない為の対策も記載していきます。
後悔をしやすいポイントを抑えていけば、最近はローコストでも性能もデザインもGoodな家が建てられますので、満足度の高いマイホームを建てる事ができます。
ローコスト住宅か。
安くて良い家が建つんだったらアリだね。
そうですね。
ローコスト住宅を建てる上で気を付けておきたいポイントなど紹介していきますのでチェックしてみて下さい。
OK-!
まずはカタログを取り寄せ比較してみましょう。
ローコスト住宅でありがちな後悔や失敗例
ローコスト住宅を実際に建てられた施主さんの口コミや、ローコスト住宅メーカーで勤務をしていた方から聞いた情報などを基に
ローコスト住宅でありがちな後悔や失敗例をご紹介していきたいと思います。
◦思い通りの外観や間取りに出来なかった。
◦地震があるたびに安全性に不安を感じる。
◦夏は暑いし、冬は寒い。
◦メンテナンス費用が高くなってしまった。
◦住宅設備が安っぽい見た目
◦最終的な見積額がまったくローコストじゃなかった。
◦保証・アフターサービスが悪い。
◦その他
思い通りの外観や間取りに出来なかった。
自由設計と説明されたので、自分好みの外観とか間取りを作れると思ってたら、あくまで用意されたルール内で自由に設計だって…言い方が紛らわしい!!
収納スペースをケチってしまいとても後悔しています。
収納が少ないので物を片付けるのが大変です。急な来客があった時はけっこう焦ります…。
我が家はいわゆるローコスト住宅なのですが、見るからにローコストと分かる外観にしたのは失敗だったかなと思います。
せめて、道路に面した見える範囲や玄関ドアは高級感あるデザインにすれば良かったと後悔です。
部屋数も少ない方が安くつくれると聞いて、部屋数を少なくしてしまった事を後悔しています。
夫婦共働きなのですが、両方ともテレワークで部屋が足りずリビングの端で仕事してます。小さくても書斎みたいな部屋を作っておけば良かったです。
ローコスト住宅は、間取りや外観デザインなどがある程度決められたプランの中から選んでいく規格住宅である事が多いです。
規格化する事でローコストが実現しているので、規格外の間取りやデザインを希望するとコストが高くなり渋々諦めた。という方も多いです。
こだわりの間取りを作りたいと思っている方は注意が必要です。
地震があるたびに安全性に不安を感じる。
ローコストで建てたので地震があるたびに不安です。
経済的な理由でローコスト住宅を建てました。ただ、この先何十年もローコストで建てた家に安全に住めるのか心配です。
テレビで災害被害の報道を見るたびにローコストで建てたけど大丈夫かなと不安になります。
ローコスト住宅だからと言って住む事自体が危険な家という訳ではありません。
だけど、高性能住宅に比べると性能が劣っている事が多いのも事実です。
夏は暑いし、冬は寒い。
もっと断熱性能、気密性能にこだわって家を建てるべきだった。特に断熱性能はお金をかければもっと性能を上げられたのに。
ローコストで建てたは良いが、断熱性能がショボいので毎月の光熱費が高い。
せっかく安く建てたのに光熱費が高いと意味ない。まじで後悔。
安さに目が眩んで後悔しています。
特に女性の方は寒がりさんが多いと思うので断熱性能は気にした方が良いです。
断熱性能をあまり気にせずに家を建て、住み始めてから後悔をされる方がわりといます。
断熱性能が低いと冬に寒いだけでなく、夏は暑く、冷暖房効率も悪いので光熱費も高くなってしまいます。
また、結露もおこりやすい環境となってしまうので家の寿命にも影響を及ぼします。
メンテナンス費用が高くなってしまった。
ローコスト住宅だからか、住んでまだ5年ですが、既に外壁の汚れが気になります。
耐久性とか気にしておくべきでした。
安物の外壁材はダメですね。修繕費でかえってお金がかかります。こんな事ならはじめから高くても良い外壁材、あと屋根材もお金をかけるべきでした。
外壁の塗装、タイルの貼り替えに120万円位かかりました。まだ住んで6~7年目です。
こんな事なら初めからメンテナンスフリーの外壁にすれば良かったと後悔しています。
外壁は面積が広いので採用する外壁材によってはコストが大きく変わってきます。
ローコスト住宅では価格を抑える為に、安い外壁材を採用する事が多いです。
ただし安いと耐久性が低く、かえってメンテナンス費用で高くつく可能性もあるので注意が必要です。
住宅設備が安っぽい見た目
もっと良いキッチンにすれば良かったと後悔しています。
台所は毎日つかう場所なので、もっと贅沢しても良かったかなと思っています。キッチン背面の棚との距離を狭くしすぎた点も後悔です。
ローコスト住宅だから仕方ないけど、風呂場も洗面所もトイレもなんか安っぽいんだよね。もう少し頑張ってお金を出してグレードを上げても良かったかなと少し後悔
最初は気にならなかったけど、長年使う内にキッチンの傷や汚れが気になります。安いキッチンにしたのが原因ですが、オール電化にして掃除がしやすいIHヒーターとか、傷や汚れがつきにくい素材の物を選べば良かったと後悔しています。
キッチンや浴室、洗面所、トイレなどに設置する設備は最新のモノにするとどうしても費用が高くなってしまいます。
その為、ローコスト住宅ではシンプルな機能や見た目の設備を採用する事が多いです。
見た目の感じ方は個人差があるので、実際にカタログ等で確認するのが良いでしょう。
性能に関しては、出来るだけローコストに抑えるならば機能よりも傷が付きにくいモノや、汚れが付きづらい素材のモノを選ぶのが良いです。
最終的な見積額がまったくローコストじゃなかった。
最初に提示された見積もりは安かったのですが、標準仕様のままだと性能も設備も微妙だったので変更を行いました。
そうすると最初の見積もりから倍近く上がってしまい、ローコスト住宅ではなくなってしまいました。
ローコスト住宅はオプションが高いです。元々の値段が一般的な住宅に比べて安いので、あれもこれもオプションでグレードを上げていったら結果、普通のハウスメーカーで建てる位の金額になります。
ローコスト住宅は使用する資材・建材、設備まで統一し規格化する事でローコストで建てられます。
その為、規格外の注文を出すと割高になってしまいます。
どうしても標準仕様で満足が出来そうにない場合は、グレードUPする優先順位を決めてから数を絞り行いましょう。
保証・アフターサービスが悪い。
某ローコスト住宅メーカーで家を建てたのですがアフターサポートが最悪です。不具合が見つかったので連絡したのですが、一向に来ません。こちらからしつこい位に連絡をしないとサポートが受けられないって最悪です。
保証内容も色々な会社と見比べるべきでした。建てた後になって気になる事があり、他のハウスメーカーと見比べたのですが、私が契約したローコストメーカーは保証内容が物足りなさすぎます。
きちんと確認しなかった私が悪いのですが、一気に不安になってしまいました。
大手のハウスメーカーだと50年、60年と言った長期保証も珍しくありませんが、ローコスト住宅メーカーではあまりありません。
法律で義務付けられている10年間だけの保証である事も多いです。
契約前に詳細な保証内容まで把握をしていなくて、建てた後になり後悔される方も多いです。
保証期間終了後の修繕費などは全て自己負担になってしまいますので、契約前に必ず保証面・アフターサービスの内容は確認しておきましょう。
その他
コストカットが出来るからといってコンセントの数は減らさない方が良いですよ。
あと、ネット配線。最近は無線の性能も上がってきたけど、やっぱ有線には勝てない。
これも配線工事が増えるとコストが上がるって聞いて、1部屋にだけLAN配線を通したが、めちゃくちゃ後悔してる。
全館空調でない場合、各部屋にエアコンを設置しないと夏場部屋が使い物になりません。
ただ部屋数にもよるけど、各部屋にエアコンをつけるのは値段もかかるし、そう考えると全館空調にした方が将来的にも利便性とか考えるとお得かも。
コストカットするとこを間違えた…
クロスがきちんと貼られておらず、ペラっとめくれている箇所が数か所。これは安いクロスを選んだことが原因なのか、それともローコストメーカーの施工が雑だからなのか、両方なのか…
妻の希望でキッチンを広めに、そしてパントリールームも付けました。予算は限られていたので、その分リビングと玄関を狭くしたのを後悔しています。
生活が不便になるコストカットをした事で後悔される方がいます。
ローコストにこだわり過ぎない方がいい間取やポイントがありますので、その辺もローコスト住宅で後悔しない為の対策と共に後述しておきます。
ローコスト住宅で後悔しない為の対策
ローコスト住宅にありがちな後悔や失敗例をご紹介しましたが、それらは対策を取る事で、建てた後でも大きな問題にはなりません。
ローコスト住宅やローコスト住宅メーカー各社の特徴を知る事で事前に防ぐことができます。
◦より多くのローコスト住宅メーカーのプランを確認する
◦住宅性能に注目する
◦将来かかるであろう修繕・メンテナンス費(ランニングコスト)も考慮して決める
◦予算オーバーにならないように価格は総額で考える
◦保証制度・アフターサポートの内容はきちんと把握しておく
◦必ず相見積もりを行う
◦ローコストにこだわり過ぎない方が良いポイントを把握しておく
より多くのローコスト住宅メーカーのプランを確認する
ローコスト住宅は規格住宅である事が多いですが、中にはローコストでもある程度、設計自由度の高い自由設計で手掛ける住宅メーカーもあります。
また、規格住宅であっても用意されているプランは住宅メーカー毎に異なります。
自分の好みにドンピシャのデザインで建てられる家。希望する間取りにピッタリの家。
各社どのようなプランが用意されているのかはカタログ等で確認をする必要があります。
プラン数が多い所だと間取り数十プラン、テイスト数十プラン、外観デザイン数十プラン、設備等その他数十プラン、
それらを組み合わせると、組み合わせ方は数万通りになるような会社もあるので、自分達家族にあった間取りや外観で安く建てられるローコスト住宅もきっと見つかります。
なので、出来るだけ多くのローコスト住宅メーカーのプランを確認する事が大切です。
間取りや外観、内装のデザインを決める時には今のライフスタイルだけではなく将来の事も考えて決めていきましょう。
その他コンセントの数や収納力は後々になり後悔する事に繋がりやすいポイントなので注意が必要です。
毎日行う家事がスムーズに楽に行えるような家事動線も考えられた間取りであるかも併せてチェックしておきましょう。
住宅性能に注目する
間取りや外観・内装のデザインだけでなく必ず住宅性能にも注目をしましょう。
確認しておきたい住宅性能は「住宅性能評価書」で評価される10分野を主にチェックしておくのが良いです。
消費者が住宅の性能を簡単に判断できるように、住宅の性能をわかりやすく表示する制度(住宅性能表示制度)が2000年に施行されました。
その住宅性能表示制度に基づいて第三者機関が評価した結果が記されているものを「住宅性能評価書」と呼びます。
住宅性能評価で評価される10分野は下記の通りです。
10分野 | 主な評価内容 | 項目 |
---|---|---|
①.構造の安定 | 地震・風・積雪に対しての建物の強さを評価 | ・耐震等級(3~1) ・耐風等級(2~1) ・耐積雪等級(2~1) |
②.火災時の安心 | 火災の早期発見のしやすさ、外部からの延焼に対する耐火性を評価 | ・感知警報装置設置等級(4~1) ・脱出対策(3階以上) ・耐火等級 開口部(3~1) 開口部以外(4~1) |
③.劣化の軽減 | 柱や土台の劣化の進行を遅らせるための対策を評価 | ・劣化対策等級(3~1) |
④.維持管理・更新への配慮 | 排水管・水道管・ガス管の点検・清掃・修繕のしやすさを評価 | ・維持管理対策等級(3~1) |
⑤.温熱環境・エネルギー消費量 | 建物の冷暖房を効率的に行う為の断熱などの省エネ対策を評価 | ・省エネルギー対策等級 ┗断熱等性能等級(5~1) ┗一次エネルギー消費量等級(6~4,1) |
⑥.空気環境 | 室内への有害物質の発散量、換気対策を評価 | ・ホルムアルデヒド発散等級 内装(3~1) 天井裏等(3~2) ・換気対策 ・室内空気中の化学物質の濃度等 |
⑦.光・視環境 | 室内の明るさを、部屋の広さに対する窓の大きさの割合で表示 | ・単純開口率 ・方位別開口比 |
⑧.音環境 | 開口部の遮音性能や、共同住宅の上下又は隣接する住戸への音の伝わりにくさを評価 | ・透過損失等級(3~1) (遮音性) |
⑨.高齢者への配慮 | 高齢者や子供が暮らしやすいよう、バリアフリーの程度を評価 | ・高齢者等配慮対策等級(5~1) |
⑩.防犯 | 犯罪者が住宅に侵入しないよう、開口部に対策がとられているかを評価 | ・開口部の侵入防止対策 |
この中でも特にチェックしておきたいのが①.構造の安定、③.劣化の軽減、⑤.温熱環境・エネルギー消費量の項目です。
①.構造の安定の項目の中でも耐震等級は必ず確認すべき性能です。
地震に対する強さを図る事が出来ます。
③.劣化の軽減の劣化対策等級は、住宅を長持ちさせるための対策がどの程度とられているかを見る事が出来ます。
等級1は建築基準本に定める対策、等級2は通常想定される自然条件および維持管理条件の下で2世代(50年~60年程度)まで長持ちする対策が講じられている住宅
等級3は3世代(75年~90年程度)まで長持ちするように対策が講じられている住宅となっています。
⑤.温熱環境・エネルギー消費量の省エネルギー対策等級は断熱等性能等級と一次エネルギー消費量等級の2項目で評価されます。
断熱等性能等級とは、冷暖房器具に使用するエネルギーの削減量をどの程度減らせるかという指標です。
一次エネルギー消費量等級とは電気、灯油、ガスなどのエネルギー消費量を削減するための対策がどの程度とられているかを示す指標です。
この2項目の等級が高い家は省エネ住宅や高断熱住宅と呼ばれています。
「夏は暑い、冬は寒い」という家にしない為には、断熱等性能等級の数値を確認しておきましょう。
ちなみに断熱等性能等級と一次エネルギー消費量等級の最高等級は2022年4月1日から一段階上が新設されて、
断熱等性能等級は等級5、一次エネルギー消費量等級は等級6が最高等級となっています。さらに2022年10月1日からは、
断熱等性能等級の更なる上位等級として等級6,等級7が新設されます。
その為、これから家づくりを行う方であれば断熱等性能等級5は目指しておきたいレベルです。
①と③と⑤の分野は家の安全性と家の寿命、快適性に関わる部分なので最重要視しておきたいです。
他の分野も大切ではありますが、ローコスト住宅で全分野で最高等級を狙うのは難しいところがあります。
なので、他の分野に関しては、
アレルギー体質の方であれば⑥.空気環境の項目を優先したり、親世帯と一緒に暮らす予定であれば⑨.高齢者への配慮を優先したり
優先したい性能を決めて確認していくのが良いと思います。
1年を通じて過ごしやすい環境の家にするには?
1年を通じて過ごしやすい環境、例えば夏は涼しく冬は暖かい家。そんな住環境を目指す時に気にしておきたい性能が断熱性能と気密性能です。
気密性能とは、建てた家にどれだけのすき間があるのかを計測した値です。
例えば、断熱性能がとても優秀であってもすき間だらけの家だったら全く快適な環境は整わないですよね。
すき間から外気が入ってきて、夏であれば室温は上がりますし、冬であれば部屋の中が寒くなってしまいます。
その為、断熱性能と気密性能は必ずセットで考えるようにしましょう。
つまり、1年を通じて過ごしやすい環境の家にするには断熱性能と気密性能の両方が高い家でなければいけません。
ちなみに気密性能はC値という値ではかる事ができます。C値は「㎠/㎡」という単位で表します。
気密性に配慮していない家の場合であればC値は5.0~10.0(㎠/㎡)位です。
快適な住環境を手に入れる為にはC値は1.0以下が望ましいです。
ただし、C値は経年劣化の影響を受ける事も考慮すると新築時であればC値0.7以下を目指したい所です。
C値とは建てた家にどれ位のすき間が空いているかを表した値なので、家がある程度建った後で現場で専用機器を使って計測をします。
つまり実測値です。建てる前にマイホームのC値を知る事は出来ません。
その為、気密施工が上手なハウスメーカーかどうかの判断は過去の建築実例の平均C値を担当者に尋ねましょう。
その時に即答できる会社は気密施工に自信のある会社です。
即答できないor「気密はあまり重要ではない」等を言って話をすり替える会社は気密施工にあまり自信のない会社なので注意が必要です。
将来かかるであろう修繕・メンテナンス費(ランニングコスト)も考慮する
ローコスト住宅は一般的な住宅よりも耐久性の劣る外壁・屋根材が使われている事があります。
その為、建てた後に多額の修繕費やメンテナンス費用が発生する可能性があります。
建てた後に始めてその事を知ると後悔する事になりますので、最初から修繕・メンテナンス費用も考慮した上で決めていきましょう。
特に確認しておきたい箇所は外壁・屋根。他にも水回りの設備・換気設備・バルコニー(屋上)・クロス・床材・シロアリ・
外壁材と外壁材の間、サッシと窓ガラスの間などに使用されるシーリング(コーキング)など
それぞれの耐久年数や、メンテナンスが必要になった時にかかるおおよその費用なども担当者に聞いて確認をしておきましょう。
予算オーバーにならないように価格は総額で考える
注文住宅にかかる費用は「本体工事費用」「付帯工事費用」「諸費用」の3つです。
ローコスト住宅の売りは何と言っても価格の安さなので、HPに1,500万円(税込)で建てられる家!とPRの為に金額を載せている事もありますが
その場合の金額はたいてい「本体工事費用」のみの価格です。
「付帯工事費用」(電気・ガス・水道を引き込む為の工事費、塀や門扉、車庫や外構工事費用など)は含まれていません。
仮に本体工事費用が1,500万円だった場合でも、総額だと2,000万円位はお金がかかります。
予算をオーバーし過ぎないように、提示額や見積もり額がどこまでの範囲を含めた金額の事なのか把握しておきましょう。
ちなみにローコスト住宅の場合、オプションは割高になりやすいです。
あれもこれもオプション採用すると本体工事費用が最初の提示額と比較して跳ね上がる事があります。
お金をかける場所、お金をかけない場所をきっちり分けるバランス感覚と潔さが大切です。
保証制度・アフターサポートの内容はきちんと把握しておく
建てた後の定期点検は、家を健康な状態で永く暮らす為にとても大切な事です。
定期点検が不十分だと家の寿命も縮めてしまうので、出来るだけ回数が多く点検箇所も多い定期点検が好まれます。
また保証制度の内容も大切です。
大手ハウスメーカーでは50年・60年といった長期保証が一般的ですがローコスト住宅メーカーでは保証期間が短い事が多いです。
法律で瑕疵保証が義務付けられている引き渡し後10年間だけの会社も多いです。
保証の範囲も不十分である事があります。
法律で義務付けられている瑕疵担保責任が適用される範囲は『構造耐力上主要な部分』と『雨水の浸入を防止する部分』のみです。
それ以外の義務付けられていない部分の保証がどうなっているのかも確認しておきましょう。
必ず相見積もりを行う
出来るだけローコストで良い家を建てるためには相見積りを行いましょう。
注文住宅には定価というものがないので、複数社から見積もりを貰う事ではじめて適正価格を知る事ができます。
その時に同じ条件で見積もりを出してもらえば、より各社の価格差が見えてきます。
そして、ライバル関係にある会社の見積書は値下げ交渉の時に有効に使えたりするので役に立ちます。
相見積もりをする事で数百万円お得に建てられる事も多々ありますのでやった方が良いです。
ローコストにこだわり過ぎない方が良いポイントを把握しておく
ローコストにこだわり過ぎた結果、住んでから後悔する事も多々あります。
ここではローコストにこだわりすぎると後々になり後悔しやすいポイントは何点かあげておきます。
耐震性能や耐久性、断熱性能
家の基礎部分や構造部分に関わる耐震性能や耐久性のコストダウンはおすすめできません。
万一の災害時に危険ですし、基礎や構造が弱ければ修繕費やメンテナンス費用が多くかかります。
リフォームをする時には補強工事が必要になったり、結局コストが高くなる事があります。
また、断熱性能も同じくコストダウンはおすすめできません。
断熱性能が低いと毎月の光熱費が高くなり、長い目でみるとマイナスになる事もあります。
更に、結露やカビが発生しやすい環境になるので家の寿命を縮める事にも繋がります。
玄関ドア
玄関ドアは家の印象を決める時に重要な部分です。
広い面積を占める外壁でコストダウンを図っても、上質な玄関ドアを設置すれば、外観の見た目が上質な雰囲気に見えます。
玄関ドアのデザイン次第では、例えローコスト住宅であってもローコストに見えないつくりになります。
家に出入りする時に毎回目にするので、ローコストにこだわりすぎると後々後悔しやすいポイントです。
収納力
収納力が適切であるかどうかは家の満足度に大きく関わってきます。
収納が少ないと何かと不便で生活がしづらくなったり、部屋が散らかりがちになります。
と言っても、収納力がむだに多くても、不必要な収納スペースはお金の無駄になってしまいます。
適切な収納力を確保する為に、家全体のモノの量を把握して、具体的に何をどこにしまうのかイメージしながら必要な収納スペースを適度に設ける事が大切です。
ローコスト住宅におすすめなのが大型のウォークインクローゼットです。
小型のクローゼットを複数作るよりコストを抑える事が出来、収納力も確保する事ができます。
コンセント
コンセントも収納と同様に、数が足りなかったり位置が悪かったりすると生活に不便を感じてしまいます。
後悔しない為に、電化製品のリストアップをし実際の生活をイメージしながらコンセントの数や位置、そして高さを決めていきましょう。
それとコンセント以外に最近は在宅ワークが増えた事で、LANポートを全部屋に付ければ良かったと後悔される方も多いです。
無線LANで電波は飛ばせますが、大元のルーターとの位置関係が悪いと通信速度が遅かったり、通信が安定しない場合もあります。
ネット環境を重要視する方はLANポートの設置も注意が必要です。
リビング(家族で1番長い時間を過ごす場所)
多くの方がリビングになると思います。
家族が1番長い時間を過ごす場所はローコストにこだわり過ぎない方が良いです。
1番長くいる場所への満足度が低いと、家全体の満足度にも関わってきます。
生活をしていく中で「この場所はもっとお金をかけておけば良かったな…」と後悔に繋がりやすいです。
時間を多く過ごすであろう空間のコストを削減する前に、玄関やトイレやベランダなど他にコスト削減をできる箇所はあるはずです。
ローコスト住宅と一言に言っても、会社毎の標準仕様のレベルは全く異なります。
標準仕様で耐震性や耐久性、断熱性なども高く、設備のグレードの高い会社もあります。
反対に金額はほぼ変わらないのに、性能も低く、設備のグレードの低い会社もあります。
用意されているプランの種類や数も全く異なります。
その為、まずは各社が取り扱っているローコスト住宅の"比較"をする事から始めてみましょう。
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実際にローコスト住宅を建てられた施主さんによる建築ブログを読むのも、後悔しない為の対策としてとてもおすすめです。
家づくりの進め方やスケジュール感、ハウスメーカーとの打ち合わせの様子や後悔したポイント、お金の事など参考になる事がたくさん書かれています。
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◦高気密・高断熱・長持ち・ローコストな家の施主ブログwith泉北ホーム
◦どっせいや!
◦30代の元SEが40坪2000万の家を建ててみた
◦ローコストZEH住宅
ローコストで夏涼しく冬暖かい家づくり
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Ua値0.39、C値0.29。全館空調導入で年間光熱費は約10万8,000円。大手HMより800万円も安い建築費用で高性能なローコスト住宅を建てられています。
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家づくりの勉強を兼ねて入社した職場でお客さんとして家づくりを開始したどっせいやさんによるブログです。
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レオハウス40坪2000万の家(UA値0.48、オール樹脂、長期優良、省令準耐火、瓦屋根、光セラ18mm)を建てた元SEさんによるブログです。
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50社以上から資料請求をした結果、タマホームでローコストでありつつもZEH住宅を建てられたよこじかさんによるブログです。
タマホームの事、そしてローコスト住宅で後悔しない浴室やトイレのポイントなども書かれています。
ローコスト住宅で後悔しやすい人はどんな人?
ローコスト住宅を建てて大満足している方もいれば、反対に後悔されている方もいます。
では、どのようなタイプの方がローコスト住宅で後悔をしやすいのかご紹介していきたいと思います。
ローコスト住宅で後悔しやすい人
◦個性的な見た目・デザインで家を建てたい方
◦どうしても実現したい間取りがある方
◦住宅性能を極めたい方
◦最新の住宅設備で揃えたい方
◦50年、60年等の長期保証がついていないと不安を感じる方。
ローコスト住宅が向いている人
◦コストパフォーマンスを重要視する方
◦ライフスタイルの変化に応じて気軽にリフォームや改築を行いたい方
◦シンプルなデザインが好きな方
◦住宅設備のグレードにある程度の妥協ができる方
◦選択肢が多いと迷う方
まとめ
ローコスト住宅でありがちな後悔や失敗例、そしてその対策を最後にまとめておきたいと思います。
◦思い通りの外観や間取りに出来なかった。
◦地震があるたびに安全性に不安を感じる。
◦夏は暑いし、冬は寒い。
◦メンテナンス費用が高くなってしまった。
◦住宅設備が安っぽい見た目
◦最終的な見積額がまったくローコストじゃなかった。
◦保証・アフターサービスが悪い。
◦その他
◦より多くのローコスト住宅メーカーのプランを確認する
◦住宅性能に注目する
◦将来かかるであろう修繕・メンテナンス費(ランニングコスト)も考慮して決める
◦予算オーバーにならないように価格は総額で考える
◦保証制度・アフターサポートの内容はきちんと把握しておく
◦必ず相見積もりを行う
◦ローコストにこだわり過ぎない方が良いポイントを把握しておく
一昔前に比べると、現在では建築・施工技術の発達や資材・建材の品質の向上、設備のクオリティアップ、作業の効率化などによって
ローコストでも質の高い家が建てられるようになりました。
その甲斐もあり、ローコスト住宅を検討される方は今後も増えてくると思いますが、建てた後になり後悔をする事がないように
ありがちな後悔・失敗ポイントなどに気を付けつつ家づくりを進めていきましょう。素敵なマイホームづくりを応援しています。
play_circle ハウスメーカー選びのはじめの一歩!まずはカタログを取り寄せ比較してみましょう。
株式会社NTTデータスマートソーシングが運営する「HOME4U家づくりのとびら」は家づくりのプロにオンライン相談ができるサービスです。
アドバイザーは住宅メーカーの人ではないので中立の立場で家づくりの相談にのってくれます。
営業をかけられる事は一切ありません。
家づくりに関する知りたい事や不安な点が、たった1度のオンライン相談で解消できるので時間的メリットがとても大きいです。
自分の知らなかった、地元の優秀な工務店なども知る事が出来ます。
また、住宅ローンの賢い借り方や、税制優遇の受け方、貰える給付金の種類など
知らないまま家づくりを進めると、数百万円損をしてしまいます。
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