【安く家を建てる方法】とにかく安く家を建てたい方におすすめのコストカット術

ハウスメーカーに勤務している時、家づくりに関する要望で特に多かったのが"出来るだけ安く家を建てたい"という要望です。

「質は落とさずに出来るだけ費用を抑える方法は?」
「とにかく安く家を建てたい!」
「家づくりにかかる費用の中で削っても良い費用はどれ?etc…

家づくりには多くのお金がかかるので、少しでも安く、それでいて品質も保たれた家を建てたい!という想いは誰もが抱くはずです。

そこで当記事では、出来るだけ安く家を建てる方法や安くする事にこだわり過ぎない方が良いポイントなどもご紹介していきたいと思います。

家たてる

品質は落とさずに安く家を建てる方法があれば知りたいな。

ナビ子

はい、お任せ下さい。注文住宅を建てる時にどういった所に気を付けて建てればお家を安く建てられるのか説明していきますね。

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まずは家を建てる時にかかる費用を確認

まずは注文住宅で家を建てる時にかかる費用の種類を知っておきましょう。

注文住宅で家を建てる時にかかる費用は大きく分けて3つあります。

家を建てる時にかかる費用

◦本体工事費用

◦付帯工事費用(別途工事費用)

◦諸費用

本体工事費用とは

本体工事費用とは、建物本体をつくるのにかかる費用の事です。建物以外(駐車場や庭、門扉・フェンス)にかかる費用は含まれません。

◦本体工事費用の主な内訳

項目内容
仮設工事費用工事に必要な足場の組み立てや仮設電気や水道、仮設トイレの設置などにかかる費用
基礎工事費用基礎を作る費用
木工事費用建物の骨組みを作る費用
内・外装工事費用床・内壁材などを施工する内装工事や屋根防水や塗装、外壁材施工など外構工事にかかる費用
断熱・気密工事費用壁や天井、床などへの断熱材の取付や気密シート・テープなどを施工する作業にかかる費用
空調工事費用や設置工事費用空調設備の設置作業やお風呂、キッチン、トイレなどの住宅設備設置にかかる費用
電気・配管工事費用電気の配線やコンセントの設置、水道やガスの配管作業にかかる費用

本体工事費用は一般的に総費用の70%~80%が相場です。

付帯工事費用(別途工事費用)とは

付帯工事費用とは、建て物以外にかかる工事・設備費用の事です。別途工事費用とも言われます。

◦付帯工事費用の主な内訳

項目内容
解体工事費用建て替えなどの場合に必要となる費用
地盤調査・地盤改良工事費用地盤の調査費用及び、地盤の改良が必要な時に発生する費用
造成工事費用埋め立て・切土・盛土等をして建物を建てられる状態にする工事にかかる費用
外構工事費用駐車用や庭、門扉・フェンスや玄関までのアプローチなど建物の外回りにかかる費用
引き込み工事・敷き工事費用電気・水道・ガスやネット回線等を敷地内に引き込み、家内部に入れる工事にかかる費用
照明・カーテン・エアコンなどの設置費用照明やカーテン、エアコンやソーラーパネルなどの取付工事にかかる費用

別途工事費用は一般的に総費用の15%~20%が相場です。

諸費用とは

諸費用とは、建物や建物の周りの工事費以外にかかる費用の事です。

◦諸費用の主な内訳

項目内容
登記手数料・登録免許税登記簿登録を行い所有権を得るための費用と、登記をした時にかかる税金
印紙税売買契約書や工事請負契約書など契約書作成の際に課される税金
不動産取得税土地や建物などの不動産を取得した際に支払う税金
住宅ローン関連費用保証料、団体生命保険料、火災保険、事務手数料など
固定資産税・都市計画税土地建物の所有者が毎年支払う地方税
その他地鎮祭や上棟式、引っ越しの費用や家具・家電の購入費用など

諸費用は一般的に総費用の5%~10%が相場です。

安く家を建てるなら「本体工事費用」をコストカットする

3つの費用の中で1番割合の大きい「本体工事費用」をコストカットする事で総費用を抑える事が出来ます。

その次に注目をしたいのが「付帯工事費用」です。

割合的には総費用の15%~20%ですが、それでも数百万円はかかりますので上手にコストカットを行う事で大きく費用を抑えられます。

諸費用に関しても幾つかコストカット出来るポイントがありますが、税金や各種手数料などはあまりコストカットが出来る項目ではないので、諸費用で費用削減をはかっても総費用でみるとそこまで大きなコストカットにはなりません。

その為、まずは本体工事費用を出来るだけ抑え、次に付帯工事費用。コストカットの優先順位で言えば諸費用は最後で問題ありません。

平均費用

注文住宅でかかる本体工事費用と付帯工事費用、それと土地の取得費用の全国平均額は以下の通りです。

本体工事費+付帯工事費土地取得費総費用
(諸費用を除く)
注文住宅のみ3659.5万円0円3659.5万円
土地付き注文住宅3010.6万円1444.9万円4455.5万円
フラット35利用者データ参照(2021年度)

安く家を建てる方法

とにかく安く家を建てたい!という時にまず注目するのが本体工事費用です。

本体工事費用を出来るだけ抑えるにはどういったポイントに注目をすれば良いのかご紹介していきます。

本体工事費用を安くするポイント

◦家の形状は出来るだけシンプルに
◦間取りもシンプルに
◦水回りは一ヶ所に纏める
◦総二階建てにする
◦ベランダ・バルコニーを設けない
◦窓や収納スペース
◦外装材
◦内装材
◦住宅設備
◦規格住宅で建てる
◦ローコストを得意としている会社で建てる

家の形状は出来るだけシンプルに

家の形状は凹凸が多いとそれだけ施工面積が増え、作業も複雑になるので費用が高くなります。家の形状はボックスタイプのシンプルな箱型にする事で安く建てる事が出来ます。

屋根の形状も同様です。

一方向だけに勾配のあるシンプルな方流れ屋根か、傾斜の無い平面状の陸屋根だと安く建てる事が出来ます。

間取りもシンプルに

間取りに関しても複雑な間取りよりもシンプルな間取りの方が安く建てる事が出来ます。

部屋数が増えると間仕切り壁やドア、窓やエアコン等部屋に備える設備も増えるので部屋数は少ない方が費用を抑える事が出来ます。

例えば、お子さんが二人いて子供部屋が二部屋欲しいと言った場合でも二部屋独立して用意するのではなく、大きな一部屋を用意してパーテションなど可動式の間仕切りで分けて使用する方が安くすみます。

可動式の間仕切りを使う事でライフスタイルの変化にも柔軟に対応が出来るメリットもあります。

人気の高い和室も床の間を作ったり、床柱を設置したりと費用が高くなりますので、洋室に置き畳や畳マットを敷いて和室風の畳の間として代用する事で費用を抑える事が出来ます。

水回りは一ヶ所に纏める

洗面所や浴室、キッチンやトイレといった水回りは一ヶ所に纏めて配置する事で配管作業がしやすくなり工事費用が安くなります。

纏めて配置をする事で動線も短くなり家事も楽になるというメリットもあります。

総二階建てにする

同じ延床面積の場合、二階建ての基礎部分や屋根の広さは平屋の約半分程度の広さとなります。土地も平屋より小さい土地でも良いので二階建ての方が安く建てられます。

二階建ての中でも一階と二階がほぼ同じ面積、同じつくりをした総二階建てが壁に凹凸が出来ないので1番費用を抑える事が出来ます。

ちなみに三階建てになると、構造計算が必須になったり耐震性能を確保する為の設計が複雑になるので費用は高くなります。

ベランダ・バルコニーを設けない

凹凸の無い形状に比べると、ベランダ・バルコニーを設ける事で費用は高くなります。また常に風雨にさらされる箇所になるので、定期的にメンテナンス費用もかかります。

窓や収納スペース

設置する窓の数やサイズを調整する事でも費用を抑える事が出来ます。

窓の数やサイズを小さくする事で費用が抑えられますし、断熱性能の向上も期待が出来ます。断熱性能が上がれば光熱費も安くなります。

ただし少な過ぎると閉鎖感が強まったり、採光や風通しが悪くなったり建築基準法との兼ね合いもあるので住宅会社の方と相談をしながら決めていきましょう。

収納スペースに関しても必要以上に作っても費用のムダとなってしまいます。ただ、収納スペースが足りない家は生活が不便になり後悔する原因となるので適量を備える必要があります。

収納スペースの過不足がおきないように家にある物の総量を把握し、大きな荷物はサイズを測っておく、どこに何を収納するか考えておくなど具体的なイメージをしながら収納スペースを設けていきましょう。

収納力は落とさずに、安くすませるコツは大型のウォークインクローゼットを配置する事です。

小型の収納スペースを複数作るよりも大型の収納スペースを1つ設ける方がコストを抑える事が出来ます。

外装材

外壁材や屋根材は施工面積が広いので採用する資材によってコストが大きく変わってきます。

ただし安すぎる資材は耐久力が低く、建てた後のメンテナンス費用で高くなったりしますので初期費用とランニングコストのバランスを見る事が大切です。

外装材だけでなく内装材、住宅設備等にも同じ事が言えますが費用を抑えたい時にはデザイン面よりも、傷や汚れが付きづらい素材か?耐用年数はどの位か?など、耐久力を重視しましょう。

外壁材、屋根材に加えてコーキング材のも耐用年数を気にしておきましょう。

内装材

内壁材で代表的なのはクロス、塗壁、タイル、木材などありますがクロス仕上げが1番費用を抑えやすいです。家全体で同じクロスを使用する事で更に費用を抑える事が出来ます。

ただ、そうすると賃貸住宅みたいな内装になるのでリビングのTV背面の壁や玄関正面の壁にはアクセントカラーとなるクロスを使用するなどポイント、ポイントでアクセントカラーとなるクロスを使用する事で費用を抑えつつもおしゃれな内装になります。

床材で代表的なものはフローリング、クッションフロア、フロアタイル、カーペット、畳などです。

クッションフロアは比較的安価で表面が塩化ビニル樹脂なので水をはじき簡単な汚れであれば拭き取るだけで落とせます。その為、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りの床に向いています。

ただ、表面が塩化ビニル樹脂なので本物の木材と比べると見劣りします。そうした理由からリビングではフローリングが採用される事が多いです。

寝室は温かみと落ち着きを感じられるカーペット素材、子供部屋は転んでもケガのしにくいクッションフロアやカーペット素材が人気です。

このように床材は部屋毎の特性に合わせた床材を選び、その中で比較的安価な物を選択すれば費用を抑えつつ使い勝手も良くなります。

住宅設備

採用する住宅設備のグレードによって費用は大きく変わってきます。

グレードの良い最新機種は多機能で利便性が高く魅力的ですが、出来るだけ安く家を建てる場合には「基本的な機能さえ備わっていれば他の機能は不要!」と割り切って考える事も大切です。

また内装材などと同様にデザイン優先ではなく、汚れが付きづらい素材か等、メンテナンス性・耐久面を重視して選ぶとコスパは良くなります。

規格住宅で建てる

注文住宅の建て方は大きく分けると3種類あります。

イチから設計士さん等と作り上げていく完全自由設計のフルオーダー住宅か、部分的に自由設計が可能なセミオーダー住宅、予め決められたプランの中から選んで決めていく規格住宅です。

設計自由度の面ではフルオーダー住宅が1番高く、規格住宅は1番低くなってしまいますがコスト面では規格住宅が1番安く家を建てる事が出来ます。工期期間も3種類の中で1番短くて済みます。

完全自由設計に比べると自由度は下がりますが、用意されている外観デザインや間取りプランなどはかなり豊富なので好みのデザインやライフスタイルにあった間取りなどが簡単に見つけられます。

また、用意されているプランは過去の経験等から特に満足度の高かったプランが残されているので、イチからつくるよりも失敗が少ないというメリットもあります。

ローコストを得意としている会社で建てる

「餅は餅屋」という諺があるように安く家を建てるならローコスト住宅を得意としているハウスメーカーに依頼をするのがおすすめです。

そうしたハウスメーカーは広告費や人件費を抑えたり、一括大量仕入れで原価費を抑えたり、使う資材の規格を統一したり、お客様の手に渡るまでの中間業者を省いたり、様々な企業努力の上でコストカットをはかりローコストを実現しています。

単に質の低いモノを使っているから安い訳ではありません。

ローコスト住宅を得意としているハウスメーカーで建てる家は総じてコスパの良い家を建てる事が出来ます。

ただし規格住宅である事が多いので「周りとは違う個性的な家を建てたい!」とお考えの方は注意が必要です。

play_circle ローコスト住宅を得意としているハウスメーカー

付帯工事費用&諸費用をコストカットして家を安く建てる方法

家を安く建てるなら本体工事費用でコストカットを行った後に付帯工事費用&諸費用でもコストカットを行いましょう。

付帯工事費用&諸費用で費用を抑える為に注意しておきたい項目が下記の通りです。

◦土地の状態
◦外構工事
◦仲介手数料
◦住宅ローンに関わる諸費用
◦地鎮祭・上棟式

土地の状態

付帯工事費用の中で大きな割合を占めるのが、地盤改良工事費用や造成工事費用です。土地の状態によっては+200万円ほど必要になってきます。

購入した土地の地盤が軟弱だった場合、地盤改良工事が必要となり費用がかかるので予め国土交通省による地盤情報検索サイト地盤サポートマップなどを確認して軟弱地盤は避けるようにしましょう。

また、傾斜のある土地やガケ地など高低差のある土地は造成工事費用が高くなるので避けるのがベターですが、そうした難ありの土地は地価が安かったりもします。

土地代+建築費用で考えた時に割と安くなるのであれば、敢えて購入するのもありです。

外構工事

外構工事の費用も付帯工事費用の中で大きな割合を占めます。

例えば、家の周りを塀やフェンスでグルッと囲むとなると施工範囲が広いので費用が嵩みます。その為、敢えて塀やフェンスを設けないのも一つの手です。

塀が無い事で周りからの視線が届きやすくなり、それが抑止力となって防犯性が意外と良くなったり、近隣にオープンで親しみやすい印象を与える事も出来ます。

またカーポートや外灯、ポストなどを施主支給する事で費用を抑える事も出来ます。

外構工事のみならずエアコンやカーテン、照明器具なども施主支給をする事で費用を抑える事が出来ます。ただし、施主支給できる範囲はハウスメーカーによって異なる事や、取り付け料として施工費が取られるケースもあるので施主支給可能品は事前に確認をとっておきましょう。

外構は専門業者に依頼する

家を建てる会社と外構をお願いする会社は別でも構いません。ハウスメーカーに外構もお願いするよりも、外構業者にお願いをした方がデザイン性が高く、費用も安くすむ事もあります。

DIYする

DIYが好きな方や手先の器用な方は自分でつくってしまうのもおすすめです。外構全部をする必要はなく、出来る箇所だけDIYで済ませる事で費用を抑える事ができます。

仲介手数料

土地を購入する際には不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。仲介手数料の上限額は(不動産価格×3%+6万円)+消費税です。

仮に土地代が2000万円だった場合、仲介手数料の上限額は726,000円になります。

これを安くする方法は不動産会社を通さずに個人間で売買をすれば仲介手数料は不要となります。ただし個人間での不動産のやりとりはトラブルが起きやすいので、親しい間柄であっても注意が必要です。

他の方法としては、不動産会社を比較する事です。

仲介手数料は上限額は法律で決められていますが、上限以内であれば幾らに設定をするかは不動産会社によって異なります。

より条件の良い会社を探す為に比較する事が大切です。

もう1つ別の方法としては、土地探しの段階からハウスメーカーに協力をしてもらう事です。

ハウスメーカーに紹介をして貰った土地を購入する場合、そのハウスメーカーが所有する分譲地や建築条件付きの土地であれば仲介手数料が割引されたり、もしくは0円になるケースもあります。

ハウスメーカーに土地探しから入ってもらう事で、土地にかかる高さ制限や建ぺい率・容積率などさまざまな規制をクリアして希望をする家が建てられる土地であるかも確認して貰えるメリットもあります。

ただし、ハウスメーカーの所有する分譲地や建築条件付きの土地の場合は、家を建てるのもそのハウスメーカーにお願いをしなければいけません。

その為、そうした土地を購入する場合はその前に、ハウスメーカーの比較・検討を行っておく必要があります。そうした事もあり土地探しとハウスメーカー探しは、ハウスメーカー探しをやや先行させながら並行して進める事をおすすめします。

住宅ローンに関わる諸費用

融資手数料

住宅ローンを契約して借入れを行う時に金融機関に支払う手数料は、借入金額に対して一定の割合がかかる定率型か、借入金額に関わらず一定の金額がかかる定額型かの2パターンがあります。

手数料は各金融機関によって異なり、定率型の場合約2.2%位が一般的です。

例えば借入額が3,000万円で定率2.2%の場合、手数料は66万円必要になってきます。住宅ローンの契約をする時には金利だけではなく手数料の事も頭に入れておきましょう。

住宅ローンの保証料

住宅ローンの契約者が保証会社と保証契約を結ぶ時に必要になる保証料です。契約を結ぶ事で万が一、住宅ローンの返済が出来なくなった時に保証会社が金融機関へローンの残高を一括返済してくれます。

ただし、借入金自体が無くなる訳ではありません。肩代わりしてもらった分を保証会社に返済し続ける必要はあります。その為、住宅ローンの保証は契約者よりも金融機関を守る為にある制度の意味合いが強いです。

保証料の支払いには「前払い型」か「金利上乗せ型」があります。保証料は借入額や借入期間により異なりますが、およそ20万円~100万円程度かかります。

総額で考えた場合は前払い型の方が保証料が安くなりますので、契約時にまとまったお金が用意できる方であれば前払い型の方がお得です。

ちなみに住宅ローンの繰り上げ返済をした場合、前払い型で支払った保証料は繰り上げた期間相応分を返還してもらえます。

保証料を支払うメリットは、連帯保証人を用意する必要が無い事や、住宅ローン審査に通りやすくなったり、融資条件が緩和されたりする可能性がある事です。

住宅ローンに関わる諸費用を安くおさえたい方は保証料の支払いが必要ない住宅ローンを選ぶのがおすすめです。

ただし、審査が厳しくなったり連帯保証人が必要となったりする事があるので注意しておきましょう。

火災・地震保険料

住宅ローン融資を受ける際に火災保険への加入が義務付けられる事が殆どです。地震保険は、地震保険のみで加入できないため火災保険への上乗せとなります。

その際の保険料は損保会社やプランにより異なるので出来るだけ安くすませるには比較する事が大切です。

また保険料は基本的に年払いよりも一括払いの方が安くすみますので、余裕のある時は一括払いを選択しましょう。

地鎮祭・上棟式

地鎮祭は工事の無事を祈る儀式的な意味合いが強く安全祈願祭と呼ばれることもあります。神主への謝礼が2万円~3万円、お供え物や粗品で2万円~3万円。祭壇等の準備代で2万円~3万円。合計で7万円前後が一般的です。

上棟式は家づくりが棟上げまで終わった時点で行う行事です。棟上げまで完了した事を喜ぶお祝いの儀式と、建ててくれた職人さんに感謝の気持ちを示す意味合いがあります。

職人さん達へのご祝儀代や飲食費、お供え代などを含めると15万円前後かかります。

出来るだけ安く家を建てるなら、どちらも簡略化した形式にするかそもそも行わないという事も出来ます。

地鎮祭や上棟式は必ずしなければいけない事ではありません。やる・やらないは施主の判断によりますので最近はやらない方も増えてきています。

値引き交渉で家を安く建てる

様々なコストカットを行いつつ値引き交渉も行う事で最大限お得に安く家を建てる事が出来ます。

ちなみに値引き交渉が上手くいくかどうかの大切なポイントはタイミングと信頼関係と他社の見積もり書です。

値引き交渉を行うタイミング

値引き交渉を行うのにベストなタイミングは本契約の直前です。それまではあまり値引き交渉は仕掛けない方が良いでしょう。

本契約の直前であれば、それまでに何度か打ち合わせを重ね、ある程度設計図も出来上がっています。ここまで来るのに色々な作業が発生し多くの人員と時間が使われているので、このタイミングでお客様を逃すのはハウスメーカーにとって痛手となります。

その為、本契約の直前は値引き交渉が成功しやすくなります。

信頼関係を築いておく事も大切

担当営業との信頼関係を築いておく事も大切です。

例えば信頼関係があまり築かれていない状態で「A社は性能も良くてこの価格。それに比べて…値引きしないと御社とは契約しないよ?」とか「大金払って買ってやるんだから少しは値引きしてよ!!」なんて言われても、「何とかして応えてあげたい!!」という気持ちにはならないですよね。

真摯な姿勢で営業マンと向き合い打ち合わせを重ね、時には家づくりとは関係のない話題で盛り上がったりして、コミュニケーションを積極的にとる事で信頼関係を築いていきましょう。

その後で値引き交渉を行う事で交渉に応じて貰いやすくなります。

他社の見積もり書

よく家電量販店で「他店より高ければお安くします!!」という謳い文句を聞いた事があると思いますが、それと似たような事が注文住宅でも可能です。

他社の本見積書がある事で、「このままじゃ、競合他社にとられてしまうヤバイ!!」と思わせる事が目的です。

他決する可能性がリアルにあるという事が分かれば値引き交渉に応じてくれやすくなります。

その為、安く家を建てるには候補を早々に1社に絞り切るのは辞めた方が良いです。

ダメ押しのオプションサービス狙い

値引き交渉に中々応じてくれない場合や、値引き交渉が成功した後にダメ押しでオプションサービスを狙ってみるのも良いでしょう。

直接的な値引きは難しくても、オプションを無料で付ける事であればすんなり通る事も多いです。

出来るだけ価格を抑えて良い家を建てるコツは?

車や時計、家電などを買う時には価格やデザイン、性能を比較すると思いますがマイホームを購入する時も"比較"する事が何より大切です。

同じ位の価格帯のハウスメーカーでも標準仕様での性能や設備のグレードは異なります。またデザインや保証内容も異なります。

その為、複数の会社からカタログを取り寄せ比較する必要があります。カタログには標準仕様でのスペック値や画像も豊富に載っているので分かりやすく比較が出来ます。

カタログ等を見て候補を4~5社程度まで絞った後は必ず相見積もりを行いましょう。

注文住宅には「定価」という概念がないので、複数社から見積もりを貰う事で始めて適正価格が見えてきますし、同じ条件で見積もりを貰う事でどこの会社が価格を抑えて建てる事が出来るのかが分かります。

play_circle 予算別のハウスメーカーのカタログはこちら

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家たてる

なるほど!これさえ知っておけば数百万円は安く家を建てる事が出来そうだね。

ナビ子

そうですね。ただ安く家を建てるためのコストカットを追求し過ぎない方が良いポイントもありますのでご紹介していきます。

安くする事にこだわり過ぎない方が良いポイント

安く家を建てる事にこだわりすぎた結果、満足度の低い家が出来たり生活が不便になってしまってはせっかくのマイホームが台無しになってしまいます。

コストカットが出来るポイントはコストカットを行い、反対にお金をかける所にはお金をかけてメリハリを付けるで本当にコスパの良い家を建てる事が出来ます。

家の耐久性や耐震性能に関わる部分

家の基礎部分や構造部分は耐久性や耐震性に大きく関わるポイントなので無理なコストカットは勧めません。

万が一災害が起きた時に危険が及びますし、基礎や構造が弱ければ修繕費やメンテナンス費が余計にかかりランニングコストも含めた時にかえって費用がかかる事になる可能性があります。

気密性能・断熱性能

気密・断熱性能の低い家は冷暖房効率が悪いので光熱費が高くなります。また単純に住環境が快適ではないので満足度の低い家になりやすいです。

更に、気密・断熱性能が低い事で湿気やカビの発生リスクが高まり、家の劣化を早める原因にもなるので気密・断熱性能を下げてコストカットは狙うのはあまりおすすめ出来ません。

玄関ドア

本体工事費用を抑えるために家の形状や外壁・屋根材をシンプルにした場合でも上質な玄関ドアにするだけで外観の印象は大きく変わります。

玄関ドアは家の印象を決める時に重要な部分となりますので、外観デザインにこだわりつつ安く家を建てたい場合には玄関ドアにこだわってみましょう。

収納スペース&コンセントの数

収納力が低い家は普段からモノが散らかりがちになり生活も不便になります。

ただし収納スペースが多すぎても勿体ないので安く家を建てるには適量の収納スペースを設ける事が大切です。

家全体の物の量を把握したり、大きなサイズの物はサイズを測っておいたり、何をどこにしまうのかを具体的にイメージしながら自分達に合った収納スペースを適度に設ける事が大切です。

コンセントも同様です。

コンセントの数を減らす事でも費用を抑える事は出来ますが大きな削減にはなりません。それよりも減らした事による不便さのデメリットの方が上回ります。

数もそうですがコンセントは高さも重要です。実際の生活を想定しながら高さや位置を決めていきましょう。

一番長い時間を過ごす場所

多くの方がリビングになると思いますが、家族揃って長い時間を過ごす場所をコストカットの為に狭くしたり、安い内装にすると建てた後に「ここはもっとお金をかけておけば良かったかな・・・」と後悔に繋がりやすくなります。

一番長い時間を過ごす場所をコストカットする前に、各居室やトイレ・バルコニーetc…他にコストカットできる箇所があるはずです。

まとめ

安く家を建てる方法や成功しやすい値引き交渉、反対に安くする事にこだわりすぎない方が良いポイントなども紹介してきましたが如何だったでしょうか。

品質は保ちつつ満足度も高く、出来るだけ安く家を建てるには、お金をかける箇所とかけない箇所のメリハリをつくる事が大切です。

それと出来るだけ多くの住宅会社を見比べましょう。

見比べる事でより自分達家族にあった住宅会社がどこなのかが分かってきます。家づくりを検討し始めの方であれば6社以上は候補にあげて比較するのがおすすめです。

注文住宅のはじめの一歩
まずはカタログを取り寄せ比較してみましょう!

\とにかく簡単!!3分あればお好きなカタログをお取り寄せ出来ます/

専門家に相談せずに家づくりを進めて大丈夫?

「家は3回建てないと理想の家にならない」なんて言葉もある通り、1回目の家づくりでは後になって「ああしておけば良かった…」「こうしておけば良かった…」と後悔される方が大勢います。

そうならない為に、家づくり計画を進める時には『住宅会社の人間ではない、中立な立場の家づくりの専門家』に相談をする事を強くおすすめします。

NTTデータグループが運営するサービス「HOME4U家づくりのとびら」はオンラインで家づくりの相談や質問をする事が出来ます。

・「自分にあったハウスメーカーの選び方」を知りたい
・「予算内で家を建てられるかどうか」を知りたい
・「家づくりの進め方や段取り」を知りたい

と言った、多くの方が知りたい事が一発で解る事は勿論、家づくりで不安な事

・資金計画
・住宅ローン審査
・土地探し
・良い間取り作成
・税制優遇や補助金などお得に建てるコツetc…

家づくりに関する様々な疑問や悩み、不安を解消する事が出来、失敗しない為の知識も得る事が出来ます。PCかスマホがあれば誰でも簡単に利用できるので1度チェックしてみては如何でしょうか。

HOME4U家づくりのとびら公式サイト
\中立の立場なので営業は一切無し/

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。