1000万円以下の平屋ローコスト住宅。注意点や大満足できるコツも紹介

注文住宅で人気のテーマであるローコスト住宅。一般的に1000万円台の家をローコスト住宅と呼ぶ事が多いですが、今回は1000万円以下で建つ、言うなれば超ローコスト住宅の平屋をご紹介していきます。

また、ローコストで建てられる理由や1000万円以下の超ローコスト住宅の注意点、大満足できるローコスト住宅を建てるコツなどもあわせてご紹介していきたいと思います。

目次
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1000万円以下で建つ平屋のローコスト住宅

平屋を1000万円以下の超ローコストで提供している住宅会社を7社ほどご紹介したいと思います。

(価格は仕入れ値により変動するので時期によっては値上がりしている可能性もあります。記載の金額は2022年8月時の金額です。)

はなまるハウス(713万円の平屋)

はなまるハウスは群馬県・栃木県・茨城県・埼玉県・福岡県を中心に家賃並みの支払いでお洒落な新築一戸建てを提供してくれる住宅会社です。

19坪2LDKの平屋を713万円で建てる事が出来ます。

広々とした16帖のLDKに主寝室が8帖、キッチン・洗面所・浴室が横並びになっており家事動線の良い間取りで、パントリーも設置されており収納力も確保出来ています。

間取り1LDK
延床面積62.8㎡(19坪)
価格713万円(税込784.3万円)
施工エリア群馬県・栃木県・茨城県・埼玉県・福岡県

ロビンスジャパン(720万円の平屋)

ロビンスジャパンは千葉県・東京都・神奈川県・埼玉県・群馬県・茨城県・山梨県を中心に、お洒落な輸入住宅を手掛ける住宅会社です。

11.78坪2DKの平屋を720万円で建てる事が出来ます。

DK以外に居室が2部屋。二人暮らしに丁度良いコンパクトにまとまった生活のしやすい平屋です。

間取り2DK
延床面積38.92㎡(11.78坪)
価格720万円(税込792万円)
施工エリア千葉県・東京都・神奈川県・埼玉県・群馬県・茨城県・山梨県

IKI(590万円の平屋)

IKIは群馬県・埼玉県・栃木県・茨城県と千葉県の一部でアプリ内で家づくりを進めていく住宅会社です。

17坪1LDKプランの平屋は590万円で建てる事が出来ます。

LDKは17.75帖と広々とした空間を確保。対面式キッチンの背面にはパントリーもあり使い勝手の良いキッチンとなっています。一人、もしくは二人暮らしにピッタリのサイズです。

間取り1LDK
延床面積56.2㎡(17坪)
価格590万円(税込649万円)
施工エリア群馬県・埼玉県・栃木県・茨城県・千葉県

いちとえ本舗(798万円の平屋)

いちとえ本舗はフランチャイズシステムで全国展開している住宅会社で、FC契約を結ぶ全国41店舗の工務店で建てる事が出来ます。

イエテラスシリーズの平屋、15坪プランは798万円で建てる事が出来ます。

廊下を設けない事で、その分各部屋広さを確保する事が出来ています。広めのLDKに居室が2つ。家事動線も考えられた間取りです。太陽光発電システムも標準で付いています。

間取り1LDK
延床面積52.17㎡(15.78坪)
価格798万円(税込878万円)
施工エリアほぼ全国

LYKKE Style(690.9万円の平屋)

LYKKE Style(リッケスタイル)は新潟県・長野県を中心にハイクオリティなローコスト住宅を手掛ける住宅会社です。

17坪プランの平屋は690.9万円で建てる事が出来ます。

対面キッチンを備えた広めのLDKと洗面・脱衣室の隣にはサンルームとファミリークロークを設置。洗い終わった洗濯物をサンルームで干して、隣のファミリークロークにしまえる家事動線の良い間取りとなっています。

間取り1LDK
延床面積56.46㎡(17.08坪)
価格690.9万円(税込760万円)
施工エリア新潟県・長野県

平屋スタイル工房(840.5万円の平屋)

平屋スタイル工房は熊本県を中心に平屋専門で新築の注文住宅を手掛ける住宅会社です。

17坪プランの平屋が840.5万円で建てる事が出来ます。

LDKと和室が繋がっており、引き戸を開ける事で和室をリビングの延長としても使えます。コンパクトに纏まった無駄のないシンプルな間取りです。

間取り2LDK
延床面積57.97㎡(17.54坪)
価格840.5万円(税込924.5万円)
施工エリア熊本県

セイカホーム(907万円の平屋)

セイカホームは熊本・久留米を中心にローコスト住宅の提供を得意としている住宅会社です。

ハピネスエイチプランの15.27坪プランが907万円で建てる事が出来ます。

各居室にウォークインクローゼットを完備。収納力もあり、LDKからトイレや脱衣洗面室・浴室へ行ける移動も楽な間取りで生活のしやすい平屋です。

間取り2LDK
延床面積50.5㎡(15.27坪)
価格907万円(税込998万円)
施工エリア群馬県・埼玉県・栃木県・茨城県・千葉県
1000万円以下の平屋を提供する住宅会社

◦はなまるハウス
◦ロビンスジャパン
◦IKI
◦いちとえ本舗
◦LYKKE Style
◦平屋スタイル工房
◦セイカホーム

ついでに平屋以外の1000万円以下のローコスト住宅も紹介

1000万円以下の超ローコストで平屋を提供している住宅会社を探している最中に、二階建て住宅も1000万円以下で提供している住宅会社を何社か見つけたので、ついでに超ローコストの2階建て住宅もご紹介しておきます。

はなまるハウス(850万円の2階建て)

はなまるハウスでは2階建ての超ローコスト住宅も手掛けています。

25坪2LDK(3LDKにも対応可能)の2階建てが850万円で建てる事が出来ます。

1階の洋室は間仕切りを追加する事で、部屋数を増やして3LDKにする事も可能です。陽当りのよい2階にリビングを配置した間取りです。

間取り2LDK~3LDK
延床面積82.64㎡(25坪)
価格850万円(税込935万円)
施工エリア群馬県・栃木県・茨城県・埼玉県・福岡県

いろはこ(685万円の2階建て)

いろはこは静岡県で、ステムキッチンやユニットバス、洗面化粧台、トイレ、階段、照明まで含まれたコミコミ価格で提供を行う住宅会社です。

24坪2階建ての家が685万円で建てる事が出来ます。

1階には12.5帖のLDKを設置。2階には4.5帖の居室が3部屋。居室同士を繋ぐバルコニーも設置されています。シンプルな間取りで纏められています。

間取り3LDK
延床面積73.15㎡(22.12坪)
価格685万円(税込753.5万円)
施工エリア静岡県

ぞうさんのおうち(880万円の2階建て)

ぞうさんのおうちは茨城県・栃木県でお客様満足度NO.1を目指すローコスト住宅専門の住宅会社です。

2階建ての2LDKプランが880万円で建てる事が出来ます。

1階は12.2帖のLDKを設置。キッチン・洗面所・浴室・トイレ等の水廻りは1階に纏められています。2階は居室が2部屋。二人暮らしに向いている間取りです。

間取り2LDK
延床面積65.39㎡(19.78坪)
価格880万円(税込968万円)
施工エリア茨城県・栃木県

いちとえ本舗(898万円の2階建て)

いちとえ本舗では2階建ての超ローコスト住宅も手掛けています。

シンプリエシリーズの28坪プランは2階建て住宅が898万円で建てる事が出来ます。

1階にLDKとトイレ・脱衣洗面室・浴室を纏め、2階には主寝室と居室を2つ確保しています。各部屋にクローゼットが付いており収納面でも安心です。

間取り3LDK
延床面積91.64㎡(27.71坪)
価格898万円(税込988万円)
施工エリアほぼ全国

セイカホーム(982万円の2階建て)

セイカホームでは2階建ての超ローコスト住宅も手掛けています。

セイカホームの看板プラン、ハピネスだと20.78坪の2階建てが982万円で建てられます。

1階には廊下を全く設けない事で12帖のLDKを確保しています。トイレ、洗面脱衣室、浴室も1階に配置。2階には5帖の居室2部屋と4.5帖の居室1部屋を配置したシンプルな間取りです。

間取り3LDK
延床面積68.7㎡(20.78坪)
価格982万円(税込1,080万円)
施工エリア群馬県・埼玉県・栃木県・茨城県・千葉県

1000万円以下といった超ローコストで提供できる理由

一般的な住宅よりも大幅に安く住宅の提供を行うローコスト住宅メーカーは、なぜこんなにも安く提供が出来るのかご説明していきます。

一括大量仕入れ&一括加工

ローコスト住宅の多くは規格住宅である事が多く、規格住宅であればあらかじめ仕入れる資材や設備を限定する事が出来ます。

限定した資材および設備を一括で大量に仕入れる事で原価を抑えています。

また材料となる木材は現場で加工をせずに、あらかじめプレカット工場に発注し一括加工を行い原価を抑えています。

自社でプレカット工場を持っているところであれば更にコスト削減が行えます。

建築費用を抑える工夫

家の形状は凹凸がなくシンプルな形状であるほど手間もかからず安く建てる事が出来ます。間取りに関しても、部屋数を少なくすれば壁やドアもその分少なくできるので安くなります。

また仕様の統一により作業効率の向上が見込め、少ない人数でも短期間で建てる事ができ、事前のプレカット工場での一括加工により品質も一定に保つ事ができます。

ローコスト住宅はシンプルなデザインや間取り、工期の短縮などで建築費用を抑えています。

人件費&広告費&維持費etcの削減

仕様の統一で作業の合理化が整っているローコスト住宅は大工さんの人数を少なくしても工期が短く、一定のクオリティで建てられるので大工さんの人件費を削減できます。

営業専任の営業マンや事務員さんを置いていないローコスト住宅メーカーも多くあります。なるべくコンパクトな体制にする事で人件費を削減しています。

また、大手HMのように大々的にテレビCMを打ったり、ネット広告に大金を使ったり、豪華なカタログをバラまいたりせず広告費を抑え、住宅展示場への出展を控え、店舗・事務所も豪華な仕様や立地のいい場所は避けて構える事で維持費も削減しています。

更に、大手HMでは研究開発費にも多くのお金がかけられています。かかる経費の差により大手HMよりもローコストでの提供が可能となっています。

1棟あたりの利益率を下げる

規格住宅の場合、完全自由設計の注文住宅に比べると打ち合わせの回数を少なくする事が出来ます。

工期も短くて済むので打ち合わせから引き渡しまでの期間を大幅に短縮できます。その為、1棟あたりの利益率を下げても販売棟数を増やす事で利益の確保を行っています。

中間マージンを無くす

大手HMの場合、実際に家を建てるのは契約している地域の工務店などの下請け業者である事が多いです。大工さんも社外の人間で、基礎屋さんや塗装屋さん、配線・配管を行う業者も社外に発注をかけたりします。

社外に発注をかければかけるほど中間マージンが発生するので、その分建築費用が高くなってしまいます。

ローコスト住宅メーカーでは打ち合わせから施工、竣工、そしてアフターメンテナンスまでを自社一貫体制で行うとこも多く、中間マージンを無くす事でコスト削減を行っています。

家屋の解体・土地の仕入れから一貫して行うローコスト住宅メーカーもあります。

1000万円以下の平屋ローコスト住宅の注意点

1000万円以下の超ローコストで平屋住宅を建てる事は可能ですが、何点か注意点がありますのでご紹介しておきます。

狭い

暮らす人数に合わせた快適な広さの基準は国土交通省の「住生活基本計画」内で定められています。

単身2人世帯3人世帯4人世帯
最低居住面積水準
(※1)
25㎡
(約7.6坪)
30㎡
(約9.1坪)
40㎡
(約12.1坪)
50㎡
(約15.1坪)
誘導居住面積水準
(※2)
55㎡
(約16.6坪)
75㎡
(約22.7坪)
100㎡
(約30.3坪)
125㎡
(約37.8坪)

(※1)最低居住面積水準
健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準。

(※2)誘導居住面積水準
豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準。

1000万円以下の平屋となると延床面積15坪~17坪位の広さの家である事が多いです。

この広さは単身であれば十分な広さですが、2人世帯となるとやや狭く、窮屈な暮らしになってしまう可能性があります。2人以上での生活を考えている場合は注意が必要です。

設計自由度が低い

紹介した1000万円以下の超ローコストな平屋は規格住宅です。デザインや間取りのパターンは予め決められており、用意された選択肢の中から選んでいきます。

こうした規格住宅は1000万円台のローコスト住宅でも一般的ですが、用意されているパターンの種類が1000万円以下だとかなり少ないです。

その為、好みのデザインや希望の間取りで建てる事は難しくなります。

住宅性能が低い可能性

1000万円以下の超ローコスト住宅の場合、最低限の住宅性能である事が多いです。永く安心して快適に暮らす為には「構造の安定性」、「劣化の軽減具合」、「温熱環境・エネルギー消費量」の3つの住宅性能は確認しておきましょう。

「構造の安定性」は地震に対する強さを示す性能です。耐震等級1~3の数値で確認をする事が出来ます。

耐震等級3耐震等級1の1.5倍の地震力に耐えられるだけの性能・耐震強度水準
耐震等級2耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる性能・耐震強度の水準
耐震等級1建築基準法の耐震性能を満たす水準

安全性に関わる項目なので耐震等級3を取得しておきたいです。

「劣化の軽減具合」は柱や土台の劣化の進行を遅らせるための対策がされているかを示す性能です。劣化対策等級1~3の数値で確認をする事が出来ます。

劣化対策等級3通常想定される自然条件および維持管理条件の下で3世代(75年~90年程度)まで長持ちする対策が講じられている住宅
劣化対策等級2通常想定される自然条件および維持管理条件の下で2世代(50年~60年程度)まで長持ちする対策が講じられている住宅
劣化対策等級1建築基準法の劣化対策性能を満たす水準

家の寿命に関わる項目なので出来れば劣化対策等級3を取得しておきたい所です。

「温熱環境・エネルギー消費量」は建物の冷暖房を効率的に行う為の断熱などの省エネ対策を示す性能です。省エネルギー対策等級で表されます。

ちなみに、省エネルギー対策等級は「断熱等性能等級」と「一次エネルギー消費量等級」の2項目で評価されるので、この2項目の等級を確認しておきましょう。

断熱等性能等級Ua値
(※3)
一次エネルギー消費量等級BEI
等級7
(HEAT20 G3基準)
(※2)
0.26
等級6
(HEAT20 G2基準)
(※2)
0.46等級6
(ZEH基準)
(※1)
0.8
等級5
(ZEH基準)
(※1)
0.60等級5
(低炭素基準)
0.9
等級4
(H25基準)
0.87等級4
(H25基準)
1.0
等級3
(H4基準)
1.54等級3
等級2
(S55基準)
1.67等級2
等級1等級1
(※1)2022年4月より施工
(※2)2022年10月より施工
(※3)省エネ地域区分6地域の基準

2025年には現行の断熱等性能等級4と一次エネルギー消費量等級4が義務化される予定です。つまり、現行の等級4が最低限の水準となり、2025年以降は現行の等級4が等級1に格下げとなる予定です。

この2つの項目は快適性や光熱費に関わるポイントなので、これから家を建てるのなら断熱等性能等級5、一次エネルギー消費量等級5以上は目指しておきたい所です。

設備のグレードが低い事でランニングコストが高くなる可能性

住宅設備のグレードが低いのは超ローコストであるので致し方のない部分でもありますが、設備のグレードが低い事で建ててからのランニングコストが高くつく可能性があります。

特に確認しておきたい箇所が外壁材や屋根材、水廻りの設備、換気設備、バルコニー(屋上)、クロスやシロアリ対策、外壁などに使用されるシーリング(コーキング)

それぞれの耐用年数やメンテナンス時に必要となる金額なども確認しておきましょう。

1000万円以下の超ローコスト住宅は初期費用が安くても、生涯費用でみると逆に高くなってしまう可能性があるので注意しておきましょう。

保証・アフターサービスの内容が物足りない

ローコスト住宅メーカーは大手HMと比べると保証・アフターサービスの内容で見劣りする事が多いです。

大手HMだと50年・60年といった長期保証も普通だったりしますが、ローコスト住宅の場合、法律で義務付けられている10年の瑕疵保証だけの場合も多いです。

瑕疵担保責任が義務付けられている範囲は「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」のみなので、それ以外の箇所の保証がどうなっているのか。10年目以降の保証はどうなっているのか等、確認しておきましょう。

よくあるのが保証の延長制度ですが、延長する為には10年目に有償の定期点検を受ける事が条件であったりするので、その時にかかるおおよその費用なども確認しておきましょう。

その他、定期点検の頻度や何か不具合が起きた時に問合せできる窓口が設置されているか、迅速に対応してくれるか等もチェックしておきましょう。

ローコストでも大満足な平屋を建てるコツ

注意しておきたい点に気を付ければローコストでも大満足できる平屋を建てる事が出来ます。この章では家づくりで失敗しない為のポイントを記載していきます。

1000万円台のローコスト住宅も検討する

注意点でも記載した通り1000万円以下の平屋の場合、広い延床面積を確保するのが難しいので単身者向けのサイズがメインとなります。2人世帯だとやや手狭に感じられます。

また設備のグレードの低さもあり、初期費用を抑えてもメンテナンス費などでかえって高くつく可能性も考えられます。

住宅性能も高くないので、家族が安心して快適に永く暮らす家とするにはやや不向きです。

なので、2人世帯以上で40年・50年以上となる長期で暮らす事を想定している場合は1000万円台のいわゆる一般的なローコスト住宅も候補にあげて検討しましょう。

本体価格1000万円台の家であれば、3・4人で安心して快適に暮らせる住宅も建てる事が可能です。

複数のローコスト住宅を見比べる

規格住宅として用意されている外観や内装のデザインや間取り、住宅性能や設備は会社毎に異なります。

自分のセンスに合うデザインで手掛ける会社はどこなのか。ライフスタイルに合った間取りプランを用意している会社は?標準装備でも性能・設備のグレードの高い会社は?

複数の会社を見比べる事で始めて差が見えてくるので、過去の建築実例や間取りプラン、住宅設備や詳細な住宅性能まで記載されている住宅カタログで見比べるようにしましょう。

注文住宅で人気の高いローコスト住宅のカタログ

自由設計も出来る会社を探す

一定のルール内であれば自由に設計が出来るローコスト住宅もあります。完全自由設計と比べれば自由度は劣りますが、完全な規格住宅よりは自由度が高いです。

設計自由度が上がればより自分の理想とする平屋に近づけて建てる事が可能でしょう。

ただし自由設計で建てる時に注意しておきたいのが担当営業のセンスです。

ローコスト住宅メーカーの場合、営業がそのまま基本的な設計を行う事が多いのですが、担当のセンスと合わなければおしゃれな家を手掛けるのは難しくなります。

センスも合い・経験豊富な営業とそうでない営業とでは家づくりへの満足度は大きく異なってきます。

その為、どういった営業マンに付いて欲しいのかをリクエストも出来る下記サービスを利用するのがおすすめです。

お金をかける箇所、かけない箇所のメリハリをつける

住宅性能と設備に関してですが、ローコストで建てるなら全てにおいて最高等級および最新の設備を採用する事は難しいです。その為、最高等級を狙う性能、良いグレードの設備は狙いを絞っておきましょう。

住宅性能の場合は注意点にも記載しましたが、家族の安全・家の寿命・快適性に関わる「構造の安定性」、「劣化の軽減具合」、「温熱環境・エネルギー消費量」の3点に注目するのが良いと思います。

設備に関しても同様です。

例えば、料理好きな方でしたら良いキッチンを使いたいと思いますのでキッチンにはお金をかけて、洗面所・浴室・トレイのグレードは抑える等のメリハリをつけるのが大切です。

設備に関してはランニングコストも考慮しておく事が大切です。外壁材や屋根材などグレードを上げた方が、建てた後のメンテナンス費まで考えると安くなる、といった事があります。

その為、住宅設備を選ぶ時はデザインに関してお金をかけるのではなく、耐久面に対してお金をかけた方がコスパは良くなります。

プロに自分に合う住宅会社を紹介してもらう

2021年に始まった比較的新しいサービスなのですが、かなり役に立つサービスなので紹介しておきます。

「HOME4U家づくりのとびら」は家づくりのプロに注文住宅の疑問・悩みをオンラインで相談できるサービスです。

家に居ながら相談が出来、土日祝・平日の夜でも利用が可能です。

自分に合った住宅会社を知る事が出来たり、予算内で家を建てる事が出来るかどうか、家づくりの進め方や段取りも知れたり、直接相談が出来るので家づくりに関する事でしたら何でも知る事が出来ます。

住宅ローン減税緩和やすまい給付金増額など、知らないと損をするお金の話も聞けます。

HOME4U経由であれば経験豊富な営業だけに担当をお願いする事や、紹介して貰った住宅会社が合わなければ断りの代行もしてくれます。

至れり尽くせりのサービスが無料で利用できるので、これから家づくりを行う方にとって利用価値の高いサービスです。

HOME4U家づくりのとびら公式サイト

HOME4U家づくりに関する詳細や私自身が使ってみた感想、利用方法などは別記事に纏めていますので気になる方はこちらもご覧ください。

平屋のローコスト住宅のメリット

平屋ローコスト住宅は平屋+ローコスト両方のメリットを享受出来ます。では、主にどのようなメリットがあるのか見ていきたいと思います。

構造が安定しやすく老後も安心して暮らせる

平屋は2階建てよりも重心が低いので構造的に安定しやすく耐震性の高い家がつくりやすいです。重量も2階建てより軽いので地震の時、揺れ幅も軽減されます。

地震による家へのダメージは2階建ての方が受けやすいので、度重なる地震が原因での修繕やメンテナンスのリスクも抑える事が出来ます。

また、ワンフロアで生活が完結できる平屋は掃除や洗濯などの家事が楽で生活のしやすいお家です。階段もないので老後も無理なく安心して暮らせます。

設計自由度が高く階段のスペースも不要

2階建てよりも構造が安定しやすい事や、2階を支える柱や壁は不要である事などにより間取りの自由度は2階建てよりも上です。

階段も不要なので、階段分のスペース2畳~3畳分を自分のワークスペースとしたり収納に使ったりと有効利用が出来ます。

勾配屋根を利用し天井高のある開放的なリビングを設けたり、高くした天井に天窓を付けて太陽光を取り込み明るい家にしたり、大開口の窓を設けたりと平屋ならではの間取りも楽しめます。

また将来的にバリアフリー化する時にも2階建てよりもリフォーム代も安く済みます。

メンテナンス費用や冷暖房代を抑えられる

形状や間取りがシンプルなローコストの平屋住宅はメンテナンスをする項目も少ないので費用を抑える事が出来ます。また、2階がないので足場を組む必要もなく、その分の費用も抑えられます。

ローコストでコンパクトな平屋であれば、2階建てや大きな家に比べて不具合や補修箇所を早期に発見しやすいというメリットもあります。

それとワンフロアの平屋は2階建てよりも冷暖房の効率が良いです。コンパクトで仕切りの少ない平屋であればエアコン1台で家全体の冷暖房をまかなう事も可能です。

とくにかく安く建てられる。ローン返済も楽

ローコスト住宅の1番のメリットです。住宅にかけるお金を抑える事で自分の趣味だったり、子供達の教育費・学費だったりと他の事にお金を回しやすくなります。

また住宅ローンの借入額も少額で済むので、毎月の返済額も少なくなり負担を減らす事が出来ます。

何十年も払い続ける住宅ローンは大きな悩みの種でストレスを感じている方も多くいますが、その金額を減らせるので精神的にも楽です。

打合せから引き渡しまでの期間が短く品質も安定している

家の仕様などによっても変わりますが、契約から着工まで一般的な住宅は約5ヵ月程度かかるのに対してローコスト住宅は約3ヵ月程度で済みます。

打合せの回数が少なくて済むので育児世帯の方や、仕事であまり時間の作れない方にとっては助かります。

また着工から竣工までの建築期間は一般的な住宅は約半年、ローコスト住宅は約2~3ヵ月程度が目安です。

打合せから竣工までを考えるとローコスト住宅の方が約5か月~6ヵ月程度早く新居に引っ越す事が出来ます。

賃貸に住まれている方でしたら、約半年分の家賃が浮く事になるのでその分の金額で設備のグレードを上げる事も可能でしょう。

そして、期間が短くても事前にプレカット工場で一括加工された規格を統一した資材を使うので仕上がりに差が出にくく、品質も安定しています。

まとめ

1000万円以下の平屋ローコスト住宅のご紹介や注意点、ローコストでも満足できる家を建てるコツなどを記載してきましたが如何だったでしょうか。

最近は施工技術の向上や資材や設備のクオリティUPなどにより昔よりローコストでも遥かに良い家が建てられます。ただ1000万円以下となると家の広さや性能・設備面などで不安は見られます。

長期の暮らしを想定しておらず、単身の方であれば1000万円以下の住宅も良いと思いますが、そうで無い場合は1000万円台の住宅も候補にあげて比較して見ましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

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この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。