ハウスメーカーのUA値・C値(断熱性能・気密性能)ランキング

2021-03-23

1年中快適で暮らしやすい住環境を維持するにはUA値(断熱性能)とC値(気密性能)が優れている事が大切になってきます。最近では家づくりの時にこの気密性能と断熱性能を耐震性能と同じくらい重要視する施主さんが増えてきましたので、ハウスメーカーのUA値・C値のランキングを作成してみました!

ちなみにランキングに登場をするハウスメーカーは、UA値やC値の参照元が公式HPや公式PDF資料、支店・加盟店のHP上に数値の記載があるハウスメーカーのみです。

つまりUA値、C値の値を公式発表しているハウスメーカーのみでランキングを形成しています。公式発表のないハウスメーカーは除外をしています。

免責事項&PR告知

※本記事は可能な限り正確な情報を掲載しておりますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
※当サイトは提携する企業のPR情報も含まれますが、記事内容やランキング等に影響を及ぼすものではありません。

ハウスメーカーのUA値(断熱性能)ランキング

UA値(断熱性能)の優れている順にランキングにしています。UA値は小さいほど断熱性能が優れている事を示しています。
※UA値は間取りや窓の数・サイズ・種類などによっても変わってきますので参考程度にお考え下さい。

ハウスメーカーのUA値(断熱性能)ランキング

順位ハウスメーカーUA値
(W/㎡・K)
参照元
1大共ホーム0.15公式ブログ
2キムラ
(スコーグの家)
0.2PDF資料
3棟晶0.22公式HP
4ウッディ伊藤0.22~0.34公式HP
5北洲ハウジング0.23公式HP
6土屋ホーム0.24公式HP
7一条工務店0.25公式HP
7九州八重洲0.26公式HP
9馬渡ホーム0.26公式HP
10ヤマト住建0.27公式HP
11ウェルネストホーム0.28公式HP
11カネカのお家0.28支店・加盟店HP
11クレバリーホーム0.28公式HP
11サンコーホーム0.28公式HP
15小林住宅0.29公式HP
16To Casa0.3公式HP
16アイフルホーム0.3公式HP
16住ま居る0.3公式HP
16建成ホーム0.3公式HP
20インデュアホーム0.3~0.35支店・加盟店HP
21トヨタウッドユーホーム0.34公式HP
21ユニバーサルホーム0.34公式HP
23セルコホーム0.37公式HP
24スウェーデンハウス0.38PDF資料
24フィアスホーム0.38支店・加盟店HP
26アエラホーム0.39公式HP
26ウィザースホーム0.39公式HP
26木下工務店0.39公式HP
29ジュープラス0.4公式HP
30住友林業0.41公式HP
31インターデコハウス0.42支店・加盟店HP
32石井工務店0.42公式HP
33FPの家0.43公式HP
34小嶋工務店0.44公式HP
35ユートピア建設0.45公式HP
36サイエンスホーム0.46以下支店・加盟店HP
37R+house0.46PDF資料
37ジブンハウス0.46支店・加盟店HP
37メープルホーム0.46公式HP
37大庭工務店0.46公式HP
37真柄工務店0.46公式HP
37第一住宅0.46公式HP
43無添加住宅0.5支店・加盟店HP
43福岡工務店0.5公式HP
45イノスグループ0.56公式HP
45オートリホーム0.56公式HP
45ユニテハウス0.56PDF資料

※UA値ではなく未だにQ値しか記載のないハウスメーカーもあります。Q値だけしか記載の無いハウスメーカーはランキングから除外しています。

Q値とは

Q値(熱損失係数)とは家の床や壁、天井、屋根などからどれ位の熱が室外に逃げて行くのかを数値化したものです。UA値と似ていますが計算方法が異なります。

Q値は家全体から逃げる熱量を延べ床面積で割った値になります。つまり延床面積が大きな家の方がQ値が低く出て有利になってしまうのです。

Q値とUA値の説明図

このQ値の特性を利用して延べ床面積の大きなモデルハウスを建ててQ値を低く見せるハウスメーカーも出てきました。そうなってくるとQ値では断熱性能を正しく把握する事が出来ません。

断熱性能をはかる上で信ぴょう性に欠ける値となってしまった為に平成25年(2013年)に改正された次世代住宅省エネ基準からは「Q値」に代わって「UA値」が断熱性能をはかる指標として採用されました。

これから家づくりを行う方は「Q値」ではなくて「UA値」を参考にして断熱性能を確認しましょう。

ハウスメーカーのC値(気密性能)ランキング

C値(断熱性能)の優れている順にランキングにしています。C値は小さいほど気密性能が優れている事を示しています。
※C値は現場で測る実測値なので1棟1棟異なります。参考程度にお考え下さい。

ハウスメーカーのC値(気密性能)ランキング

順位ハウスメーカーC値
(c㎡/㎡)
参照元
1ユートピア建設0.15公式HP
1小林住宅0.15公式HP
1福岡工務店0.15公式HP
4ウッディ伊藤0.1~0.3公式HP
4ジュープラス0.1~0.3公式HP
6ウェルネストホーム0.2公式HP
6カネカのお家0.2支店・加盟店HP
6ジブンハウス0.2支店・加盟店HP
6大共ホーム0.2公式HP
10インデュアホーム0.2~0.3支店・加盟店HP
11大庭工務店0.22公式HP
12棟晶0.25公式HP
13建成ホーム0.27公式HP
14馬渡ホーム0.29公式HP
15To Casa0.3公式HP
15イノスグループ0.3公式HP
15キムラ
(スコーグの家)
0.3PDF資料
15メープルホーム0.3公式HP
19フィアスホーム0.32支店・加盟店HP
20石井工務店0.33公式HP
21R+house
(アールプラスハウス)
0.34PDF資料
22土屋ホーム0.38公式HP
23助川工務店0.38~0.44公式HP
24ユニバーサルホーム0.4公式HP
24工藤建設0.4公式HP
26桧家住宅0.4~0.7公式HP
27FPの家0.44公式HP
28アエラホーム0.47公式HP
29セルコホーム0.492公式HP
30サンコーホーム0.5公式HP
30住ま居る0.5公式HP
30真柄工務店0.5公式HP
30第一住宅0.5公式HP
34アイフルホーム0.54公式HP
35一条工務店0.59公式HP
36インターデコハウス0.6支店・加盟店HP
36九州八重洲0.6公式HP
36木下工務店0.6公式HP
39スウェーデンハウス0.63PDF資料
40北洲ハウジング0.65公式HP
41サイエンスホーム0.7以下支店・加盟店HP
42オートリホーム0.7公式HP
42ユニテハウス0.7PDF資料
42無添加住宅0.7支店・加盟店HP
45トヨタウッドユーホーム0.8公式HP
46百年住宅0.8~1.0公式HP
47ブルースホーム0.8~1.5公式HP
48小嶋工務店0.9公式HP
49ヤマト住建1.0以下公式HP

ランキング圏外のハウスメーカーでも高気密・高断熱住宅とPRしてる?

UA値、C値のランキングに入っていないハウスメーカーでも自社の商品を"高気密・高断熱住宅"として販売を行っています。断熱性能も気密性能も優秀でない家を"高気密・高断熱住宅"として販売している理由を記載していきます。

高気密・高断熱住宅に定義が無い

実は高気密・高断熱住宅には定義が決まっていません。その為、UA値やC値が悪くても高気密・高断熱住宅とPRする事が出来るのです。そんな現状なので営業マンのセールストークにのせられて高気密・高断熱住宅を建てたつもりが、実際のUA値・C値は悪い『なんちゃって高気密・高断熱住宅』になってしまった施主さんもわりといらっしゃいます。

この『なんちゃって高気密・高断熱住宅』を掴まされないようにするには以下の事を覚えておきましょう。
例えば下記のようなキャッチフレーズのついた3軒のお家があるとします。

A家:『高性能断熱材で真冬でもポカポカ住宅!』
B家:『裸足でも快適に過ごせるあたたかいお家!』
C家:『W断熱で夏でも冬でも1年中快適ハウス!』

文言だけではどの家が本当に性能が優れているのか分からないですよね。では下記の場合ではどうでしょうか?

A家:(UA値:0.8/C値:1.0)
B家:(UA値:0.3/C値:0.3)
C家:(UA値:0.6/C値:1.2)

数値に直せばB家が1番断熱性能・気密性能に優れている事が分かります。住宅の断熱性能・気密性能を判断する時には書かれている文言ではなくUA値やC値の数値確認をするようにしましょう。

マイホームのUA値やC値を確認する方法

家を建てる時にどのようにすればC値、UA値を確認できるのかご説明したいと思います。

UA値を確認する方法

UA値は家の間取りや仕様が決まったタイミングで計算で求める事が出来ます。その時にハウスメーカーの営業に「UA値を教えて下さい」と伝えれば算出して貰えます。

ハウスメーカーによってはUA値の算出に別途費用が発生する会社もありますので、事前に確認をしておいた方が良いでしょう。

C値を確認する方法

C値は現場で測ります。C値に関してもハウスメーカー側に気密測定を行いたい旨を事前に伝えておけば手配をしてくれます。ただハウスメーカーによっては「気密測定はやっていない」と断られるパターンもあります。

そんな場合には自分で気密測定業者に直接依頼を行えば何も問題ありません。直接依頼をするメリットは、ハウスメーカーを挟まないので費用を抑えられる可能性がある事と、第三者の立場で測定をして貰えるので安心感を得られる事です。

デメリットとしては業者とのやりとりを全て自分でやる必要があり手間がかかるという事です。ちなみに気密測定1回の費用相場は5万円~10万円程かかります。

気密測定を行うタイミング

C値を測る気密測定を行うタイミングは主に2つです。1つ目は断熱・気密工事が終わった後(まだお家は完成していません。)2つ目は竣工後(お家の完成後)です。

より安心感と確実性を求めるのなら両方のタイミングで行う事です。ただし1回の測定につき5万円~10万円程度の費用がかかるので「出来れば1回に抑えたい」という方は、断熱・気密工事が終わったタイミングで測定を行う事をおすすめします。

理由は、そのタイミングであればC値が悪かった時に気密処理の弱いところを特定し、気密性向上のための施工がわりと簡単に行えるからです。竣工後の測定よりもC値の改善がしやすいのです。

気密測定の結果、C値が悪ければ改善をしてもらう事は事前にハウスメーカーに話をしておきましょう。出来れば契約の条件に入れておいた方が良いです。

住宅性能(UA値やC値)や住宅設備、デザイン、間取り、保証制度などは必ずカタログスペックで比較を!

耐震性能や断熱性能の性能等級。キッチンや浴室、トイレ等の住宅設備のグレード。外観や内装のデザインセンス。得意な間取りやタイプ別のおすすめ間取り。保証制度などは必ず各社のカタログで比較をしましょう。

正直各社のHPを見ても分かりずらかったり欲しい情報が書いてなかったりもします。特にUA値、C値はHPに書いていない事が多いです。その点、住宅カタログにはハウスメーカーを選ぶ為に必要な情報がバッチリ載っています。

どういったキッチンになるのか、や浴室や洗面室の作り見た目。外観・内装のデザインなどは実際に画像を見ないとイメージがしにくいと思いますが、カタログだと画像付きで載っていますので具体的にその家で生活を送るイメージが沸きます。

その為、ハウスメーカーを選ぶ時には必ず複数社から最新カタログを取り寄せカタログに載ってある情報で比較検討をするようにしましょう。

\各社のカタログを眺めるだけでも楽しいですよ/

UA値・C値ランキング上位のハウスメーカーの家は快適か?

前記でなんちゃって高気密・高断熱住宅のお話をしましたが、実際にUA値・C値が良く本当の高気密・高断熱住宅であれば夏は涼しく冬は暖かい、1年を通じて快適な住環境で過ごす事が出来ます。

その為、UA値・C値ランキングの上位に入るハウスメーカーの家は快適であると言えます。では、具体的にUA値・C値がどの位の数値であれば快適に過ごす事が出来、満足できる値なのかを定めていきたいと思います。

快適に暮らせるUA値の基準

快適に暮らすUA値の基準を定める為に、H25省エネ基準(熱等性能等級4)、ZEH基準、HEAT20 G1基準、HEAT20 G2基準、HEAT20 G3基準の指標を参考にしたいと思います。

UA値の基準

地域区分12345678
H25省エネ基準
(断熱等性能等級4)
0.460.460.560.750.870.870.87
ZEH基準0.40.40.50.60.60.60.6
HEAT20 G1基準0.340.340.380.460.480.560.56
HEAT20 G2基準0.280.280.280.340.340.460.46
HEAT20 G3基準0.20.20.20.230.230.260.26
地域区分表

快適に暮らすために確保しておきたいUA値はZEH基準を満たす数値です。建てる地域により数値は異なりますが東京・大阪の該当する6地域ではUA値0.6以下を目指したいところです。

ZEH基準クリアを目標とする理由

H25省エネ基準は平成25年(2013年)に定められた指標なのですが今では基準が古すぎて設定も緩いです。"省エネ基準"という名前がついていますが、この基準を満たしてもさほど省エネの住宅にはなりません。

H25省エネ基準は本来であれば2020年に義務化される予定でした。(義務化は見送られました。)2020年以降に建てる住宅はH25省エネ基準をクリアしていないと建てる事が出来ない!という最低限の数値だという事です。この数値を満たしても快適に暮らす為には物足りません。

ちなみにハウスメーカーのHP等によく書かれている『断熱等級4(最高等級)!!』はこのH25省エネ基準を満たしていれば名乗る事ができます。”最高等級”と聞くと何だか凄そうに思いますがそこまで凄い数値ではありません。

ではZEH基準よりも厳しいHEAT20基準を目指すのはどうなのか?という所ですが、断熱性能だけを考えるのなら勿論OKです。ただし問題はコストです。

断熱性能を良くすればするほどコストもかかります。オーバースペックになる可能性もあります。その為、コストと快適性を考えた時にいい塩梅で落ち着くのがZEH基準を満たしたUA値という事です。

快適に暮らせるC値の基準

平成11年(1999年)に改正された省エネ基準にはC値の基準となる指標があったのですが平成25年(2013年)に省エネ基準を改正・強化された時にC値の項目は削除されてしまいました。その為、現在C値にはUA値のように基準にできる指標がありません。

ちなみに平成25年(2013年)まで使われていたC値の基準となる指標は下図とおりです。

C値の基準

地域区分12345678
次世代省エネ基準22555
地域区分表

この基準値はかなり古いので今の時代では全く参考になりません。たまにこの2013年まで使われていた指標を指して『気密性能の基準値を大幅にクリア!!』なんて謳っているハウスメーカーもあるので気を付けましょう。

これから家づくりを行う方であればC値は1.0以下、出来れば0.7以下を目指したい所です。

C値0.7以下を目指す理由

気密性能は住宅の換気性能と大きく関わってきます。穴の開いたストローでは上手に吸えないのと同様に、C値が悪く隙間だらけの家では換気が上手に行えません。下図は第三種換気システム稼働時の気密性能と隙間からの給気量の関係を表した表です。

C値が1.0でも自然給気口からは50%の給気しかできません。C値がそれ以上悪くなると換気能力が著しく下がります。ちなみに第一種換気システムに関しても同じような事が言えます。

下図は第一種換気システム稼働時の気密性能と風・温度差との関係を表した図です。

C値(相当隙間面積)が1.0の場合の総漏気量(風速2.5m~3m/秒の時)は0.22回/hとなっています。必要換気量が0.5回/hなので44%はその他(隙間)から入ってくる事になります。

換気能力が下がると汚れた空気が室内に滞留し健康に悪影響があったり、結露が発生しやすい環境になり住宅の寿命を縮める原因になったりと良い事がありません。

換気の事も考えるとC値は最低でも1.0以下が望ましいですがC値は経年劣化の影響を受けやすい事も考慮しておかないといけません。新築時にC値が1.0であっても10年後には悪くなっている可能性が高いです。

換気能力と経年劣化を考慮した時に、新築時に目指したいC値は0.7以下となります。10年後に建て替えを予定していたり、長く住む予定でない方であればC値1.0以下を目指す考え方でも良いと思います。

快適に暮らす為に目指したいUA値とC値

・UA値はZEH基準を満たす値
・C値は0.7以下。長期でなければ1.0以下でも

UA値・C値の注意点

UA値とC値は住宅の気密性能や断熱性能を判断する時に役に立つ指標ですが、何点か知っておいた方が良い注意点もありますのでご紹介したいと思います。

UA値は理論値

UA値は家の仕様がまとまると計算式で求める事が出来ます。ただしその数値はあくまで理論値です。もし施工不良等があれば算出したUA値よりも実際は悪い数値の家が建つ可能性もあります。

C値は実測値

気密測定の様子

C値とは室内の空気が外に流失したり、外気が入り込んだりする家の隙間の広さを示した数値で画像のバズーカのような専用機器を用いて測定をします。つまり実測値です。

気密測定は家にどれだけの隙間が空いているのかを測定するのである程度施工が進んでからでないと測る事が出来ません。つまり家が建つ前段階ではC値は分からないのです。

またC値は家の仕様や間取りによっても変わりますが、それ以上に現場の職人さんの施工精度が反映されます。施工精度が低く杜撰な仕事をする職人さんが建てた家は隙間が多くなるのでC値が悪くなります。

まぁ、厳密に言えば工法・構造の違いや断熱方法の違いなどで施工のし易さが変わり気密性を高める難易度が異なるので一概に現場の職人さんの腕だけが悪いという訳ではありませんが、過去に建てた住宅の平均C値が高いところは現場の職人さんが優れているor気密性を確保しやすい家という事が判断できるので、自分が建てる時にも気密性が確保された家を建てられる可能性が高いです。

どちらにしても現場の施工レベルが低ければ優秀なC値は出せないので、C値は現場の施工レベルを測る物差しとしても役に立ちます。

UA値とC値はワンセットで考える

例えば性能の良い断熱材や窓サッシ・ガラスなどを使用して断熱性能を上げても気密性能が低ければ、家中から室内の空気が逃げたり、外気が入ってきたりするので意味がありません。

反対も同じです。気密性能だけが高くても断熱性能が低ければ夏は熱気、冬は冷気の影響を強く受けてしまいます。どちらか一方だけ良くても意味が無いのです。

その為、断熱性能と気密性能は必ずワンセットで考えるようにしましょう。

ハウスメーカー選びで失敗しない為に

誰もがハウスメーカー選びで失敗したくないと思っていますが、残念ながら失敗や後悔をする人が後を絶ちません。失敗してしまう最大の理由は最初の段階で比較・検討が不十分だからです。

マイホームに限らず車や高級家電を買う時にもデザインの差や価格の差、性能の差などを比較するのと同様にハウスメーカーを選ぶ時にも各社の特徴や性能、価格や保証制度や設備等を比較する必要があります。

注文住宅では一人一人の条件が違うので自分に合ったハウスメーカーを見つける事が大切です。その為に複数社のカタログを取り寄せ比較・検討を行いましょう。この作業を面倒くさがると後になって後悔します。先ずはパパッと一括で集めてしまうのが効率的です。

\予算別や人気テーマからも探せます/

UA値・C値とも基準を満たしているハウスメーカーランキング

UA値とC値はバラバラに見ても意味があまりないので、ここではUA値とC値両方が基準を満たしているハウスメーカーを何社かご紹介したいと思います。

ちなみにここでいう基準とはZEH基準を満たすUA値(UA値:0.6以下)C値:1.0以下のハウスメーカーの事とします。

UA値:0.6以下 C値:1.0以下のハウスメーカー

社名UA値
(W/㎡・K)
C値
(c㎡/㎡)
参照元
FPの家0.430.44公式HP
UA値・C値
R+house0.460.34PDF資料
UA値・C値
To Casa0.30.3公式HP
UA値・C値
アイフルホーム0.30.54公式HP
UA値・C値
アエラホーム0.390.47公式HP
UA値・C値
イノスグループ0.560.3公式HP
UA値C値
ウェルネストホーム0.280.2公式HP
UA値C値
ウッディ伊藤0.22~0.340.1~0.3公式HP
UA値・C値
オートリホーム0.560.7公式HP
UA値・C値
カネカのお家0.280.2支店・加盟店HP
UA値・C値
サイエンスホーム0.46以下0.7以下支店・加盟店HP
UA値・C値
サンコーホーム0.280.5公式HP
UA値・C値
ジブンハウス0.460.2支店・加盟店HP
UA値・C値
スウェーデンハウス0.360.64公式HP
UA値・C値
セルコホーム0.370.492公式HP
UA値・C値
トヨタウッドユーホーム0.340.8公式HP
UA値・C値
フィアスホーム0.380.32支店・加盟店HP
UA値・C値
メープルホーム0.460.3公式HP
UA値C値
ヤマト住建0.271.0以下公式HP
UA値・C値
ユートピア建設0.430.13公式HP
UA値・C値
ユニバーサルホーム0.340.4公式HP
UA値・C値
一条工務店0.250.59公式HP
UA値C値
九州八重洲0.260.6公式HP
UA値・C値
建成ホーム0.30.27公式HP
UA値・C値
住ま居る0.30.5公式HP
UA値・C値
小嶋工務店0.560.3公式HP
UA値・C値
小林住宅0.290.15公式HP
UA値・C値
真柄工務店0.460.5公式HP
UA値・C値
石井工務店0.420.33公式HP
UA値C値
大共ホーム0.150.2公式HP
UA値C値
大庭工務店0.460.5以下公式HP
UA値・C値
第一住宅0.460.5公式HP
UA値・C値
土屋ホーム0.240.38公式HP
UA値・C値
馬渡ホーム0.260.29公式HP
UA値・C値
福岡工務店0.430.08公式HP
UA値・C値
北洲ハウジング0.310.65公式HP
UA値C値

UA値ランキング、C値ランキングそれぞれ単体のランキングにはランクインしているが、両方を満たすこちらのランキングに名前の入っていないハウスメーカーは下記の通りです。

【UA値ランキングのみランクインのハウスメーカー】
クレバリーホーム:C値の公式数値未確認の為。
ウィザースホーム:C値の公式数値未確認の為。
住友林業:C値の公式数値未確認の為。

【C値ランキングのみランクインのハウスメーカー】
工藤建設:UA値の公式数値未確認の為。
助川工務店:UA値の公式数値未確認の為。
桧家住宅:UA値の公式数値未確認の為。
百年住宅:UA値の公式数値未確認の為。
ブルースホーム:UA値の公式数値未確認の為。

全国すべてのハウスメーカーを把握している訳ではないのでランキングに名前がなくてもUA値、C値が優れたハウスメーカーは全国に沢山あります。自身の建築予定地でC値、UA値の優れたハウスメーカーが他にないかは下記よりお探し下さい。

\家づくりで失敗しない為に、まずは情報を集めよう/

UA値・C値を下げるには(断熱性能・気密性能を上げるには)

施主側で出来るUA値とC値を下げる方法(断熱性能と気密性能を上げる方法)をご紹介したいと思います。

UA値を下げる方法

断熱材をより良いものにすれば断熱性能を上げる事は可能ですが、それよりも先に注目すべき点が窓です。なぜなら屋根や外壁、床などから熱が逃げたり侵入するよりも、窓から熱が逃げたり侵入する割合の方がかなり多いからです。

つまり家の屋根や壁、床、窓の中で1番断熱性能が低いのが窓で、その窓の断熱性能を上げる事が家全体の断熱性能を上げる事に直結します。

窓の断熱性能を上げる時にチェックするポイントは以下の3点です。

・窓サッシの種類
・窓ガラスの種類
・スペーサーの種類

窓サッシの種類

窓サッシは大きく分けて4種類あります。アルミサッシ→アルミ樹脂複合サッシ→オール樹脂サッシ→木製サッシの順に断熱性能が良くなります。

おすすめの窓サッシはオール樹脂サッシです。木製サッシも断熱性能的には申し分ないのですが割高です。

窓ガラスの種類

窓ガラスは大きく分けて4種類あります。単板ガラス→複層ガラス→Low-E複層ガラス→Low-Eトリプルガラスの順に断熱性能が良くなります。

またガラスとガラスの中空層に入れる気体は大きく分けて3種類あります。乾燥空気→アルゴンガス→クリプトンガスの順に断熱性能が良くなります。

おすすめの窓ガラスはLow-E複層ガラス(アルゴンガス入り)です。もちろんLow-Eトリプルガラスの方が断熱性能は優れていますが費用が高くなるので、寒冷地にお住いの方や予算に余裕のある時にLow-Eトリプルガラスを検討する形で良いと思います。

スペーサーの種類

スペーサーとはガラスとガラスの間のスペースをつくるためのパーツです。スペーサーは2種類あります。アルミスペーサー→樹脂スペーサーの順に断熱性能が良くなります。

おすすめのスペーサーは樹脂スペーサーです。

窓の断熱性能を上げる事でUA値を下げる事が出来ますが。また窓のサイズや設置数も断熱性能に関係してきますので、単純に窓のサイズを小さくしたり設置数を減らす事でもUA値を下げる事が出来ます。

C値を下げる方法

C値を下げる(気密性能を上げる)為にチェックするポイントは以下の3点です。

・窓の構造
・コンセントの取り付け位置
・C値改善を行ってくれる業者に依頼

窓の構造

気密性能の観点から見ても窓は需要なポイントになってきます。特に気にしたいのが窓の構造です。日本の住宅で1番よく見かける横方向に開閉する『引き違い窓』ですが気密性能はあまり高くありません。

気密性能を重視するならビジネスホテルなどでよく見かける『すべり出し窓』がおすすめです。もしくは欧米で一般的に使われている『開き窓』も引き違い窓よりは気密性能が高いです。

開閉しない採光のみが目的の窓であれば、1番気密性能の高い「FIX窓」を採用する事でC値を下げる事が出来ます。

ちなみに断熱性能と同様に窓のサイズや設置数も気密性能に関係してきます。単純に窓のサイズを小さくしたり設置数を減らす事でもC値を下げる事が出来ます。

コンセントの取り付け位置

コンセント周りは隙間が発生しやすい場所です。外壁に面した箇所に設置するよりも、部屋間を区切る壁面に設置をした方が外との隙間を作らずに済むので気密性能を確保しやすいです。

ただしコンセントの位置が悪いと生活自体が不便になるので無理をしてまで設置箇所を変える必要はないでしょう。

C値の改善をサポートしてくれる業者に依頼

気密測定は施主が直接業者にお願いをする事ができます。気密測定業者の中には測定時に隙間箇所の発見、改善までをサポートしてくれる会社もありますので気密施工に疎いハウスメーカーであれば、下記のような業者に依頼を出すのも手です。

株式会社共和福田温熱空調など。

ランキングに入るようなUA値・C値で家を建てる方法

UA値・C値ともに優れた本当の高気密・高断熱住宅であれば1年を通じて快適な住環境で過ごす事が出来ます。そんな高気密・高断熱住宅を検討されている方は、なんちゃって高気密・高断熱住宅にならないように下記の事を知っておくと役に立ちます。

契約の条件に『UA値:○○以下保証』を入れる

ハウスメーカーと契約を結ぶ条件の1つに『UA値:○○以下保証』を加えましょう。また契約の前に、UA値:○○以下保証を入れた状態で見積もりを貰うようにしましょう。

契約後に「UA値を○○以下にしたい」と伝えても「ではそのUA値にするにはこれが必要なので追加でこの位の費用が発生しますねー。」と想定外の追加費用が発生する可能性が高いので契約前に話を詰めておく必要があります。

ちなみにUA値は間取りや窓周りの仕様、断熱材などにより変わってきますので希望のUA値がある場合には出来るだけ早い段階で「UA値は○○以下を希望しています。」と伝えておいた方がスムーズです。

目標とするC値を提示して貰う

C値もUA値のように○○以下保証が出来れば良いのですが、C値は実測値なので保証までしてくれるハウスメーカーは少ないです。保証が無理な場合には目標とするC値を提示して貰いましょう。

その提示された目標値が本当に達成可能な数値かどうかは過去に建てた住宅の平均C値を尋ねて判断をして下さい。モデルハウスの数値よりも実際の施工住宅で測定されたC値の方が信用できます。

実際の施工物件で何度も良いC値を計測しているハウスメーカーであれば職人さんの施工精度が高く丁寧な仕事をしてくれるでしょう。反対にC値のデータが乏しい会社やごまかしたりする会社は気密性能に自信の無い会社である可能性が高いので注意が必要です。

気密測定には費用がかかりますが1棟1棟異なるので自分のお家を建てる時にはやっておく事をおすすめします。断熱・気密工事が済んだタイミングで1度気密測定を行い、その時にC値が悪ければ目標C値まで手直しをして貰う事を契約の条件に入れておくと良いです。

高気密・高断熱住宅慣れているハウスメーカーにお願いする

高気密・高断熱住宅を作り慣れている会社であれば実績も豊富でノウハウも蓄積されています。特に気密性能は現場の施工精度に大きく影響を受けるので慣れていない会社であれば悪いC値になる可能性が高いです。

UA値は理論値なので費用をかければ数値上は良くなりますが、算出した数値と建てた家のUA値(断熱性能)が等しくなるかは現場の施工精度に関わります。

その為、過去に建てた住宅の平均UA値や平均C値を聞かれたらきちんと答えられるハウスメーカーや高気密・高断熱住宅を得意としているハウスメーカーにお願いをした方が安心が出来ます。

高気密・高断熱住宅を得意としているハウスメーカーはコチラ

まとめ

ハウスメーカーのUA値・C値(断熱性能・気密性能)のランキングや快適に暮らす為に確保しておきたいC値やUA値の基準、UA値・C値の下げ方や失敗しない高気密・高断熱住宅の建て方などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

ランキングにランクインしているハウスメーカーは高い技術力があり人気を集めていますが、私が知らないだけで全国には沢山の優れたハウスメーカーおよび工務店が多くあります。これから家づくりをスタートされる方は初めから候補を絞るのではなく、出来るだけ多くの住宅会社の中から比較・検討をした方がより自分に合ったベストな住宅会社を見つける事ができます。

家族みんなにとって居心地のいい家、そして理想のライフスタイルが過ごせるように納得するまで話し合って楽しみながら家づくりを進めましょう。素敵なマイホームづくりを応援しています。

比較検討するためのカタログは下記より無料で取り寄せる事が出来ます。

【価格別や人気のテーマから探せる】
家づくりを検討し始めの方はライフルホームズがおすすめです。入力必須項目は名前・住所・アドレス・番号・建築予定時期・土地の有無の6項目だけなので2~3分あればお好きなメーカーのカタログを"無料"で何社も取り寄せる事ができます。

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電話が苦手な方は備考欄に「メール連絡希望」の記載を

カタログ請求後の電話が心配という方は備考欄に「連絡はメールでお願いします」と書いておくと大丈夫です。その他、家づくりで分からない事や聞きたい事があれば備考欄に書いておきましょう。
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この記事を書いた人
管理人
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資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。

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Posted by 管理人