50代・60代からの家づくり(平屋/間取り)成功の秘訣
子育てや仕事が一段落した50代・60代からセカンドライフを満喫すべく、老後も暮らしやすい家づくりを行う方が増えてきています。
そんな50代・60代からの家づくりにおいておすすめの間取りや設備、注意点や成功の秘訣などをご紹介していきたいと思います。
50代・60代からの家づくりで注意しておきたいポイント
50代・60代からの家づくりは夫婦二人を中心とした家づくりが可能で、ライフスタイルにあった間取りや趣味を楽しむ部屋を設けたりと自分達の理想の家を実現しやすい所が良い点ですが
50代・60代という年齢のために住宅ローンが組みにくいという問題点もあります。
長期や高額の住宅ローンは難しい
60歳以上でも住宅ローンの利用は可能ですが、一般的に完済時の年齢が80歳程度に設定されている住宅ローンが多いので、借りるにしても短期的なローンとなります。
返済期間が短くなるので、借入上限額も低くなります。
では、実際に60歳から住宅ローンをフラット35で組む場合、借入額が幾ら位になるのかを試算してみたいと思います。
例)
年収を350万円。返済負担率:30%(年間返済額105万円(毎月8万7,500円))
60歳以上の方の借入期間は「10年以上かつ上限は80歳」と定められているので返済期間20年、金利1.375%と仮定。
借入れ可能額:約1,743万円
上記の試算では、60歳から住宅ローンを組んでも約1,743万円の借入ができる計算です。
ただし、当然ですが返済負担率などが下がれば借入可能額も低くなります。
例えば上記の返済負担率を30%から20%に変更した場合(年間返済額70万円(毎月5万8,300円)) 借入れ可能額は約1,162万円程度に減ってしまいますが毎月の返済金も抑える事が出来ます。
若い時であれば、働き続けられるので返済負担率が年収の30%近くでも大丈夫だったかもしれませんが、老後はそうもいきません。
その為、50代・60代から住宅ローンを組む時には借入れ可能額ではなく、「毎月、幾らであれば返済が可能なのか?」という返済可能額を意識して住宅ローンを組みましょう。
リ・バース60の利用も検討
60歳以上でも住宅ローンの利用は可能だと話しましたが、年齢や健康状態がネックとなり若い時に比べると住宅ローンの審査は通りにくくなります。
一般的な住宅ローンが審査で難しい時にはリ・バース60の利用も検討してみるのが良いでしょう。
リ・バース60とはリバースモーゲージ型住宅ローンの1つで、満60歳以上の方を対象とした商品です。50代の方は対象外となるので注意が必要です。
リ・バース60の特徴
リ・バース60は利息分のみを毎月返済する仕組みとなっています。その為、通常の住宅ローンよりも月々の返済負担が非常に小さいです。
元金の返済に関しては、債務者が亡くなった際に担保不動産の売却か現金一括返済のどちらかを選択できます。
連帯債務で借り入れを行っていれば、主債務者の夫が亡くなっても連帯債務者の妻がこれまで通り利息分を払い続ける事で住み続ける事も可能です。
リ・バース60は「ノンリコース型」と「リコース型」の2種類があります。
「ノンリコース型」は相続人が残った債務を返済する必要がありません。その分、金利が高くなる場合があります。
「リコース型」は相続人が残った債務を返済する必要があります。
リ・バース60を利用されるお客様のほぼ100%近くが「ノンリコース型」を選択しています。
リ・バース60の注意点
リ・バース60の借入限度額は、担保評価額の50~60%程度となっています。
例えば2,000万円の新築であれば約1,000万円が借入限度額となりますので、購入予定額の約50%は頭金を持ち合わせていないと購入が難しくなる事もあります。
また、リ・バース60は毎月の返済が利息のみであるため元金が減りません。
つまり返済期間が30年、40年と長期化すれば利息の総支払額は結構な金額になっても元金は変わらず、という事が起こります。
その為、リ・バース60を利用するかどうかは事前にしっかりとした返済シミュレーションを行いましょう。
住宅ローンに関する悩みや、家づくりの費用に関する悩み、その他家づくりに関しての疑問点などがあれば、家づくりのプロに直接相談ができる「HOME4U 家づくりのとびら」の利用がおすすめです。
スマホかパソコンがあれば誰でも簡単に利用できます。
詳細は別記事にまとめていますので、興味がありましたら是非ご覧下さい。
50代・60代からの家づくり おすすめの間取り
50代・60代からの家づくりにおすすめしたい間取りはバリアフリー設計が施された平屋です。平屋であればワンフロアで生活が完結できるので生活がしやすく、老後も楽に暮らせます。
階段も不要なので上り下りの負担もなく、バリアフリー設計を施す事で使いやすく、高齢者の方も「安心・安全・快適」に生活を送れます。
ここでは、そんなバリアフリー設計がされた50代・60代におすすめの間取りを参考として5例ほどご紹介したいと思います。
車イスでもストレスフリーの家
玄関ポーチへのアプローチをスロープにする事で車イスでも楽に移動が出来ます。玄関の上がり框も無くしています。
ホールと各居室の出入り口は車イスでも楽々移動が出来るように広めの幅を確保。
脱衣・洗面室、浴室、トイレは寝室の近くにまとめています。
段差を無くしたフルフラット設計で車イスでも安心の作りとなっています。
シンプル動線とバリアフリーで快適な平屋
緩やかなスロープを付けた玄関は、開口部が広くとれるように3枚引き戸になっています。
水回りは1ヶ所に集め、LDKから全ての部屋に繋がるつくりとなっており、シンプルな動線で生活がしやすいです。
キッチン、洗面室は座ったままでも使用ができる高さのものを採用しています。
また洗面室と浴室の扉は、引き戸を採用。段差を無くし開口部を広くする事で車イスでも使いやすい浴室&洗面室です。
バリアフリー対応されたコンパクトな平屋
16.62坪と非常にコンパクトでありながらも、無駄のない設計で車イスでも生活のしやすい作りになっています。
玄関にはスロープを設置。LDKを中心として、各部屋にすぐに移動が出来るので生活が楽です。
建具は全て引き戸を採用。
開けっ放しにしておく事で開放感も得られつつ、何かあった時にも直ぐに気付ける安心感もあります。
老後も安心して快適に暮らせる間取り
こちらはリフォームでバリアフリー対応を施した間取りです。
リフォームで玄関ドアも建具も全て引き戸に変更。段差も全て無くしました。
玄関やトイレ、浴室、洗面脱衣室などには手すりも設置。床も全面的に滑りづらい床材へと変更をしています。
寝室はトイレ・洗面・お風呂への動線を優先しており介護が必要になった時にも介護者にも負担の少ない間取りです。
シンプルな間取りで使いやすい、1LDKの平屋
20坪、1LDKと限られた広さなので廊下などの無駄を省き、シンプルなつくりにこだわった間取りです。
シンプルだからこそ使いやすくフルフラットで全てが引き戸なので車イス生活になった時にも安心です。
LDに繋がる主寝室の引き戸を開けっぱなしにする事で開放的なリビングとなり空間が広がります。
バリアフリー設計で抑えておきたいポイント
50代・60代からの家づくりにおすすめのバリアフリー設計が施された平屋ですが、バリアフリー設計で抑えておきたい大事なポイントをご紹介しておきます。
◦バリアフリーの基本は「段差を無くす」「転倒防止の手すりの設置」「温度差の解消」の3ポイント
◦車イス生活や介護をされる事も視野に入れた間取り作成
◦補助金や助成金の確認を忘れずに。
「段差を無くす」
室内に段差があると、躓いたり転んだり、車イスが必要になった時には数センチの段差であっても移動が大変になります。
段差を無くすことで移動の際のリスクを軽減する事が出来ますし、車イスでの移動も楽になります。介護が必要になった時には介護者の負担も減らす事が出来ます。
家の中の段差を無くし、フルフラットにするのはバリアフリーの基本の1つです。
「転倒防止の手すりの設置」
転倒を防いだり、歩行や動作を円滑にするために手すりを設置するのもバリアフリーの基本の1つです。
設置する手すりには、歩行を補助する役割の手すりと動作を補助する役割の手すりの2種類あります。
スロープや廊下などに設置する手すりは主に、歩行補助手すりです。
トイレや浴室、玄関などに設置する手すりは、座ったり立ったりする動作を補助する動作補助手すりです。
「温度差の解消」
家の中の温度差が原因で起こるヒートショックで年間1万9000人もの方が死亡していると統計が出ています。
ヒートショックは高齢者の体に特に大きな負担を与えますので、温度のバリアフリー対策も必要です。
また、ヒートショックだけではなく室内で温度差の激しい家だと結露が発生しやすい環境となります。
結露が壁内や躯体にまで及ぶと家の寿命も縮めてしまいます。
車イス生活や介護をされる事も視野に入れた間取りの作成
今はまだ健脚でも将来的に車イスでの生活や、介護が必要となる生活も視野に入れて間取りを作成する必要があります。
車イスでの生活になれば、玄関スロープは必要ですし、各出入口の横幅も車イスが出入りできるように広く確保しておく必要があります。
家族や介護士さんに介護をされる想定をした時には、寝室の配置や仕様が大切になってきます。
寝室からトイレや浴室が近いと介護もしやすく、介護される方も移動が短くて済むので楽です。
またデイサービスの利用や、外へ出かける時の事も想定しておくと寝室から屋外までの動線のつくりも大切になってきます。
補助金や助成金の確認を忘れずに
バリアフリー設計で建てる時には、地方自治体による補助金制度がある場合があります。
ただし支援の条件や内容等は自治体によって異なるので、自分が建築予定の地域の自治体に確認を忘れずにしましょう。
自分達で確認をするのが面倒な時は、住宅メーカーに尋ねれば教えてくれますので営業担当に聞くのが早いかもしれませんね。
住宅メーカーは数多くありますが、輸入住宅が得意な会社や二世帯住宅が得意な会社など、会社毎に得意とする分野が異なります。
50代・60代からの家づくりであれば、バリアフリー設計を施したシニア向け住宅の提供を得意とする住宅メーカーに依頼を出しましょう。
バリアフリー設計の施工実績が豊富な会社とそうでない会社では提案力に差が出ます。デザイン力・設計力にも差が出ます。
経験が乏しい会社では動線の悪い間取りになったり、使い勝手の良くない間取りになるので絶対に避けるべきです。
予算・希望に合わせて、住み心地の良いバリアフリー住宅を希望する方はバリアフリー住宅の得意な会社の中から選ぶようにしましょう。
play_circle バリアフリー住宅の得意な会社はコチラ50代・60代からの家づくりに取り入れたい間取りや住宅設備
50代・60代からの家づくりを行われる方に、特に人気の間取りや住宅設備をいくつかご紹介したいと思います。
LDKを中心とした間取り
50代・60代からの家づくりで、特にコンパクトな平屋に人気なのが、廊下を設けずにLDKを中心とした、LDKから各部屋に行ける作りの間取りです。
LDKが拠点の中心となり、どこの部屋に行くにも直ぐに行けるので移動が楽な間取りです。
廊下を作らない事でその分、各部屋の広さも確保する事が出来ます。
リビングと繋がる部屋の引き戸を開けっぱなしにしておけば、開放的な空間となり部屋が広く感じられます。
また開けっ放しにしておく事でリビングから各部屋の様子も確認が出来るので何かあった時にも直ぐに気付けるという安心感もあります。
車イス生活になっても各部屋が隣接している間取りは移動が楽で、介護が必要になった時にも介護者の方にも負担が少なくなるので人気の間取りです。
トイレ・洗面室・浴室は寝室の近くに設置
寝室の近くにトイレ・洗面室・浴室を設置するのが50代・60代の方に人気の間取りです。
寝室のすぐ近くにトイレ
高齢になりトイレに行く機会が増えても、寝室のすぐ近くにトイレを設置しておけば、行く事が億劫になる事もありません。
夜中であっても移動距離が短いので安心です。
寝室からトイレまでの動線となる壁には手すりを設置しておくと便利です。
また、トイレは車イスでの移動や介護の事も考えて広めに設計しておきましょう。扉は引き戸の方が使い勝手が良いです。
トイレの中にも座ったり、手を洗ったりと動作の補助用に手すりを設置しておくと安心して使えます。
洗面室・浴室も寝室の近くに
トイレを寝室の近くに設置した時には、洗面室・浴室もあわせて近くに設置した方が動線も良くなるのでおすすめです。
車イス生活になった時にも、介護が必要になった時にも寝室からすぐ浴室に移動ができると楽ですし介護者の負担も減らせます。
寝室との温度差を無くす事でヒートショックリスクも抑える事が出来ます。
ヒートショックを抑える為に洗面室・浴室に暖房設備を設けるのも人気です。
浴室
浴室への出入り口の段差を無くすようにして、介護の事も考えて開口部は広く設けましょう。段差を無くす場合、脱衣室側に浸水しやすくなるので注意が必要です。
脱衣室側への浸水を防ぐために排水機能も設けましょう。
浴室の扉は引き戸か折れ戸がおすすめです。内開き戸の場合、浴室内で転倒してしまうと、体につっかかり外から開けにくくなるので避けるのが無難です。
浴槽の高さにも気を付けましょう。
浴槽が高いとまたいで入る時に足をひっかけてしまう危険性があるので、浴槽の深さはなるべく浅いタイプがおすすめです。
浴槽へのまたぎ動作を補助する手すりの設置や、洗い場や出入口付近にも手すりを設置しておくと安心です。
また浴室は石鹸の泡や、シャワー等の水で床が滑りやすくなるので水はけがよく滑りづらい床材を選びましょう。
ヒートショックの事もあるので、断熱性の高い床材を選ぶのも大切です。
キッチン
バリアフリー住宅では座ったままでも使用しやすいキッチンを採用するのが人気です。足腰が弱ってきて椅子に座りながらでも、車イス生活になっても使い勝手の良い高さを意識しましょう。
お値段はそこそこしますが、ボタン1つで高さを自由に調節できるタイプのキッチンもあり、使う方に合わせて高さを変更できるので大変便利です。
シンクやコンロ下に車イスの入るスペースを設けておくとより使い勝手が良くなります。
ちなみにコンロはガスコンロよりも火を使わないIHコンロが人気です。
火傷や火災の心配がないですし、掃除もIHコンロの方がずっと楽です。
洗面台
洗面台の高さも、将来の事を考えると座ったままでも使用ができる高さの洗面台を採用するのが人気となっています。
ただ、通常の洗面台は洗面ボウルの下の部分が収納になっている事が多いですが、車イスでの使用を想定した洗面台の場合は、収納部分がひざや足にあたり、使いにくくなるので収納部が無い事が多いです。
その為、収納スペースは別途きちんと確保する必要があります。
玄関
車イスでの生活を考慮して、アプローチ部分にスロープを設置する間取りが人気です。ただし玄関のスロープは緩やかでないと危険が伴います。
出来るだけ傾斜は緩やかな方が楽で安全ですが、その分距離と設置面積が必要となるので住宅メーカーと相談しながら決めていきましょう。
玄関ドアは引き戸や引き違い戸が開閉のためのスペースを必要としないのでバリアフリー化に向いています。
それと玄関の上がり框(玄関と床の段差)の高さはあまりない方が使いやすいです。
車イスを想定するならば上がり框はほとんど無くしてしまった方が使い勝手は良くなります。ただ、上がり框をなくすと玄関から砂やホコリが入ってきやすくなるので注意が必要です。
また、玄関には腰掛用の椅子やベンチを置いておくと靴を履いたり、脱いだりする時に便利です。動作を補助する手すりも設置しましょう。
廊下
車イスの種類によって幅は多少前後しますが、凡そ85~90cm程の廊下幅を確保しておけば、車イスでも快適に移動が可能となります。
各部屋の開口部も85~90cm程の広さが必要です。
廊下に設置する電気のスイッチ類、ボタンは車イスでの高さに合わせて低い位置に設置するなど調整が必要です。
引き戸を採用
バリアフリー住宅では、開閉のためのスペースを必要としないので開き戸よりも引き戸がよく採用されます。
段差を無くして開けっ放しにしておく事で車イスでも移動も楽です。
最近の引き戸には、ゆっくりと閉まる機能なども付いていますので、勢いよく閉めてケガをする心配もありません。
補助灯の設置
夜間にトイレに行く時などにも足元を照らしてくれる補助灯があれば安全です。自動で明かりが付くセンサータイプがおすすめです。
室内フォンや呼び出しブザーの設置
万が一に備えて寝室やトイレ、浴室などに緊急コール用のボタンを設置しておくと安心です。
オール電化住宅
おすすめのキッチンの時に少し触れましたが、50代・60代からの家づくりには火を使わないオール電化住宅がおすすめです。
火傷や火災の心配がなくなる事は勿論ですが、光熱費を電気に一本化する事で節約もしやすくなります。
例えば、オール電化住宅向けの電気プランで、電気代の安い夜間の電気を上手に使って生活する事で光熱費を今よりも安く抑えられやすくなります。
オール電化は安全面でも経済面でもお勧めです。
高気密・高断熱仕様
ヒートショックのリスクを軽減させる事は勿論ですが、普段の生活を送る中でも高気密高断熱な家とそうでない家とでは快適性が全く異なります。
断熱性能に関しては「断熱等性能等級」で判断をする事が出来ます。これから家づくりを行う方であれば等級5を目指したいところです。
等級7 | HEAT20 G3基準相当 (2022年10月新設予定) |
等級6 | HEAT20 G2基準相当 (2022年10月新設予定) |
等級5 | ZEH基準相当 (2022年4月新設) |
等級4 | 平成28年基準 |
等級3 | 平成4年基準 |
等級2 | 昭和55年基準 |
等級1 | – |
また、断熱性能だけではなく気密性能も重要です。
気密性能はC値で判断をする事が出来ます。C値が小さい程、気密性能が優れている事を表し、理想としては新築時にC値0.7以下を目指したいところです。
ちなみに断熱性能はUA値で表され、理論値です。仕様の決まったタイミングで計算で求める事が出来ます。
気密性能(C値)は実測値です。現場で測る数値です。その為、現場での施工精度にも影響を受けます。
過去の平均C値が優れた施工会社は現場の施工精度も優れていると判断出来るので、住宅メーカー側にC値を尋ねる事で施工精度も見えてきます。
断熱性能を上げるには開口部に注目
住宅への熱の出入りを表した図ですが、開口部(窓やドア)からの出入りが最も多い事が分かります。
つまり、開口部の断熱性能を上げる事が家全体の断熱性能を上げる事に直結するのです。
まず注目したいのが窓の断熱性能です。窓の断熱性能をチェックする時はガラスと、ガラスとガラスの中空層に入れる気体、サッシとスペーサーに注目しましょう。
ガラスは単板ガラス<複層ガラス<Low-E複層ガラス<Low-Eトリプルガラスの順に断熱性能が高くなります。
ガラスとガラスの中空層に入れる気体は、乾燥空気<アルゴンガス<クリプトンガス<真空の順に断熱性能が高くなります。
サッシはアルミサッシ<アルミ樹脂複合サッシ<オール樹脂サッシ<木製サッシの順に断熱性能が高くなります。
スペーサーは、アルミスペーサー<樹脂スペーサーの順に断熱性能が高くなります。
おすすめは、Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)、オール樹脂サッシ、樹脂スペーサーの窓です。
次いで、玄関ドアや勝手口にも注目しましょう。
勝手口に関しては付けない事が断熱性能を上げる1番の近道ですが、設置する場合はU値(熱貫流率)の低いものを採用しましょう。
玄関ドアに関しても同様です。断熱性能にこだわるのならU値の低いドアでありつつ、バリアフリーにも適した玄関ドアを選ぶようにしましょう。
50代・60代からの家づくりに適した広さは?
お家は狭すぎても生活が窮屈になり快適ではないですし、反対に広すぎても移動距離も増え生活する上では面倒になったりもします。
延床面積が増えると単純に建築費用も増えるので、家は住む人数に合わせた適切な広さでつくる必要があります。
では、夫婦二人で住む事の多い50代・60代からの家づくりに適した広さはどの位なのかを見ていきたいと思います。
住生活基本計画
暮らす人数に合わせた必要な家の広さは住宅政策の指針として国土交通省が定めた「住生活基本計画」の中に定められています。
住生活基本計画における居住面積水準は下記の通りです。
概要 | 算定式 | |
最低居住面積水準 | 健康で文化的な住生活の基本とし 必要不可欠な住宅面積に関する水準。 | ①.単身者:25㎡ ②.二人以上の世帯:10㎡×世帯人数+10㎡ |
誘導居住面積水準 | 豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積に関する水準。 | ①.単身者:55㎡ ②.二人以上の世帯:25㎡×世帯人数+25㎡ |
上記の算定式に基づくと、単身者:25㎡(7.56坪)~55㎡(16.64坪)。二人暮らし:30㎡(9.08坪)~75㎡(22.69坪)。三人暮らし:40㎡(12.1坪)~100㎡(30.25坪)となります。
つまり、一人で老後をゆっくり過ごす為の家づくりであれば55㎡(16.64坪)位の広さがあれば十分です。
夫婦二人で老後をゆっくり過ごす為の家づくりであれば75㎡(22.69坪)位の広さがあれば十分である事が分かります。
まとめ
50代・60代からの家づくりで注意しておきたいポイント(住宅ローンに関して)や取り入れたい人気の間取りや設備の紹介などを行ってきましたが如何だったでしょうか。
以前よりも50歳からでも住宅ローンが組みやすくなったり、60歳以上の方を対象とする商品の登場などでセカンドライフを楽しむ為の家づくりを行う方が増えてきています。
夫婦二人だけの家づくりであれば、自分達の趣味を楽しむ部屋を作ったりと、理想の家づくりを追求できます。
そこにバリアフリー設計も落とし込む事で老後も安心・安全・快適に暮らせる家が建てられます。
失敗しない家づくりの為にまずはバリアフリー住宅のカタログを集めて比較を行うか、疑問点などがある方は家づくりのプロに直接相談できるサービスを利用したりしましょう。
素敵なマイホームづくりを応援しています。
住宅メーカーを比較する時は、必ず最新のカタログを取り寄せカタログ上の数値で比較をしましょう。
各社のHPには比較するのに必要な情報が載っていない事も多く、また載っている情報が古い可能性もあります。
その為、住宅メーカー同士を比較する時には最新カタログの情報を参考にして比較をおこないましょう。
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