【アイ工務店の平屋】実例で見る価格や間取り、仕様もチェック!
自由設計、標準仕様で長期優良住宅仕様、住宅性能評価8項目で最高ランク相当の高い品質を適正価格で提供を行うアイ工務店。
適正な品質と価格で住宅会社売上高成長率第1位(※東京商工リサーチ調べ:対象期間:2010年度~2021年度)と急成長をしているアイ工務店の平屋はどのような仕様で建てられるのか?
また、参考となる平屋の間取りや凡その価格帯なども実例を参考に確認していきたいと思います。
実例で見るアイ工務店の平屋の間取り
以前は、予め決められたプランの中から選んで建てる規格住宅(プライエ)も取り扱っていましたが、2023年1月からはN-ees(ニーズ)に一本化されており、全棟自由設計で建てられます。
その為、間取りや外観は1棟ごとに施主さんのこだわりが反映された素敵な平屋になっています。
1.5階を取り入れて、ゆとりのある平屋生活を実現
グレーと白のツートンカラーでおしゃれで洗練された外観となっています。玄関には引き戸を採用しており、開閉の為のスペースを必要としないので玄関をより広く使用する事が出来ます。
1.5階部分に寝室を取り入れ、その下を収納スペースとして使用する事で、収納力も十分な平屋となっています。
リビングと隣接するウッドデッキは、リビングの床と同じ色にしており、より空間の広がりを感じられます。
本体価格 | 2,000万円~2,499万円 |
坪単価 | 73.3万円~91.6万円 |
延床面積 | 90.26㎡(27.3坪) |
敷地面積 | 169.47㎡(51.2坪) |
インナーガレージ付きの格好良い平屋
周囲になじむ優しい色使いに、木目調の玄関とインナーガレージが目を惹く格好いい外観です。
インナーガレージは余裕のある広さで、空いたスペースをトレーニングスペースとしたりセカンドリビングとしても利用しています。
LDKの両サイドにはウッドデッキを設置。向き合う2方向に大きな間口を設ける事で、抜け感のある開放的な空間になっています。
本体価格 | 3,000万円~3,499万円 |
坪単価 | 48.5万円~56.5万円 |
延床面積 | 204.87㎡(61.9坪) |
敷地面積 | 499.01㎡(150.9坪) |
シンプルかつ動線も良い二世帯の平屋
完全同居型の二世帯住宅の平屋です。シックな色使いとシンプルな形状で落ち着いた雰囲気のある外観となっています。
LDKは勾配天井で空間の広がりを演出。キッチン横にはキッズコーナーが設けられており、料理をしながらでも子供の様子を見守れます。
キッチンはアイランドキッチンを採用。回遊動線や一直線に並んだ浴室、脱衣室、WIC、ランドリースペースで家事も楽になる間取りです。
本体価格 | 2,000万円~2,499万円 |
坪単価 | 51.2万円~64.0万円 |
延床面積 | 129.18㎡(39.0坪) |
敷地面積 | 369.55㎡(111.7坪) |
カリフォルニア風のかわいい平屋
鎧張りの外壁やカバードポーチなどカリフォルニアスタイルに大きな屋根が印象的なかわいい外観です。
LDKは吹き抜けを採用しており、高窓から取り込む光でいつも明るく開放感もあるリビングとなっています。
子ども室の上には小屋裏収納を、横には玄関ホールに繋がるバイクガレージを設置。趣味の部屋を設け、生活のしやすさにもこだわった間取りです。
本体価格 | 2,000万円~2,499万円 |
坪単価 | 64.7万円~80.8万円 |
延床面積 | 102.26㎡(30.9坪) |
敷地面積 | 463.63㎡(140.2坪) |
デッキ+1.5階で横・縦の空間を有効活用した平屋
周囲の緑が映える白を基調としたナチュラルな外観です。玄関には大き目のシューズクロークとベビーカーやアウトドアグッズなどもしまえるハーフ収納を完備。
リビングは吹き抜けにして、採光も開放感も確保。キッチンから洗面や寝室への動線もスムーズになっています。
リビング横のハーフ収納は畳敷きにして和室として利用。上部1.5階部分は子供室が2部屋作られています。
本体価格 | 2,600万円 |
坪単価 | 66.8万円 |
延床面積 | 128.76㎡(38.9坪) |
敷地面積 | 657.67㎡(198.9坪) |
10畳もの広いハーフ収納のある平屋
黒一色に玄関の木目が映える渋い外観となっています。玄関向かいには10畳もの広いハーフ収納を設置。荷物は勿論、プライベートルームとしても使用できます。
屋根の形状を活かした勾配天井のリビングは、和室の引き戸をオープンにする事でさらに空間が広がり開放感が生まれます。
アイランドキッチン+パントリーもあり料理がしやすく、洗面コーナーと脱衣室が分かれている事で、誰かが入浴中でも気兼ねなく洗面室が使える作りになっています。
本体価格 | 2,396万円 |
坪単価 | 61.2万円 |
延床面積 | 129.59㎡(39.2坪) |
敷地面積 | 281.00㎡(85.0坪) |
アイ工務店の平屋の間取りの特徴
アイ工務店の平屋は、コンパクトな平屋の場合にデメリットになりやすい"空間の狭さ・窮屈さ"と"収納力不足"を上手に解決する間取りを得意としています。
空間の狭さ・窮屈さは横と縦の空間の繋がりを作る事で解消しています。
横空間は、仕切りを設けないハーフ収納やリビングから繋がるウッドデッキが横の空間の広がりを演出し、より広く感じられます。
縦空間は吹き抜けや勾配天井、小屋裏空間や1.5階部分などで繋がりを持たせ縦空間の広がりをみせています。
また、コンパクトな平屋の場合に注意しておきたい収納力不足も、ハーフ収納やスキップ収納、小屋裏収納など天井高1.4m以下のスペースを上手に使う事で、収納力を十分に確保しています。
家族が寛ぐリビングは広々と開放的でありつつ、ハーフ収納・スキップ収納などでは包み込まれるような「おこもり感」「基地感」もあり、リラックスもワクワクも出来る、大人も子供も楽しめる間取りづくりを得意としています。
間取り面での強み
家づくりは基準となる寸法(モジュール)に合わせて行っていくのですが、アイ工務店では尺モジュール(910mm)かメーターモジュール(1000mm)かを自由に選択する事が出来ます。
また、リビングやダイニング・居室・収納等の内部空間は「1mm単位での設計が可能」となっていますので、理想を反映しやすい仕組みになっています。
アイ工務店の平屋の参考価格
アイ工務店は自由設計なのでこだわりを大量に詰め込むと価格は上がっていきますが、おおよそのボリュームゾーンは坪単価55万円~75万円位です。
坪単価は延床面積が広いほど安く、狭いほど高くなるので20坪台の平屋であれば65万円~75万円程度、30坪以上の平屋であれば55万円~位に落ち着くと思います。
◦アイ工務店で平屋を建てる時の凡その本体価格
坪数 | 本体価格 |
---|---|
20坪 | 1,300万円~1,500万円 |
25坪 | 1,625万円~1,875万円 |
30坪 | 1,800万円~2,250万円 |
35坪 | 1,925万円~2,625万円 |
40坪 | 2,200万円~3,000万円 |
アイ工務店と比較したい平屋の得意なハウスメーカー
アイ工務店で平屋を検討されている方が比較しておきたいハウスメーカーは、ミドルコスト帯で平屋の実績・ノウハウも豊富で平屋住宅も得意としている以下のハウスメーカーです。
価格面に加え、標準仕様での性能や設備、保証内容やデザイン性なども比較してみましょう。
◦タマホーム
2022年度注文住宅新設着工棟数全国3位に輝く良コスパで人気のハウスメーカーです。低価格ながらも標準仕様で価格以上のクオリティを持つ住宅設備を採用。
暮らしやすさが隅々まで行き届いたこだわりを演出できる平屋住宅を手掛けます。看板商品である「大安心の家」の平屋も人気ですが、標準でビルトインガレージ付きの平屋「GALLERIART」も平屋を検討されている方におすすめ商品です。
本体価格 | 1,632万円〜1,894万円 (延床面積35坪の場合) |
坪単価 | 46.7万円~54.1万円 |
工法 | 木造軸組(在来)工法 |
詳細 | タマホームの平屋カタログ |
◦一条工務店
「家は性能」のキャッチコピー通り、住宅性能が業界でトップクラスに高いハウスメーカーです。室内側のガラスに防犯合わせガラスを採用しており防犯面を意識したい平屋への対策もバッチリです。
家族が笑顔で繋がる空間づくりやラクが生まれる生活動線、伸びやかで開放的な室内設計など、高い住宅性能はそのままに暮らしやすい理想の平屋を提供してくれます。
本体価格 | 1,750万円~ (延床面積35坪の場合) |
坪単価 | 50.0万円~60.0万円 |
工法 | ツーバイフォー・ツーバイシックス工法 |
詳細 | 一条工務店の平屋カタログ |
◦アキュラホーム
高気密・高断熱・高耐震な家を完全自由設計でお求めやすい価格で建てる事が出来るハウスメーカーです。全国の住宅メーカー人気会社ランキング2ヶ月連続でNo.1に輝いています。(2023年4・5月/LIFULL HOME’S調べ)
天井高2.8mの開放的な空間や高性能な「超空間の平屋」を始め、「ふたり暮らしの平屋」「二世帯の平屋」「趣味を楽しむ平屋」「和風建築の平屋」「木の温もりを感じる平屋」など、ライフスタイルや要望に沿った平屋プランの提案をしてくれます。
本体価格 | 1,676万円〜 (延床面積35坪の場合) |
坪単価 | 47.9万円〜150.0万円 |
工法 | 木造軸組(在来)工法 |
詳細 | アキュラホームの平屋カタログ |
◦ヤマト住建
高性能で広くて安い、そして長寿命で資産価値の高い家づくりを追求するハウスメーカーです。一般財団法人省エネルギー主催の省エネ大賞で最高位の「経済産業大臣賞」を受賞するなど省エネ性に優れた家づくりを得意としています。
建物の中心に土間を配置したプランや中庭付きのプラン、ホビーデッキのあるプラン、ペットも心地よく暮らせる平屋やガレージ付きの平屋など数多くの平屋プランがあり充実しています。
本体価格 | 2,107万円〜 (延床面積35坪の場合) |
坪単価 | 60.2万円~67.9万円 |
工法 | 木造軸組(在来)工法 |
詳細 | ヤマト住建の平屋カタログ |
◦ミサワホーム
木材の枠組みに合板を張ったパネルを工場で予め生産し現場で組み立てる木質系プレハブ工法を採用しているハウスメーカーです。断熱性や気密性に優れている特徴があります。
「CENTURY Stylepro HIRAYA」「Granlink HIRAYA」「SMART STYLE「A」」「HIRAYA」など多様な商品があり、ライフスタイルに合った平屋住宅を提案してくれます。
本体価格 | 2,450万円~ (延床面積35坪の場合) |
坪単価 | 70.0万円~120.0万円 |
工法 | 木質系プレハブ工法 |
詳細 | ミサワホームの平屋カタログ |
アイ工務店の平屋の標準仕様
アイ工務店の平屋の標準仕様での性能や設備などを確認していきたいと思います。
基礎はベタ基礎
アイ工務店では標準仕様で、基礎部分に鉄筋を配しコンクリートを敷き詰めたベタ基礎を採用しています。
基礎立ち上がり部分と床一面を鉄筋を入れたコンクリートで一体化して、面で家の重みを支えます。点ではなく、面全体で支える事で荷重を分散でき不同沈下が起きずらい特徴があります。
構造・工法
軸で構成する在来工法と、面で構成する2×4工法の良いところを合わせたような「ハイブリット工法」が採用されています。
ハイブリット工法は、在来工法が持つ設計自由度の高さと2×4工法が持つ優れた耐震性・耐風性を兼ね備えた特徴があります。
金物併用工法
従来の木造軸組工法は、木材に凹凸を作り柱や梁を接合していましたが、地震時の揺れによる力で凹凸部の接合箇所が欠損する問題がありました。
アイ工務店では、接合部に「金物接合」と「プレカット仕口加工による接合」を使用し柱と梁をしっかりと固定する事で強固な構造を実現しています。
5倍耐力壁
従来の木造軸組工法は、筋交いなどの耐力壁を用いて構造躯体の強度を高めますが、アイ工務店では壁倍率5倍に認定された5倍耐力壁をバランス良く配置し構造躯体の強度を高めています。
強い耐力壁を使用する事で、強度を損なわずに柱を減らす事も可能となるので設計自由度の向上にも貢献しています。
剛床構造
アイ工務店では28mm厚の構造用パネルと梁を接合して一体化した「剛床構造」を採用しています。
地震や台風時の横からの力、水平方向に対する力に強く、一般的な在来工法の3倍の強度を確保しています。これにより地震・台風にも強い家づくりを行えます。
接合金物
基礎・柱・梁などの接合部分には、構造躯体をより強固にするために接合金物を採用しています。ホールダウン金物や羽子板ボルトなどを、構造計算を元に最適な場所に設置します。
接合部分を金物でガッチリ固定する事で、地震や台風時に柱が基礎や梁から離れようとする事を防ぐことが出来ます。
耐震設計診断システム
構造躯体を強固にしても、全体のバランスが悪いと耐震・耐風性能は低くなってしまいます。
そうした、耐震強度のバランスを示す指標に「偏心率」というものがあるのですが、アイ工務店では一棟一棟ごと専用システムで耐震・偏心率診断を行いながら、耐震等級が最高ランクになるように設計を行っています。
耐震等級は3相当
アイ工務店の耐震等級は、最高ランクの耐震等級3″相当"の強さがあります。あくまで3相当なので、住宅性能評価機関への申請は行っておらず正式な認定は受けておりません。
ただ、アイ工務店のHPに「住宅性能表示制度の耐震等級で最高ランクに対応」と書かれていますし、基礎や構造、その他の仕様も見る限り、申請を行えば耐震等級3の認定はすんなり受けられると思います。
断熱性能
◦屋根断熱
屋根裏に「遮熱ボード」と、吹付発泡による「硬質ウレタンフォーム断熱材」を採用しています。遮熱+断熱材で熱気・冷気だけでなく日射も遮っています。
◦床下断熱
床下には高性能断熱材(高性能ガラス繊維)を敷き詰めており、外気の影響を受けづらくなっています。
◦外壁 ダブル断熱工法
柱の間の断熱材には発泡ウレタン(80mm)、柱の外側にはフェノールフォーム(30mm)が採用されています。
構造用耐力面材を挟むように、内側+外側のダブル断熱工法で高い断熱性能を有しています。
◦高性能断熱サッシ
アイ工務店では標準仕様で「Low-E トリプルガラス(アルゴンガス入り)」+「高性能樹脂サッシ」を採用。
高い断熱効果に加え、紫外線のカットや防露・防音にも高い効果を発揮します。
◦UA値=0.4以下
断熱性能は2023年1月から新商品の「N-ees(ニーズ)」に一本化されており、全棟で高い断熱性能を実現しています。
オリジナル仕様のペニンシュラキッチン
アイ工務店では(type-A:クリナップ、type-B:エイダイ、type-C:リクシル、type-D:タカラスタンダード)4つの提携しているメーカーと協力してオリジナル仕様のキッチンを作っています。
ペニンシュラキッチンはリビングを見渡しながら料理が出来るので、子育て世帯にも人気の高いキッチンスタイルです。
その他の標準仕様
◦屋根材:三州陶器平板瓦
◦外壁:ニチハ フュージェプレミアム
◦お風呂:TOTO(サザナ)、リクシル
◦洗面台:タカラスタンダード、リクシル
アイ工務店の平屋の注意点&向いている人
アイ工務店は価格以上の品質、性能でコストパフォーマンスに優れた住宅ではありますが、注意しておきたいポイントもあります。
アイ工務店平屋の注意点
◦大開口・大空間の間取りは苦手
地震に強い構造躯体や5倍耐力壁も使用しているので、ある程度の大開口・大空間の設計も可能ではありますが、鉄骨造などの住宅に比べるとやや劣ります。
◦保証期間は最長30年
構造体・防水・防蟻の初期保証は法律で定められた10年間である事が多いなか、アイ工務店では初期保証20年です。20年目に有償点検により必要と判断された恒久工事を行うことで最長30年保証が可能となります。
30年保証は決して短くはありませんが、最近の超大手HMでは60年保証も増えてきています。そうした超長期保証のハウスメーカーと比べるとやや短く感じます。
◦施主支給が難しい
アイ工務店は基本的に施主支給は出来ません。
支店により幾つか施主支給が可能な場合もありますが、トイレットペーパーホルダーやタオルホルダー、一部の照明など小物に限られます。
施主支給したいこだわりの商品がある場合には、可能かどうか事前に確認をとっておきましょう。
アイ工務店の平屋が向いている人
◦適正価格で高性能住宅を持ちたい方
アイ工務店の家は価格以上の品質・性能を持っています。2023年1月以降、新商品の「N-ees(ニーズ)」に商品を一本化し、断熱性能もさらにアップしました。
住宅設備も、今ではほぼ全国が施工エリア対象となったアイ工務店のスケールメリットを活かして提携メーカーとオリジナル商品を作り、それを格安で採用できるようになっています。
◦こだわりの間取りで家を建てたい方
既に記載した通り、「尺モジュール」か「メーターモジュール」を選択する事が出来、リビングやダイニング・居室・収納等の内部空間は1mm単位で自由設計が可能です。
ハーフ収納やスキップ収納、小屋裏空間など多目的に活躍もするワクワク空間を取り入れたい方にもおすすめです。
◦若い会社である事を気にされない方
アイ工務店は2010年の設立から11年間、住宅会社の中で売上成長率第1位になるほど急成長している会社ですが、創業わずか10年ちょっとです。
他の大手HMに比べるとまだ圧倒的に若いので知名度や社会的信頼度ではやや劣るかもしれません。
まとめ
アイ工務店の平屋の参考間取りや価格を実例で紹介すると共に、標準仕様での性能、設備もチェックしてきましたが如何だったでしょうか。
コスパも良く多くの方から支持をされて急成長しているアイ工務店ですが、合う人もいれば当然合わない人も出てきます。
注文住宅は一人一人の条件が異なるので最適なハウスメーカーも異なります。
まずは自分達に合うハウスメーカーがどこなのかを知る為に、平屋を検討されている方であれば、平屋住宅を得意としているハウスメーカー同士で比較をしてみましょう。
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