オール電化のメリットとデメリット【2024年版】
近年、オール電化住宅を建てる方が増えてきています。その背景には規制緩和によって電力会社が商品である"電気"の販売強化を進めている事や、オール電化のメリット面のさらなる躍進やデメリット面の縮小などが主な理由となっています。
注文住宅で家を建てる事を検討している方の中にもオール電化住宅にしようかどうしようかと迷っている方も多くいらっしゃると思います。
そこで、この記事ではオール電化住宅にはどのようなメリットそしてデメリットがあるのかをご紹介すると同時にオール電化住宅を建てるのにおすすめのハウスメーカーの紹介などもしていきたいと思います。
建てた後になって後悔をするような事がないように、事前にオール電化住宅のメリット&デメリットを把握しておきましょう。
オール電化は僕も気になってるのでメリットとデメリットを分かりやすく詳しく教えて!
はい、了解しました。それでは具体的にどのようなメリット、そしてデメリットがあるのかご説明していきたいと思います。
オール電化住宅のメリット
オール電化住宅にするとどのようなメリットを享受できるのか見ていきたいと思います。
ガスの配管工事が不要、ガス漏れの心配も無し
オール電化住宅はガスを使わないのでガスの配管工事が必要ありません。故にガス漏れの心配もありません。ガスの配管工事費用を抑える事も可能です。
火を使わないので火災や火による事故が少ない
オール電化住宅の場合、料理をする時にはIHクッキングヒーターを使います。電気の熱を利用して調理を行うので火は使いません。料理中の火による火傷などの事故はなくなります。
暖房器具もエアコンや電気ヒーターといった電気をエネルギー源とした器具を使う事が多いです。石油ストーブによる事故などもなくす事ができます。
小さいお子さんやご高齢者が家族にいる家庭に安全性の面から選ばれていたりします。
空気を汚さない
石油ストーブやガスヒーターを窓を閉め切ったまま長時間使用すると二酸化炭素が増え酸素が不足し、その状態で不完全燃焼を起こすと一酸化炭素が発生します。その為、定期的に窓を開けての換気が必要となります。
これは暖房器具だけではなくガスコンロでも同じ事が言えます。室内に二酸化炭素を増加させるガスと比較をして、火を使わないオール電化住宅では空気を汚しません。
室温を上げない
特に夏場に感じるメリットです。料理の際に火を使わないので室温を上げる事がありません。ガスコンロの場合だと夏場は汗をかきながら料理する事もありますが、オール電化だと熱気を感じずに済みます。
コンロ周りの掃除が楽
IHクッキングヒーターは表面がフラットなのでお掃除がとても楽チンです。また火を使わないので空気の対流による油の飛び散りも抑える事が出来ます。
キッチンの壁や換気扇の汚れを少なくする事も出来、ガスコンロに比べるとキッチンを綺麗に保ちやすくなります。
加熱・火力が強いので料理の時短が出来る
IHクッキングヒーターは火力が弱いイメージを持たれている方も多いと思いますが実はガスよりも加熱スピードが早く火力も劣りません。それはIHとガスとでは熱効率が異なるからです。
IHの熱効率は約90%、ガスの熱効率は約50%。ガスの熱の大部分は鍋やフライパンの周りに逃げていて熱効率が落ちますが、IHの場合はなべ底だけに集中して加熱できるので熱効率が高く、すぐに温める事ができます。
水1.5ℓを90℃にする時間を測った実験ではIHクッキングヒーター(3.0kw)3分12秒、都市ガスコンロハイカロリー大バーナー(4.2kw)4分58秒となっています。湯沸かし時間はIHの方が早い事が分かります。
(※正しIHクッキングヒーターはIH用の調理器具を使わないと効果は落ちます。)
光熱費の一本化で基本使用料を減らす事が出来る
ガス併用住宅の場合は従量料金とは別にガス・電気それぞれの基本使用料がかかります。オール電化住宅では電気一本に絞る事が出来るので基本使用料は電気分のみとなります。
また一本化する事によって管理がしやすくなります。家庭で使うエネルギーを節約する為の管理システム「HEMS(ヘムス)」を導入すれば電気の使用量をモニターで確認が出来たり、家電機器を自動制御できたりもするので光熱費の一本化で管理も楽になります。
光熱費を安く抑える事が出来る
昼間の電気代は割高だか夜間の電気代は1/3程度になるオール電化住宅向けの電気料金プランが殆どの電力会社に用意されています。電気代の安い夜間にエコキュートや電気温水器でお湯を沸かしタンクにためておき、そのお湯を日中に使う事で安くお湯を使う事が出来ます。
また夜間に暖房機内に熱をためて、その熱を日中に使って室内をあたためる蓄熱暖房機を使えば暖房代も安く抑える事が可能です。
オール電化割引も行っているある大手電力会社の試算では電気とガスを併用している住宅に比べてオール電化住宅では光熱費を約4割安くなるという結果も出ています。
万一の災害時にタンク内の水を利用でき復旧も早い
エコキュートや電気温水器内の水は災害などの断水時に生活用水として利用が可能です。(飲用水としては利用出来ない)例えば貯水タンク370ℓの場合、4人家族3日分の生活用水を貯めておく事ができます。
また過去の災害時のデータから電気の復旧はガス・水道よりも早いとされています。
オール電化住宅のデメリット
オール電化住宅にする事で様々なメリットを享受する事が出来ますが、その反面デメリットも存在しています。ではオール電化住宅にはどのようなデメリットがあるのか具体的に見ていきましょう。
調理器具が限定される事がある
IHクッキングヒーターはIH対応の調理器具した使用が出来ません。ただし最近はIH対応の調理器具は以前に比べると大分増えてきています。
以前よりも不便に感じる事は少ないと思いますが、それでもガスに比べると限定されます。また、直接炎が出ないので料理をしている感が出ないといってIHを敬遠される方もいます。
お湯切れを起こす可能性がある
オール電化住宅では電気代の安い夜間にお湯を沸かしておくのが定石ですが、タンク内に溜めてあるお湯の量によっては日中にお湯が切れる可能性があります。
家族4~5人であればおすすめのタンク容量は430ℓ~460ℓです。この量があれば浴槽湯はり1回+シャワー5回+台所・洗面・手洗い分を賄えます。
家族数に応じ適切なサイズの給湯器であればお湯切れが起きる可能性は少ないですが、使う量に比べサイズが合っていないとお湯切れを起こす可能性は高くなるでしょう。
お湯切れを起こすと追加でお湯を沸かさないといけませんが昼間は割高の電気代になっている事が多いので勿体ないです。
昼間の電気代が高くなる
オール電化向けの電気料金プランは夜間の電気代がかなり安くなっている代わりに昼間の電気代は割高になっています。その為、日中に電気を頻繁に使うと電気代は高くなってしまいます。
蓄電池や蓄熱暖房機、夜間でのお湯沸かしなどオール電化住宅の場合は計画的に電気を使わないとかえって光熱費が高くなる可能性もあります。
導入コスト・維持費がかかる
オール電化住宅と相性の良いエコキュートや蓄熱暖房機、蓄電池やHEMSを設置するには導入コストが必要になってきます。定期的なメンテナンスも必要になるので維持費もかかります。
オール電化で光熱費を一本化する事で基本使用料が電気のみになったり、光熱費を抑えやすくはなりますが様々な機器を設置する費用もかかるので差し引いたトータル額で考える必要があります。
お湯をためておく貯湯ユニットの設置スペースが必要になる
エコキュートの場合であればヒートポンプユニットと貯湯ユニットの設置スペースが必要になってきます。マンション等では設置が難しくなってくると思いますが戸建てであればそこまで問題ではないと思います。
停電の場合、全ての機器が使えなくなる
停電等で電気が使えなくなってしまった場合、普通の住宅よりもオール電化住宅の方が影響は大きいです。停電になっても電気が使えるように+夜間のお得な電気代で電気を溜めておく用に蓄電池を導入する方もいます。
しかし日本の場合、長時間の停電が起こる事は非常にまれです。(国内1軒あたりの年間停電回数は0.2回前後だと言われています)
災害時であれば長期間電気が止まる事もありますが、災害時には電気だけでなく水道・ガスも止まってしまいます。復旧までの時間はメリットでも挙げたように電気が1番早いです。
音が気になる方もいる
エコキュートが発する音は40dB程度だと言われています。この音の大きさであれば騒音トラブルになる事もないでしょう。問題はヒートポンプユニットから出る12.5Hz程度の低周波音です。
一般的にヒトの聴覚では20Hz以下の音を感知することは出来ないと言われていますが、20Hz以下の低周波音を不快に感じたり体調を崩す方もいます。多くの方は問題ないと思いますが気になるようであればショールームなど確認できる所で体感するのが良いでしょう。
フライパンを振ると加熱が止まる
チャーハンなど炒め物をする時に材料を混ぜ合わせるためにフライパンを振ると思いますがIHだと、鍋底がヒーターに設置をしていないと加熱がされないので振る度に温度が下がってしまいます。
豪快に振ってフライパンの底がIHクッキングヒーターにガンッとあたり故障する原因にもなりますのでIHの場合はあまり振らずに調理をした方が良いです。
IHを使っている方の多くが、最初は慣れなかったけどすぐ慣れる。慣れれば何も問題ない。今ではIHの方が料理がし易い。と言っています。
「IHクッキングヒーターから出る電磁波が危険」とか「妊婦さんはIHを使わない方が良い」、「電磁波には発ガン性がある」「欧米ではIHクッキングヒーターは使っていない」という記事を見た事がありますが、管理人的には眉唾な話なのでオール電化のデメリット枠ではなく、別枠にして説明をしたいと思います。
そもそも"電磁波"とは太陽光線(紫外線、可視光線、赤外線)、やレントゲンの撮影に使われるX線や放射能、他にもテレビ・ラジオ、携帯電話に利用されている電波などの総称です。
電磁波のうち300万MHz(メガヘルツ)以下の周波数のものを電波と言います。当然IHクッキングヒーターの電磁波も電波に分類されます。電波の生体に対する影響は刺激作用と熱作用があります。
刺激作用とは低周波(100kHz以下)の強い電波を浴びる事により体内に電流が流れ"ビリビリ"、"チクチク"と感じる作用の事です。熱作用とは高周波(100kHz以上)の強い電波を浴びると体温が上がる作用の事で、この原理を応用したものが電子レンジです。
しかしながら普通の生活の中でそのような強い電波をあびる事はありません。したがってIHクッキングヒーターの電磁界(電磁波)が健康に影響を及ぼす事はないと考えられます。
電磁界(電磁波)に関しては国際的にもガイドラインが定められています。WHO(世界保健機関)とILO(国際労働機関)に協力しているICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)がガイドラインを作成しています。
そのガイドライン値に対する家電製品から発せられる電磁波の測定値を示したのが下図です。
こちらの表は100%の赤いラインを超えていると一般的な使用時間で健康被害が出る事を示しています。IHクッキングヒーターは上から2つ目の"IH調理器"に該当します。
この表を見れば一発でIHクッキングヒーターの電磁波レベルが健康被害に問題が無い事が分かると思います。
「電磁波には発ガン性がある」というのも嘘ではありませんが、極低周波磁界による発ガンの可能性は日常生活で摂取するコーヒーや漬物と同じレベルです。発ガン性の高いアスベストや煙草と比べると大きく異なります。
あともう1つ。「欧米ではIHクッキングヒーターは使っていない」という噂ですが、これは真っ赤な嘘です。普通に一般家庭で使われています。欧米の電機メーカーのHPを見れば分かりますが販売されています。
All Aboutの【欧米はガス?IH?海外のキッチン事情】の記事によるとIHクッキングヒーターが占める割合はヨーロッパ全体で約17%。普及率の高いスウェーデンでは、既に約60%に達しているそうです。
…つまり、「IHクッキングヒーターは電磁波が危険?」を纏めると
- 電磁波は自然界にも多く存在する。
- IHクッキングヒーター使用時に生じる電磁波は国際的な機構(ICNIRP)が制定したガイドライン値を大幅に下回る。
- 電磁波による発ガン性の可能性はWHOによれば日常生活で摂取するコーヒーや漬物と同程度。
- IHクッキングヒーターから生じる電磁波は他の電化製品と同等レベル。
- 妊婦さんが使っても問題無く安心して使える製品。
それでももしまだ心配だ、と思う方は電磁波防止エプロン等も販売されているので使ってみたら気持ち的にも安心出来るのではないでしょうか。
以上、想定以上に長くなってしまいましたが本編に戻ります。
オール電化のメリット&デメリット一覧
メリット | デメリット |
---|---|
・ガスの配管工事が不要、ガス漏れの心配も無し ・火を使わないので火災や火による事故が少ない ・空気を汚さない ・室温を上げない ・コンロ周りの掃除が楽 ・加熱・火力が強いので料理の時短が出来る ・光熱費の一本化で基本使用料を減らす事が出来る ・光熱費を安く抑える事が出来る ・万一の災害時にタンク内の水を利用でき復旧も早い | ・調理器具が限定される事がある ・お湯切れを起こす可能性がある ・昼間の電気代が高くなる ・導入コスト・維持費がかかる ・お湯をためておく貯湯ユニットの設置スペースが必要になる ・停電の場合、全ての機器が使えなくなる ・音が気になる方もいる ・フライパンを振ると加熱が止まる |
デメリットを避けオール電化のメリットを最大限活かす方法
オール電化のメリットを最大限に活かしつつデメリットを極力避ける使い方のポイントをご紹介したいと思います。
電気料金プランの見直し
オール電化にするなら夜間の電気代が大幅に安くなる夜間割引プランの利用が前提となりますが、電気料金は会社によって異なります。
電力自由化により電気を提供している企業が増えたため、各会社のプランを見比べて自分達家族に適したものを選びましょう。
夜間電力を上手に活用
オール電化のメリットを最大限享受するには安い夜間の電力を上手に活用する事です。夜間にお湯を溜めておく事や、蓄熱暖房機・蓄電池を設置する場合には夜間の電気を使いエネルギーを溜めておきましょう。
また炊飯器や洗濯機、食洗器などタイマーが使える家電は夜間に稼働をさせるとお得に使えます。電気の使用を夜間に集中させればさせる程光熱費がお得になります。
エコキュートや蓄熱暖房機の正しい設定
エコキュートや蓄熱暖房機で溜めたお湯や電気が日中に不足をしてしまうと割高の昼間の電気を使って追い炊きをしたりしないといけなくなります。
日中に不足する事がないように使う量を夜間に溜められるように正しい設定を行いましょう。特に冬場は夏よりも使う量が増えると思いますので季節に応じて調整する事が大切です。
機種によっては直近のお湯の使用状況を学習して自動で必要湯量をムダなく沸かしてくれる機能がついた商品もありますので自分で調節するのが面倒に感じそうな方はそういった機種にするのが良いと思います。
太陽光パネルの設置(注意が必要)
オール電化住宅の屋根に太陽光パネルを設置して、自家発電した電気を使えば電気代がお得になります。ただし太陽光パネルの設置には注意が必要です。
太陽光パネルでつくられた電気の余剰分を電力会社に買い取ってもらえる「固定価格買取制度」があるのですが、その売電価格は年々下がってきています。
一般家庭の太陽光パネルの設置容量はだいたい10kw未満です。10kw未満の売電価格は下記の通りです。
年度 | 売電価格(税込み) |
---|---|
2013年度 | 38円/kwh |
2014年度 | 37円/kwh |
2015年度 | 33円/kwh |
2016年度 | 31円/kwh |
2017年度 | 28円/kwh |
2018年度 | 26円/kwh |
2019年度 | 24円/kwh |
2020年度 | 21円/kwh |
2021年度 | 19円/kwh |
2022年度 | 17円/kwh |
2023年度 | 16円/kwh |
上記のように売電価格は毎年2~3円減額されています。2023年度では1kwあたり16円(税込み)となり電力会社からの購入電力の価格と変わらないか下回る場合もあります。
今までであれば太陽光パネルで発電した電気の余剰分を電力会社に買い取って貰うのが一般的でしたが、今後は自家発電した電力は自家消費や家庭用蓄電池への充電にあてた方が経済メリットが高まる可能性があります。
また太陽光パネルを設置するには工事費用も必要になってきますので導入費と売電価格の事も把握してから設置するかどうか検討をする必要があります。
なるほど。オール電化のメリット&デメリットはこれでバッチリだよ。
あ、オール電化住宅と相性が良いエコキュートとか蓄電池とかのメリット&デメリットも知っておきたいかも。
了解しました。オール電化と相性が良いと言われている住宅設備の紹介とそれぞれのメリット&デメリットも説明していきますね。
オール電化と相性の良い住宅設備のメリット&デメリット
オール電化住宅と相性の良い住宅設備の紹介とメリット&デメリットを説明していきます。オール電化住宅と相性の良い住宅設備は下記の通りです。
- 太陽光発電
- 蓄電池
- 蓄熱暖房機
- 電気給湯器
┗エコキュート
┗電気温水器 - HEMS(ヘムス)
太陽光発電のメリット&デメリット
太陽光発電とは屋根にソーラーパネルを設置して、太陽の光エネルギーを利用して発電をする事です。太陽光発電のメリット&デメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・余剰電気を売電できる ・電気料金の節約になる ・環境にやさしい ・蓄電池との相性が良い ・補助金の出る地方自治体もある | ・初期費用が高い。(100万円~) ・メンテナンス費用がかかる ・発電量が天候に左右される ・重さで屋根に負担がかかる ・北向きの家には向いていない ・撤去する場合にも費用がかかる ・売電価格が年々安くなっている |
蓄電池のメリット&デメリット
蓄電池とは、電気を充電して貯めておくことができる装置です。家庭用蓄電池の充電方法は電力会社からの電気で充電する方法と、太陽光発電の電気で充電する方法とがあります。
蓄電池のメリット&デメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・電気代が節約できる ・停電時でも使える ・太陽光発電と相性が良い ・補助金の出る地方自治体もある | ・導入費用が高い ・経年劣化・寿命がある ・設置スペースが必要 |
蓄熱暖房機のメリット&デメリット
蓄熱暖房機とは機内に熱を溜めておく事ができる蓄熱体が内臓されている暖房機で夜間の電力を使い熱を溜めて、日中にその熱を利用して部屋を温めます。
放熱の際は自然放流で行われるのでスイッチのオン・オフなどはありません。機種によっては放熱のタイミングを時間設定できる物や足りない分だけを無駄なく蓄熱するものやファンが内臓されている物があります。
蓄熱暖房機のメリット&デメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・電気代が節約できる ・暖房力が高く家全体が暖かい ・24時間じんわり暖かい ・空気を汚さない ・エアコンに比べメンテナンスが楽 | ・導入コストがかかる ・設置スペースが必要 ・重いので設置後簡単に移動出来ない ・温度調整がむずかしい ・活躍するのは冬場だけ |
電気給湯器(「エコキュート」「電気温水器」)のメリット&デメリット
電気でお湯を沸かす電気給湯器には「エコキュート」と「電気温水器」があります。この2つの違いはお湯の作り方です。電気温水器は電熱ヒーターの熱でお湯を作ります。
エコキュートはエアコンでも使われているヒートポンプ技術を利用し空気の熱でお湯を作ります。「エコキュート」「電気温水器」それぞれのメリット&デメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
エコキュート | ・電気代が安い ・貯湯タンクの水が利用できる ・環境に優しく省エネ ・補助金の出る地方自治体もある | ・導入費用が高い ・音が気になる可能性がある ・設置スペースが必要 ・お湯切れの可能性がある ・使える入浴剤の制限がある |
電気温水器 | ・貯湯タンクの水が利用できる ・タンクのみの設置で良い ・メンテナンス費がエコキュートより安い ・寿命が長い | ・エコキュートより電気代が高い ・設置スペースが必要 ・お湯切れの可能性がある ・エコキュートに比べ学習機能等の便利機能がない機種が多い |
HEMS(ヘムス)のメリット&デメリット
ヘムスとは電気の使用量をモニターで見える化したり、家電を自動制御したり家庭で使うエネルギーを効率的に使うための管理システムです。
HEMS(ヘムス)のメリット&デメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・使用電気量の見える化 ・一元管理が出来、節電もしやすい ・自動操作や遠隔操作が可能 ・暮らしの利便性が向上する ・補助金の出る地方自治体もある | ・導入コストがかかる ・HEMS対応電気機器が少ない |
オール電化に向いている人と向いていない人
オール電化住宅のメリットを享受しやすい世帯はどういった世帯なのか、反対にオール電化住宅に向いていない世帯もご紹介したいと思います。
日中家を空けている事が多い世帯
仕事などで日中家を空けている事の多い世帯は、電気代が割高になる日中に電気をあまり使わないのでオール電化に向いています。反対に日中の電気消費が多い世帯はあまり向いていません。
小さいお子さんや高齢者のいる世帯
ガスを使わず火器も使う必要のないオール電化は安全性の高い住宅です。その為、小さいお子さんのいる家庭や高齢者の方に向いています。
日頃から節約を心がけている方
日頃から節約を心がけている方は光熱費を電気に一本化する事でより節約がしやすくなります。HEMSを導入する事で電気使用量も見える化が出来、節約も楽しくできます。
ガスキッチンの掃除を面倒に感じている方
IHクッキングヒーターはガスコンロと比べると凹凸が無いので掃除がとても楽です。ガスコンロを分解して1つづつゴシゴシ洗う面倒な作業から解放されます。
ガス代が高い家庭
ガス代が高い家庭はオール電化住宅にする事でメリットを享受できます。反対にガス代の安い家庭はあまり経済的メリットを受ける事が出来ません。
月のガス代が5,000円前後であればオール電化を導入する事で負担が増える可能性が高いです。
なるほどね。あとは導入した場合の具体的な金額とかをチェックすれば良いかな。
そうですね。では最後にオール電化住宅を検討されている方にお勧めのハウスメーカーを紹介して終わりにしたいと思います。具体的な金額はハウスメーカーの担当者に確認をしてみましょう。
オール電化住宅おすすめのハウスメーカー
注文住宅でオール電化住宅を建てるならオール電化住宅の実績が豊富なハウスメーカーから比較・検討をおこなうのが良いでしょう。地域密着型の工務店ではオール電化の実績が乏しい工務店もあります。
実績が乏しいとノウハウも蓄積されていないのでミスや失敗が起こりがちです。実績豊富なハウスメーカーであれば導入費用やメンテナンス費の具体的な金額や、その他諸々の細かい質問にもスムーズに対応をして貰えます。
ノウハウが蓄積されたハウスメーカーの方がハウスメーカー側からの提案の質も高いです。その為、オール電化住宅を検討している方はオール電化住宅の得意な会社のカタログを集め比較・検討するところから始めてみては如何ですか。
既に家づくりの条件や希望・要望がまとまっていればHOME4Uを利用するのがおすすめです。具体的な希望・要望を書き込めばその条件に適した間取りプランと見積書を貰うことができます。
検討し始めでまだ家づくりの具体的な条件や希望・要望が纏まっていない方はライフルホームズを利用するのがおすすめです。とにかく簡単に好きな住宅メーカーのカタログを集める事ができます。3分程度あれば取り寄せ依頼が完了します。
オール電化住宅の得意な会社のカタログを貰う電気料金プランの比較や太陽光発電、蓄電池を導入した時の経済効果をシミュレーションできるツール「エネがえる」
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