【ガレージハウス】アメリカンなかっこいい家を建てるコツと注意点
ガレージハウスの中でも特に人気が高いのがアメリカンな作りのガレージハウスです。
ガレージハウスは国土の広いアメリカでは割とポピュラーな住宅スタイルで、アメリカの映画やドラマで何度か見かけた事もあると思います。
テレビで見たアメリカンなガレージハウスが格好良くて惹かれたり、アメ車やアメリカンなバイクが好きだったり、アメリカンなアンティークやインテリアが好きだったり
多くの方に好まれているアメリカンガレージハウスですが、建てる前に知っておきたいポイントが幾つかあります。
そこで当記事では、事前に知っておきたいポイントとなるアメリカンガレージの注意点やかっこいいアメリカンガレージにするコツ、や施工例
注文住宅でガレージハウスを建てるのにおすすめのハウスメーカーの紹介なども併せて行っていきます。
そもそもアメリカンガレージハウスとは?
アメリカンなガレージハウスと言っても、具体的にどういった家がアメリカンに該当するのかよく分からないと思いますので、アメリカンハウスの概要について簡単にまとめておきたいと思います。
アメリカンハウス
アメリカンスタイルの住宅の事を「アメリカンハウス」と呼びます。
具体的には、17~18世紀頃にイギリスやフランス、オランダ、スペインやドイツなどから多くの方がアメリカに移民しました。
ヨーロッパの各国から移民してきた方々が、自国の建物の様式や構造・デザインを取り入れつつ、アメリカの環境風土、材料等にも合わせて家を建てました。
そうして建てられた建物の事を"コロニアル様式"と呼び、それが後にアメリカンハウスとして知られるようになります。
このように、主にヨーロッパ各国の方々が自国の様式を取り入れながら作られた建物を一様にアメリカンハウスと呼ぶので、外観デザインや内装スタイルは多様です。
西部開拓時代の流行を取り入れた「アーリーアメリカンスタイル」、アメリカ西海岸地域の「カリフォルニアスタイル」、イギリス・ジョージアン期の様式をベースとした「ジョージアンスタイル」
スペインアンダルシア地方の特徴を取り入れた「スパニッシュ・コロニアルスタイル」、イングランドの建築様式を取り入れた「チューダースタイル」など
アメリカンハウスのデザインは多岐に渡ります。
ちなみにガレージハウスとは3面が壁に囲まれ前方にシャッターを付けた、駐車場が家の中に内包されたタイプの住宅の事を指しています。
建物内に設けられた駐車場をインナーガレージと呼びます。
つまりアメリカンガレージハウスとは、コロニアル様式で建てられた住宅にインナーガレージ設けた住宅の事です。
デザインの特徴
アメリカンハウスで人気の高い5タイプのデザインの特徴をご紹介していきます。
アーリーアメリカンスタイル
アメリカンハウスの中では割とシンプルなデザインです。
屋根は切妻である事が多く、外壁は幅が細くて長い板を1枚ずつ横張りにしたラップサイディングである事が多いです。また窓やドアもよく木製が用いられます。
大きなカバードポーチ(屋根に覆われたポーチやデッキ)が付いているのも特徴の1つです。
カリフォルニアスタイル
屋根の形状と外壁はアーリーアメリカンスタイル同様な事が多いのでデザイン的には似ています。
外壁の色にはカリフォルニアの澄み切った青空、キレイな白い波をイメージして青系・白系が多く使われます。
カバードポーチもよく用いられます。
ジョージアンスタイル
左右対称を基本としており玄関は中央に配置、外壁はレンガ調である事が多くドッシリと重厚感のある外観が特徴的です。
切妻屋根または腰折屋根にドーマー屋根・窓が設けられる事が多いです。玄関ポーチ上のペディメントや柱も特徴の1つです。
スパニッシュ・コロニアルスタイル
切妻屋根と赤茶色のスペイン風瓦屋根、淡い色合いの外壁が特徴的です。
石や漆喰を用いた外装に、ガレージ入り口や玄関入り口上部が半円の丸みを帯びたデザインである事も特徴の1つです。
チューダースタイル
敢えて左右非対称に建物が配置されています。
外観は柱や梁、筋交いなど木の構造材がむき出しになっており、その間を漆喰やレンガで埋めた見た目が特徴的です。煙突を用いる事も多いです。
主な工法や仕様について
アメリカの住宅は使用する木材の大きさが2インチ×4インチの2×4(ツーバイフォー)や2×6(ツーバイシックス)工法が基本です。
ただし日本で建てられるアメリカンガレージハウスでは在来工法(木造軸組工法)も多く採用されています。これに関してどちらの方が良い、悪いとかはありません。
〇〇工法だから〇〇に向いていない。といった差は最近の資材・建材・金具・施工技術の発達でなくなってきているので、工法はあまり気にしないで大丈夫です。
また、よく言われているのがアメリカンハウスは日本とのメーターモジュールの差で広い家が建てられる。といった話です。
結論から言えば、これは正しくありません。
日本では1000mmのメーターモジュールなのに対して、アメリカンハウスでは1220mmを基本として建てる事が多いです。
1スパン辺りでみると22cmの差があるので1220mmを基本としているアメリカンハウスの方が部屋を広くとれそうと思うかもしれませんが、
例えばリビングや寝室などの広さを日本基準では4スパン=4000mmで設計し、アメリカ基準で3.5スパン=4270mmで設計すればたいして差はでません。
あくまで1スパン辺りの幅が違うというだけなので、幅1スパンで設計することの多い部分(廊下やトイレ、階段など)で差が出るという話です。
その為、アメリカンハウスの廊下やトイレ、階段はゆとりある広さになりますが広い家が建てられるといった話ではありません。
アメリカンなガレージハウスを建てる時に工法同様にモジュールに関してもあまり気にする必要はないです。
アメリカンガレージハウスの施工例
おしゃれで格好良い、アメリカンガレージハウスの建築施工例を何件かご紹介したいと思います。
参照元:suumo
海を感じて暮らす、西海岸スタイルの家
薪ストーブの煙突がちょこんを見えて可愛らしいラップサイディングの外観です。
ガレージ内には趣味のサーフィンやアウトドア用品もしまえる場所を確保しています。愛車や大切なアイテムのお手入れ場所としても重宝するガレージとなっています。
本体価格 | 2,300万円(54.2万円/坪) |
延床面積 | 140.36㎡(42.4坪) |
敷地面積 | 232.43㎡(70.3坪) |
工法 | 2×4、2×6 |
外部シャワーも設置されたカリフォルニアスタイルの家
大きな屋根とカバードポーチが印象的な外観です。
ガレージ横にはサーフィン後洗い流せるように外部にシャワーを設置。庭から直接洗面脱衣室に行ける動線となっています。
本体価格 | 2,000万円~2,499万円 (47.0万円~58.7万円/坪) |
延床面積 | 140.77㎡(42.5坪) |
敷地面積 | 816.06㎡(246.8坪) |
工法 | 木造軸組 |
海外旅行や雑誌で見たアメリカンハウスをモチーフにした家
玄関ポーチやガレージに使われているレンガや、窓周りの装飾が印象的な外観です。
ダイニング上部を吹き抜けにし、高い所に設置した窓からの採光で1階のダイニングキッチンは明るい陽の光に包まれています。
本体価格 | 2,600万円(62.4万円/坪) |
延床面積 | 137.79㎡(41.6坪) |
敷地面積 | – |
工法 | 2×4、2×6 |
アーリーアメリカンな平屋のガレージハウス
シンプルにまとめられたラップサインディングの外観が印象的です。
ガレージ内は構造材をそのまま壁として採用してあり、ラフな雰囲気となっています。LDKは吹き抜けを採用し、開放的で明るい空間に。
本体価格 | 3,074万円(72.0万円/坪) |
延床面積 | 141.20㎡(42.7坪) |
敷地面積 | 463.55㎡(140.2坪) |
工法 | 2×4、2×6 |
外構にもこだわりを感じる、アメリカンなガレージハウス
木目調の外壁と木製のカバードポーチ、そして木製のフェンスが本場アメリカンハウスを演出し、お庭でBBQが絵になるそんな外観です。
ガレージ内の床はチェッカーフラッグ柄でオールドアメリカンな印象に。ガレージとリビングを隔てる壁をガラスにする事で室内からでも愛車を眺める事ができます。
本体価格 | 3,074万円(72.0万円/坪) |
延床面積 | 141.20㎡(42.7坪) |
敷地面積 | 463.55㎡(140.2坪) |
工法 | 2×4、2×6 |
かっこいいアメリカンガレージハウスにするコツ
見る人全てが憧れるような格好良いアメリカンガレージハウスにするコツを幾つかご紹介していきます。
外壁
外観で最も目立つ場所はやはり外壁です。
テイストの違いで使用される外壁材は異なりますが、格好良く見せるコツは色使いにあります。外壁に使う色は2~3色までにした方がおしゃれに魅せられます。
あまり多くの色を使うと合わせるのが難しくなり、統一感が失われかえって安っぽく見えてしまう事もあるので注意が必要です。
2色を使い分けるツートンカラーは簡単におしゃれに魅せる事が出来ます。
1階と2階で色を変えたり、縦で色を塗り分けたり、ベランダや出窓部分の色を変えたりする事でおしゃれな外観になります。
3色つかう場合には、ホワイトやベージュ、アイボリーなど淡い色をベースとし3色目には躊躇せずに濃い原色を使用しましょう。
ただし、濃い原色はあくまでワンポイント、アクセントカラーとして使う事が大切です。アクセントカラーを上手に使いこなす事でより格好良くおしゃれな外観へとなります。
ガレージドア
外観の印象を大きく左右するガレージドアに注目しましょう。
日本チックなガレージハウスだとアルミ製やスチール製のドアが多く使われていますが、アメリカンガレージの場合は木製や木目調のドアを採用する事でグッと格好良くなります。
木製だと温かみも感じられ、アルミやスチールに比べると重厚感、高級感も出るのでおすすめです。
またドア部分の収納方法としては巻き上げ式のシャッタータイプではなく、天井部にスライドさせて開閉するオーバースライドタイプの方が開閉時の音が静かで、強風にも強く、デザイン性も高いのでアメリカンガレージハウスには向いています。
ただオーバースライドタイプは天井部にスライドして収納するので照明を天井に付けられないといったデメリットがあります。照明などはガレージ内の壁につける必要があります。
費用も巻き上げ式よりは高くなりますので、デメリット面も考慮して決めていきましょう。
ガレージの内装
かっこいいアメリカンガレージハウスにするには内装にもこだわりましょう。木目調やレンガ調の内壁材を使うなど、アメリカンハウスとデザインを統一する事でグッと格好良くなります。
照明もアメリカンスタイルな照明を採用したり、壁には海外ドラマに出て来るようなブリキの看板など飾る事で雰囲気も出て格好良くなります。
柱や梁を隠さず使う
柱や梁を敢えて隠さずに、カラーリングしてそのまま魅せる事でお洒落な雰囲気を演出できます。
ガレージハウスでは鉄骨で造られる事も多いのですが、鉄骨を敢えて剝き出しにする事で一気にヴィンテージ感が増します。
吹き抜け&シーリングファン
アメリカンハウスで多い三角屋根を利用して、勾配天井にして高さのある開放的な空間にする間取りが人気です。2階建ての場合でも、リビングや玄関ホールは吹き抜けにして、広々とした開放感ある空間をつくりましょう。
高い位置にFIX窓をつける事で採光ができ明るい家へとなります。デザイン的にもお洒落です。
広々としたLDK空間をつくる事でアメリカンスタイルに近づきます。また天井にシーリングファンを付けると一気に格好良くなります。
空気を撹拌して、室温を一定に保ってくれるシーリングファンは勾配天井や吹き抜けと相性が良いのでお洒落なだけではなく実用性も兼ね備えています。
デザインも多種多様でアメリカンテイストなデザインを採用する事で、更に見栄えも良くなり魅力も増します。
素材感とカラーにこだわる
格好良いアメリカンハウスでは、内装に無垢材やタイル・レンガなどの素材を使う事が多いです。
ガレージに使用する素材と家の内装に使用する素材のデザインは統一した方が纏まりもあり格好良く見えます。
また色使いにもこだわりましょう。
カリフォルニアスタイルであれば、ネイビー系やホワイト系でまとめる。オールドアメリカンな雰囲気を出したい時は落ち着いたトーンのダークブランなどを多めに使用する。
アメリカンポップテイストな家にしたい時にはポップカラーやパステルカラーを使用するなど好みのスタイルのテイストに合わせた色づかいを意識する事で格好良くなります。
窓と窓枠
日本では横にスライドして開け閉めする引き違い窓が主流ですが、アメリカンハウスの窓は上下にスライドするタイプの「ダブルハングウィンドウ(上げ下げ窓)」が一般的です。
他には採光を目的としたFIX窓や、ビジネスホテルでよく見かける縦軸で回転し開閉する縦すべり出し窓、横軸で回転し開閉する横すべり出し窓も多く採用されています。
引き違い窓に比べ、デザイン性に優れており気密性を確保しやすく防犯性にも優れている特徴があります。
格好良いアメリカンハウスにするには窓枠にも注目しましょう。サッシ自体に色をつける事で外観のアクセントとなります。
アメリカンスタイルの家に最も多いのがサッシを白枠にする事です。清潔感もあり、どの外壁材の色とも合います。オールドアメリカンなタイプだと黒やダークブラウンといった色合いも多く使われます。
家具や小物類
アメリカンガレージハウスにするには、置く家具や小物類もアメリカンテイストな物で統一しましょう。
ガレージ内に飾る小物類も、家の中に設置する家具やインテリアもアメリカテイストの物で統一する事でよりおしゃれな家になります。
最近ではamazonや楽天などネットで簡単にアメリカンな小物類も集められるので、自分の趣味に合う物を集めガレージ内に飾っていく事で自分だけの基地感が増し、より愛着も湧いてきます。
外構
格好良いアメリカンハウスは家だけでなく外構とのトータルコーディネートが出来ているお家です。
家のテイストと外構のテイストを合わせた方がよりお洒落な見た目になります。
例えば、外構に使用するフェンスをアメリカンフェンス(格子状のスチール製のフェンスでフレームが丸いのが特徴)を採用したり、庭にはきれいな芝生を敷き詰めたり
カリフォルニアスタイルの場合は、シンボルツリーとなるヤシの木を植えたりするのもお洒落です。
理想のスタイルを決める
アメリカンガレージハウスと一括りに言ってもアメリカンのスタイルは多種多様です。その為、まずは自分の目指すスタイルを決めましょう。
目指すスタイルが決まったら、そのスタイルで造られた建築実例をより多く眺め、気に入ったデザインがあれば画像を保存しておく事をおすすめします。
共有できる画像、写真が多くあればハウスメーカーの営業に、こういうデザインを希望していると口で伝えるよりも分かりやすいですし、相手も理解しやすいです。
各スタイルによってよく使われている色や素材、外構のデザインなどが変わってきますので、目指したい家のイメージを明確化するところから始めてみましょう。
ガレージハウスのカタログを眺める事で自分のお気に入りのデザインも見えてきますよ。
play_circle 格好良いガレージハウスのデザインカタログはコチラ\より多くのガレージハウスのデザイン例を眺める事から始めてみましょう/
アメリカンガレージハウスの注意点
ガレージハウスは注文住宅の中でも人気テーマの1つですが、検討する前にデメリット面や注意点も把握した上で家づくりを進めていきましょう。
建築コストが高くなる
アメリカなどでよく見かけるガレージハウスは2階建ての家にガレージが付いているタイプが主流ですが、土地の狭い日本では1階部分をガレージとして2階、3階を居住スペースとする形式が多いです。
その場合、1階に車の出入り可能な大きな間口を設けるので、どうしても建物の耐震性、耐久性が下がってしまいます。
下がったまま建てるのは危険なので、柱や梁を太くしたり、強度の高い建材、耐力壁を使ったり、少ない壁でも支えられる設計が必要となります。
こうしたガレージハウス用の耐震施工が必要となる為、一般的な住宅と比べると建築コストが高くなります。
居住スペースが狭くなる
ガレージを設けなければその分居住スペースを広くつくる事も可能です。居住スペースを減らしてでもインナーガレージが必要かどうかは要検討です。
ただしガレージハウスは容積率の緩和により延床面積の上限が広くなるので、条件次第ではあまり気にならない注意点となります。
換気設備、照明設備、防音対策は必須
家の中にガレージを設けるガレージハウスでは、車の出入りの際に排気ガスが居住スペースへ流れ込む危険性があります。そうならない為にガレージ内に換気設備が必要です。
また、シャッターを下ろすと密閉された空間になり、窓を設置していても夜は暗いので安全の為や、明るい元で作業ができるように照明設備も必要です。
更に、エンジン音などが家の中に響いて煩かったりもするので防音対策も必要になります。
騒音に対しては部屋の配置で軽減させる事も出来ます。
例えば、深夜や早朝に車を使う可能性のある世帯は寝室をガレージから離しておきましょう。そうする事で聞こえてくる音量を抑える事も可能です。
また、シャッターの開け閉めの音も早朝や深夜だと目立ちます。ご近所トラブルになる可能性もあるので出来るだけ静かに開閉のできるドアを選ぶようにしましょう。
建ててからガレージのサイズ変更は難しい
建てた後になってガレージの幅や高さを変更するのは難しいです。その為、車を買い替えたら車幅が変わってしまいスペースがギリギリになってしまった。とか
家族が増えたので大き目の車に乗り換えたいが、高さのある車だと入らないので諦めるしかなかった。
等と言った失敗談がガレージハウスには多いです。そうならない為にも将来を見据えて設計を行いましょう。
建ぺい率は緩和されないが容積率は緩和される
建物を建てる時は、建ぺい率と容積率によってどの位の広さの建物を建てられるかが決まってきます。
建ぺい率とは敷地面積に対する建物面積(建物を真上から見た時の面積)の割合の事です。容積率とは敷地面積に対する延床面積の割合の事です。
例えば、建ぺい率:50% 容積率:100%の敷地:200㎡には建物面積が100㎡で延床面積が200㎡の大きさの建物が上限となります。
つまり2階建てであれば1階が100㎡、2階も100㎡の建物が上限となります。
緩和措置を受ける条件
建ぺい率の緩和措置を受ける条件は下記の通りです。
◦外壁のない部分が4m以上続いていること
◦柱の間隔が2m以上あること
◦天井の高さが2.1m以上あること
◦地階を除いた階数が1であること
ガレージハウスの場合、「外壁のない部分が4m以上続いていること」という条件を満たすのが難しいので対象外となります。
容積率の緩和措置を受ける条件は下記の通りです。
◦建物内に地下室がある場合
◦建物内に駐車場がある場合
◦小屋裏収納(ロフト含む)がある場合
◦特定道路(幅員15m以上の道路)の場合
ガレージハウスであれば「建物内に駐車場がある場合」を満たしているので容積率の緩和措置を受ける事が出来ます。
容積率の緩和により延床面積が増やせる
ガレージハウスの場合、「ガレージ部分も含めた建物全体の延床面積の1/5を上限に、容積率の対象延床面積から除外できる」という緩和措置があります。
例えば敷地200㎡ 全体延床面積200㎡(ガレージ床面積30㎡を含む)のガレージハウスの場合、200の1/5にあたる40㎡までは除外対象となります。
この場合であればガレージ床面積の30㎡は全部除外が可能です。
容積率は延べ床面積÷敷地面積×100で求められるので、この例の場合であれば容積率は
(200(全体延床面積)-30)÷200(敷地面積)×100=85%
となります。ガレージハウスでなければ緩和措置を受けられないので容積率は100%となりますが、ガレージハウスの場合は80%となるので延床面積をもう少し広げても問題ないという事です。
なお、この緩和措置は容積率を計算する際の延床面積に対する措置で、固定資産税の評価査定となる延床面積には関係しません。
◦愛車を風雨から守れる
◦防犯性が高い
◦快適な環境で車・バイク弄りを楽しめる
◦室内からも愛車鑑賞を楽しめる
◦車の乗り降り、荷物の出し入れが楽
◦収納スペースとしても使える
◦狭い敷地でも駐車スペースを確保出来る
◦容積率の緩和措置が受けられる
まとめ
アメリカンハウスのタイプ別の特徴や、格好良いアメリカンなガレージハウスにする為のコツ。ガレージハウスの注意点などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。
ガレージハウスは車やバイク好きなら1度は憧れる住宅スタイルです。
車が特に好きという訳でない方にとっても、収納スペースとして使えたり、雨の日でもぬれずに車の乗り降りが出来たり、狭小地でも駐車場を確保出来たりと何かと重宝するのでおすすめ出来る住宅スタイルです。
注文住宅でガレージハウスに興味のある方は、先ずはガレージハウスのカタログを集めるところから気軽に始めてみましょう。素敵なマイホームづくりを応援しています。
ガレージハウスを検討されている方はガレージハウスを得意としているハウスメーカーをまずは候補に上げましょう。
得意としている会社であれば今までの施工実績も多く、ノウハウも豊富に溜まっているので、より多くの良い提案をしてくれます。
間取りの作成の出来栄えも段違いです。施主の要望を汲んで、それを形として実現できる設計力も持っています。
その会社がガレージハウスを得意としているのか?ガレージハウスに力を入れているのか?が重要ポイントです。
家づくりにおいて後悔する事になるのか、大満足の家づくりが出来るのかはハウスメーカーによるところが大きいので、時間的な余裕を持ちじっくり比較・検討を繰り返しましょう。
play_circle ガレージハウスにおすすめのハウスメーカー(ガレージハウスを得意としているハウスメーカー)
もしくは、家づくりのプロにオンライン相談で「建築希望地でアメリカンなガレージハウスを手掛けるおすすめの工務店かハウスメーカーを教えて下さい。」と直接聞くのもアリアリです。
オンライン相談は、家づくりに関する事なら何でも相談出来るので「家づくりって何から始めれば良いのかよく分からない」という方は、まずはオンライン相談を利用してみる事をおすすめします。
オンライン相談の詳細はこちらの記事に纏めてあります。
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