アイダ設計のコミコミプラン「ブラーボミニマル」はどんな商品?
建物本体価格以外の価格も含めたコミコミ価格での提案で人気の、アイダ設計のコミコミプラン「ブラーボミニマル」について、どのような住宅商品なのかをわかりやすく解説していきます。
コミコミプラン「ブラーボミニマル」とは?
ブラーボミニマルとは2023年6月から販売開始されているアイダ設計のシンプルデザインの規格住宅商品です。
流行に左右されないシンプルなデザインとシンプルな設計が特徴で、様々な生活スタイルに対応出来るように用意されているプランの幅が広く、更なるニーズに応えられるようにラインナップも続々と増やしているそうです。
住宅のコンセプトは、商品名にある”ミニマル”が意味する「最小限」な住宅で「豊かな生活」を提供する事を目指して開発された規格住宅商品となります。
”ミニマル”と聞くと、小さいイメージをしますが、用意されているプランは12坪と小さいサイズもありますが30坪・32坪と家族4人でも余裕のある広さのプランも用意されています。
2階建てプランの他にも平屋プランも用意されています。
デザインにしても間取りにしても無駄を作らず”最小限”にしてコストダウンを図ると共に、シンプル設計で暮らしやすさも追及した子育て世代からシニア世代まで多くの年齢層の方に適した住宅です。
コミコミ価格のコミコミプラン
ブラーボミニマルの価格表示は建物本体価格以外の費用も含むコミコミ価格プランとなっています。家づくりに関する必要経費を含んだ価格なので資金計画が立てやすく、最終的に予算をオーバーしてしまう心配もなく安心です。
・建物本体価格
建物自体を建てるのに価格費用です。
・地盤調査費
建築予定の地盤がどのような状態なのかを調べるための費用です。
・建築確認申請
建物が建築基準法やその他の条例を守っているか確認する為に行政に必要書類を提出する申請費用。
・第三者住宅検査機関による品質検査費
第三者機関である日本住宅保証検査機構(JIO)が施工品質を検査するための費用
・現場管理費/仮設工事費
現場で作業する方の給与や手当、事務用品費、交通費など現場管理にかかわる費用や建築中の足場などの仮設工事の費用
・屋外給排水工事
建物内部の配管と水道メーター、公共ます(排水がたまるとこ)まで水道管をつなげる工事
・屋外電気引き込み工事
敷地の外から電気配線を屋内へ引き込む工事
・消費税
地盤調査代や第三者機関による施工チェックの費用も含まれているのが嬉しいポイントです。
水道・電気が使えるようにする工事も含まれているのでコミコミ価格だけで生活ができるまでの費用が含まれてはいますが、照明やカーテン代などは含まれていないので別途諸費用は必要です。
コミコミプランの価格と間取り
価格はプランによって異なります。ここでは幾つかの代表的なプランをご紹介しておきたいと思います。
平屋(12坪1DL)のコミコミプラン
玄関入り、正面に洗面所・浴室が一直線に並んでいる配置となっており、外から帰ってきて汚れた服を洗面所で脱いだり、手洗いが出来てリビングに花粉などを持ち込まないで済む動線になっています。
DKは10帖、隣接する洋室は引き戸が使われているので、引き戸を開けっ放しにする事で開放的な空間になります。
洋室には室内干しも出来るようにホスクリーンも設置されています。1人~2人暮らし向きの平屋住宅です。
玄関 | 東(西) |
延床面積 | 39.74㎡(12.02坪) |
コミコミ価格 | 税込1,156万円~ |
2階建て(15坪2DK)のコミコミプラン
玄関入りすぐにDKが広がる間取りです。DKから直接洗面所やトイレに行けるので移動が楽な配置になっています。
2階は主寝室が7.5帖、子供部屋が5.25帖の広さを確保。デッドスペースも少なく限られた床面積を有効活用した効率的な間取りとなっています。
玄関 | 東(西) |
延床面積 | 49.68㎡(15.03坪) |
コミコミ価格 | 税込1,158万円~ |
2階建て(24坪3LDK)のコミコミプラン
LDKは広めの16帖を確保しており、料理をしている時でも子供が目線に入る子育て世代に人気の高い対面キッチンが採用されています。
階段下の空間を有効活用したトイレ。2階には3部屋を確保。廊下突き当りのスペースにはホスクリーンが設置されているので雨の日でも余裕のあるスペースで洗濯物を干す事が出来ます。
玄関 | 南 |
1階床面積 | 39.74㎡(12.02坪) |
2階床面積 | 39.74㎡(12.02坪) |
延床面積 | 79.48㎡(24.04坪) |
コミコミ価格 | 税込1,227万円~ |
2階建て(30坪3LDK)のコミコミプラン
LDKはゆとりある広さの20帖を確保。キッチン奥はパントリーや納戸、趣味専用の部屋など多目的に利用できるスペースも確保されています。
洗面所の近くなのでファミリークローゼットを置けば便利そうですね。
2階の3部屋もそれぞれ余裕のある広さを確保。廊下のスペースはパーテションなどで区切れば書斎やテレワークスペースとしても利用出来そうです。
玄関 | 南 |
1階床面積 | 49.68㎡(15.02坪) |
2階床面積 | 49.68㎡(15.02坪) |
延床面積 | 99.36㎡(30.05坪) |
コミコミ価格 | 税込1,380万円~ |
ブラーボミニマルの間取りの特徴
・耐震性・気密性・断熱性を高めやすい
ブラーボミニマルの2階建ては1階と2階の面積がほぼ同じ総2階建てになっています。凹凸が少ないので建築費を抑えやすいメリットの他、シンプルな構造なので耐力壁をバランスよく配置する事が容易で耐震性を高めやすいです。
凹凸が少ないので施工が容易となり気密性・断熱性も確保がしやすい構造です。
・無駄を省き効率の良い動線を確保
特に1階部分などは廊下を極力なくす事で生活動線が短くなり移動が楽になる設計がされています。
また、廊下を極力省く事でその分居室のスペースを増やす事も出来ています。
・自分好みの個性が映える
ベースがとてもシンプルなので自分好みの個性を活かした部屋づくりがしやすいです。流行に左右されない普遍的なデザインなので飽きがきづらいのもポイントです。
コミコミプラン「ブラーボミニマル」の仕様
ブラーボミニマルの仕様を確認していきます。
構造・工法
工法は日本で最も多く採用されている木造軸組み工法(在来工法)が採用されています。設計自由度が高い工法なので用意されているプラン数も豊富です。
最も施工されている工法なので対応可能な工務店も多く、そのため増改築やリフォームなども行いやすいといった特徴があります。
アイダ設計では柱と柱の間に入れる補強材となる筋交いをシングル筋交いとダブル筋交いをバランスよく配置する事で地震や台風など横からの力に対して強い力を発揮します。
接合金物でがっつり固定
従来の木造住宅は数本の釘やかすがいで止める手法や、金物を使わずに木に切り込みをいれ嵌め合わせる木組みという手法などありますが、釘やかすがいでは引張力がかかった場合に外れてしまう危険性があり、木組みは職人の力量に大きく左右される事や、切り込みを入れた箇所が欠損を起こしやすいといった弱点がありました。
ブラーボミニマルでは柱や梁の接合部には接合金物が使用されます。
木材に大きな切り込みを入れる必要もなく、接合金物で強固に結合されるので従来の木造住宅の弱点を補い耐震性を向上させます。
ベタ基礎
戸建て住宅の基礎にはベタ基礎か布基礎が採用されますが、アイダ設計ではベタ基礎が標準仕様となっています。
ベタ基礎は布基礎と異なり、基礎の立ち上がり部分だけでなくベース(耐圧盤)部分にも鉄筋コンクリートを流し込んでおり基礎全体で建物の支えるので不同沈下が起こりにくく耐震性にも優れます。
また、ベースの下には防湿フィルムを敷きコンクリートで覆うので地面からの湿気を防ぎ、地面から来るシロアリの侵入も防いでくれます。
窓
窓サッシにはアルミ樹脂複合サッシ、ガラスはアルゴンガス入りLow-E複層ガラスを採用しています。高い断熱性・日射遮蔽性の他紫外線対策にも効果を発揮します。
使い勝手やデザイン性にもこだわったキッチン
奥のスペースまで有効活用が出来て、取り出しやすくしまいやすいスライド式のキャビネットや、デザイン性に優れた人工大理石のワークトップ
傷に強いホーロー製の3口コンロや油汚れが付きづらく掃除も楽なスタイリッシュなレンジフード、洗浄用と飲料などで利用する浄水の切り替えがスムーズな浄水器内蔵型水栓など価格以上のクオリティを持つシステムキッチンが採用されています。
機能的なバスルーム
節水になる事や半身浴がしやすい事、小さいお子様や高齢者も安心して入浴できるベンチ型の浴槽が採用されています。またサーモバスSという保温力に優れた構造になっているので湯が冷めづらく追い炊きの回数を減らせるので経済的でもあります。
涼風や暖房、換気と乾燥の機能の付いた乾燥器が付いているので真冬など寒い時には暖房をつける事で浴室が暖かくなりヒートショック予防にも繋がります。
入浴後は乾燥機能でカビの発生を防いだり、雨の日には衣類乾燥機としても使えます。
ブラーボミニマルの総評
ブラーボミニマルは何といっても”安さ”が一番の特徴です。
予め決められたプランの中から選択する規格住宅なので設計自由度は低いですが、それを補って余るほど価格が安いです。
アイダ設計はスケールメリットを活かした一括大量仕入れや自社プレカット工場の所有、土地の仕入れからアフターサポートまで一貫体制などでコストダウンを図っているので品質は保たれたまま低価格を実現しています。その為、ブラーボミニマルも非常にコストパフォーマンスに優れた住宅商品です。
採用されている住宅設備もお値段以上に価値のある設備が搭載されています。
強いて気になるポイントを挙げるとすれば耐震性能と断熱性能です。
アイダ設計の自由設計では施主が希望する耐震等級で建てる事が可能ですが、ブラーボミニマルはプランが決まっている規格住宅です。耐震等級3を確保するのが難しいプランもあるかもしれないので確認しておきましょう。
また、断熱性能は高性能グラスウール+アルミ樹脂複合サッシのLow-E複層ガラスと標準的な仕様です。決して低くはないですが、断熱の最高基準でもありません。
耐震性や断熱性はプランによっても変わる事があるのでその辺りを担当者に確認しておきましょう。
ただ、総じて言えるのは価格の割りには全てが高品質なのでコスパの良い住宅である事には変わりありません。
コミコミプラン「ブラーボミニマル」が気になる方はこの商品も要チェック
アイダ設計ではコミコミプランの「ブラーボミニマル」以外にも幾つか住宅商品を取り扱っているので、「ブラーボミニマル」が気になる方がチェックしておきたい他の商品を紹介します。
快適性を追及するなら「ブラーボゼネクト」
なぜ「ブラーボゼネクト」を紹介するかというと、ブラーボミニマルで気になるポイントとしてあげた耐震性・断熱性のどちらも優れており、断熱性に関してはアイダ設計の商品の中でNo1の性能でとても快適性に優れる住宅だからです。
また、こちらの商品は自由設計の住宅商品です。
プランが予め決められている訳ではないので間取りも外観・内装のデザインもこだわりをふんだんに詰め込めることが出来ます。
耐震性は耐震等級3を希望すれば耐震等級3で建てる事が出来ます。
断熱性能は標準仕様でUA値0.46以下を指標としています。これはZEH基準を超える断熱性能で寒冷地を除く本州の多くの地域が該当する地域区分6で断熱等級6を満たす性能です。
換気システムには全熱交換システムを採用しており一年を通じて快適な住環境を保ってくれます。熱交換のおかげで換気による熱ロスが起こりづらく冷暖房効率が良いので経済的でもあります。
事実、「ブラーボゼネクト」は省エネルギー性能の優れた住宅を表彰する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」で特別優秀賞を受賞しています。
ブラーボミニマルより、より優れた耐震性や快適性、そして設計自由度を求める場合には「ブラーボゼネクト」がおすすめです。
安さを追及するなら「ブラーボミニマルプラス」
ブラーボミニマルプラスは「ブラーボミニマル」をベースとして、全室収納+2階トイレ+シャッターがプラスされ、更にプランが限定固定された規格住宅商品です。
間取りは以下の通りです。
冒頭の説明通りですが、2階の全部屋に収納がついて、2階にもトイレが配置されています。
用意されているプランは2階建て24坪3LDKのこのプランのみ。価格は税込888万円です。(「ブラーボミニマルプラス」はコミコミ価格ではなく建物本体価格のみ)
1プランのみに限定する事でブラーボミニマルよりも更にローコストを実現しています。
2階建てで延床面積24坪位の広さで検討されていた方は「ブラーボミニマルプラス」もチェックしておくのが良いでしょう。
まとめ
アイダ設計のコミコミプラン「ブラーボミニマル」についてどのような住宅商品なのか確認する為に参考価格や間取りプラン、仕様などを紹介してきました。
・シンプルデザイン、シンプル設計の規格住宅商品
・本体価格以外の費用も含めたコミコミプラン
・税込1,000万円台前半の価格帯
・平屋プランもあり
・用意されているプランは随時増加中
コミコミプランの「ブラーボミニマル」は価格が分かりやすく、30坪プランでも税込1,380万円~の販売となっております。
かなり高コスパの住宅商品ですが、販売エリアは全国の都道府県ではなく以下の都府県となりますので注意が必要です。
宮城・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・長野・新潟・岐阜・静岡・愛知・三重・大阪・京都・広島・福岡・佐賀・熊本・鹿児島
対応エリア内で建築を考えている方は比較候補の一つに加えておきたい住宅商品です。
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