【積水ハウスの30坪,35坪,40坪】実例を交え間取りや総額を確認
災害に強い構造躯体×自由度の高い設計×高いデザイン力で人気のハウスメーカー積水ハウス。
そんな積水ハウスで需要の高い30坪,35坪,40坪の参考となる間取りを実例を交えご紹介すると共に、おおよその本体価格&総額なども記載していきたいと思います。
積水ハウスの30坪,35坪,40坪の実例参考間取り
延床面積が30坪,35坪,40坪前後の間取りを実例をあげてご紹介していきます。
ちなみに積水ハウスでは一邸、一邸建築士さんや専任スタッフさんが付いて最適な住まいのプランニングを行ってくれるのでご紹介する間取りは一例としてご覧下さい。
参照:suumo
延床面積30坪前後の間取り実例
◦横長の長屋のような三角天井の平屋
シックな色合いでまとめられた落ち着いた雰囲気のある外観です。横長の三角屋根が印象的です。
玄関からファミリークローゼットを抜けて洗面室まで行く事が出来るので、外から帰ってきた時や出かける時にもスムーズに準備は整う動線です。
LDKは勾配天井を活かした吹き抜けで天井高を確保、ロフトも設置し収納力もカバー出来ています。
延床面積 | 98.00㎡(29.6坪) |
敷地面積 | 285.15㎡(86.2坪) |
工法 | 木造軸組 (シャーウッド構法) |
◦シンプル is the best な平屋
緩やかな勾配をつけた軒の深い大きな屋根が印象的でシンプルな外観デザインです。
リビングとデッキの床の高さを揃え、内と外の繋がりを持たせて空間をより広く感じられる工夫がされています。
洗濯機置き場、ランドリールーム、畳の部屋が並んでおり「脱ぐ・洗う・干す・畳む&しまう」の一連の動作が楽になる動線になっています。
延床面積 | 96.50㎡(29.1坪) |
敷地面積 | 242.77㎡(73.4坪) |
工法 | 木造軸組 (シャーウッド構法) |
延床面積35坪前後の間取り実例
◦中庭からの光と風が心地よい家
深い軒に正方形の窓が付いた四角い箱を重ね合わせたようなデザインがお洒落な外観です。
1階リビングは吹き抜けに加えて中庭を配置。開放感もバツグンで光も風も心地のよい空間になっています。
洗面台は1階にも2階にも作られており、朝の忙しい時間帯でも混雑する事なく自分のペースでお出かけの準備を済ませる事が出来ます。
延床面積 | 114.46㎡(34.6坪) |
敷地面積 | 151.51㎡(45.8坪) |
工法 | 鉄骨系プレハブ (ダイナミックフレーム・システム) |
◦大開口とデッキで自然とつながる家
片流れ屋根でスマートな印象に、白色の壁にシンボルツリーの緑が映える美麗な外観です。
大開口のLDKに屋根を付けたデッキを繋げ開放感あふれる空間を実現。ウッドデッキでは庭の緑を眺めながら食事を楽しめます。
ウッドデッキの屋根はバルコニーとして活用。天気の良い日には物干し場としても活躍します。
延床面積 | 117.75㎡(35.6坪) |
敷地面積 | 162.15㎡(49.0坪) |
工法 | 木造軸組 (シャーウッド構法) |
延床面積40坪前後の間取り実例
◦深い軒や坪庭で光をコントロールする平屋
ゆるやかな2.5寸勾配と質感が魅力の陶板外壁ベルバーンで上質で堂々とした存在感のある外観です。
デッキの上にかかる深い軒や、主寝室とファミリークローゼットに囲まれた小さい庭(坪庭)で夏場は直射日光があまり入ってこず、冬は光が入ってくるように調整されています。
ダイニング上部は吹き抜けに。リビングには小上がりの畳スペースを確保。キッチンからでも目が届くので子供を遊ばせても安心です。
延床面積 | 130.75㎡(39.5坪) |
敷地面積 | 340.66㎡(103.0坪) |
工法 | 木造軸組 (シャーウッド構法) |
◦多くの要望を詰め込んだこだわりの家
オーバーハングした2階がダイナミックな印象と与え、ダインコンクリートの外壁で高級感を感じさせる外観です。
「ピットリビングのある広いLDKにしたい&開放感も欲しい」「リビング階段にしたい」「パントリーがほしい」「キッチンはアイランドタイプが希望」
「趣味のクロスバイクを仕舞う土間収納がほしい」etc…間取りの自由度と設計力の高さで施主の要望通りの間取りに仕上げています。
延床面積 | 137.54㎡(41.6坪) |
敷地面積 | 237.76㎡(71.9坪) |
工法 | 鉄骨系プレハブ (ダイナミックフレーム・システム) |
積水ハウスの間取りの特徴
◦メーターモジュール
家づくりは基準となる寸法(モジュール)に合わせて行っていきます。
日本の住宅では一般的に尺モジュールかメーターモジュールが採用されていますが積水ハウスでは「メーターモジュール」を採用しています。
設計用紙のマス目の1マス(1グリッド)が尺モジュールは910mm×910mmなのに対してメーターモジュールは1000mm×1000mmとなります。
尺モジュールに比べて90mmの差があるので自然と壁と壁の間隔が広くなり、廊下や階段、お風呂やトイレなどゆとりのある広さで設計する事が出来ます。
◦自由度の高い大空間が可能
積水ハウスは鉄骨も木造もどちらも取り扱っていますが、どちらも強固な構造躯体で耐震性に優れた工法で建てられます。
安全性と設計の自由度が両立出来ているので大空間リビングを柱なしで計画でき、解放感あふれる空間づくりを可能にしています。
◦苦手とする間取りがない
木造住宅+鉄骨1・2階は軽量鉄骨、鉄骨2・3階は重量鉄骨を取り扱い、全て設計自由度も高い積水ハウスは特に苦手とする間取りがないのが特徴です。
ビルトインガレージや屋上テラス、吹き抜けや大開口、オーバーハングやダウンフロア、スキップフロアetc…
一級建築士をはじめ、住まいづくりの専任スタッフがサポートしてくれるだけあり施主の要望する間取りに応えられるだけの設計力を持っています。
◦動線が考えられた間取り
朝起きてから洗面室に行ったり、トイレや入浴、食事や就寝など生活する上での動き「生活動線」や、家事をする時の動き「家事動線」がとてもよく考えられています。
シューズクロークからランドリーまで一直線に繋がった動線や、帰宅後すぐに手洗いできる洗面台など、身支度や家事が最短で完結する生活のしやすい間取りの作成を得意としています。
取り扱い商品一覧
参照:積水ハウス
◦鉄骨1・2階建て
イズ・ステージ | イズ・ロイエ |
ビー・サイエ | ビー・モード |
平屋の季(ひらやのとき) |
◦鉄骨3・4階建て
ビエナ | ベレオ・プラス |
◦木造1~3階建て
グラヴィス ステージ | グラヴィス ベルサ |
グラヴィス ヴィラ | ザ・グラヴィス |
モデラーレ | マキシオ |
里楽(りらく) |
積水ハウスで30坪,35坪,40坪の本体価格&総額
積水ハウスの坪単価は80万円~100万円位が平均値となります。ハウスメーカーの中でもハイランクの価格帯です。
注文住宅では本体価格(本体工事費用)以外にも、付帯工事費用(別途工事費用)+諸費用が必要になってきます。
総額に対する各費用の内訳は、本体価格(本体工事費用)が70%~80%、付帯工事費用(別途工事費用)が15%~20%、諸費用が5%~10%程度が一般的です。
それを踏まえて、積水ハウスの30坪,35坪,40坪の時の本体価格と総額は以下の通りです。
坪数 | 本体価格 | 総額 |
---|---|---|
30坪(99.2㎡) | 2,400万円~3,000万円 | 3,200万円~4,000万円 |
35坪(115.7㎡) | 2,800万円~3,500万円 | 3,733万円~4,666万円 |
40坪(132.2㎡) | 3,200万円~4,000万円 | 4,266万円~5,333万円 |
30坪~40坪は何人暮らしに向いている広さ?
どの位の広さであれば何人暮らしに向いているかは、国土交通省が発行する、住生活の安定の確保と向上の促進のための基本的施策「住生活基本計画」内で基準が定められています。
その基準は以下の通りです。
単身 | 2人世帯 | 3人世帯 | 4人世帯 | 5人世帯 | |
最低居住面積水準 | 25㎡ (約7.6坪) | 30㎡ (約9.1坪) | 40㎡ (約12.1坪) | 50㎡ (約15.1坪) | 60㎡ (約18.2坪) |
誘導居住面積水準 | 55㎡ (約16.6坪) | 75㎡ (約22.7坪) | 100㎡ (約30.3坪) | 125㎡ (約37.8坪) | 150㎡ (約45.4坪) |
・最低居住面積水準
住生活基本計画(全国計画)
最低居住面積水準は、世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準。
・誘導居住面積水準
誘導居住面積水準は、世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準。
公式の説明が分かり難いと思いますので簡単に言えば、最低居住面積水準は、これ以上狭いと生活がかなり不便になります。誘導居住面積水準は、この位の広さがあれば快適に暮らせます。という基準です。
この基準を元にすると30坪,35坪の広さは3人世帯が余裕をもって快適に暮らせる広さで、40坪であれば4人世帯でも余裕をもって暮らせる広さとなります。
ただ、「誘導居住面積水準」は割と余裕を持たせた基準となっているので実際は4人世帯でも35坪あれば十分で快適な広さだったりもします。
積水ハウスと比較したいハウスメーカー
積水ハウスを検討されている方が比較しておきたいハウスメーカーは、同程度の価格帯で積水ハウスと同様に大手で保証・アフターサービスなどが充実した会社です。
鉄骨造で検討されている方は鉄骨造を取り扱っている会社も比較候補にあげておきましょう。
◦住友林業(木造)
質の高い自然素材を使った家づくりなど木へのこだわりと木材を活かした優れたデザイン、高い技術力を持ったハウスメーカーです。
一邸、一邸理想の住まいを実現する為に、専属のプロジェクトチームを結成し家づくりをサポートしてくれます。住み心地や外観・内観デザインなどへの設計満足度が97.9%と非常に高い評価を得ています。
本体価格 | 2,625万円~ (延床面積35坪場合) |
坪単価 | 75.0万円~100.0万円 |
工法 | 木造軸組(在来)工法 |
詳細 | 住友林業のカタログ |
◦セキスイハイム(鉄骨造と木造)
部屋単位で工場でつくり、現場へ運び組み立てるユニット工法が特徴的な鉄骨系も木質系も取り扱うハウスメーカーです。
大部分の工程を工場内で行うので現場ではわずか1日(建築規模や天候、その他条件にもよる)で雨仕舞までを完了します。現場で作り上げる工法では困難なレベルの精度と品質管理を実現しています。
本体価格 | 2,100万円~ (延床面積35坪場合) |
坪単価 | 60.0万円~180.0万円 |
工法 | ユニット工法 |
詳細 | セキスイハイムのカタログ |
◦ヘーベルハウス(鉄骨造)
地震だけでなく火災や水害など、災害に対して非常に強い家づくりが特徴の鉄骨造を取り扱うハウスメーカーです。
軽量・重量鉄骨で造る強靭な構造躯体に加えて、耐火性や耐水性、遮音性、断熱性にも優れたALCパネル(へーベル板)を壁・床・屋根などに使用して建物の耐久性・安全性・快適性を高めています。
本体価格 | 2,800万円~ (延床面積35坪場合) |
坪単価 | 80.0万円~120.0万円 |
工法 | 軽量鉄骨造、重量鉄骨造 |
詳細 | ヘーベルハウスのカタログ |
◦ダイワハウス(鉄骨造と木造)
鉄骨造・木造どちらにおいても構造躯体が強い事、そして天井高と開口幅を広く取り開放的な空間設計を得意とするハウスメーカーです。
営業、設計、インテリアコーディネーター、施工、アフターサービスの各担当者等、あらゆる分野の専門スタッフが一邸毎にチームを組み徹底サポートしてくれるので安心して家づくりを任せられます。
本体価格 | 2,450万円~ (延床面積35坪場合) |
坪単価 | 70.0万円~150.0万円 |
工法 | 木造、軽量鉄骨造、重量鉄骨造 |
詳細 | ダイワハウスのカタログ |
◦パナソニック ホームズ(鉄骨造)
パナソニックグループが手掛けるハウスメーカーなので標準仕様で多種に渡るパナソニック製品を採用する事が出来ます。
高い耐久性や強固な構造、メンテナンス性に優れる外壁材や独自の空調システムで快適性も高く、多層階の都市型住宅を得意としていたり、WEB限定の「ヴェッセ」などお得な商品も取り扱っています。
本体価格 | 2,450万円~ (延床面積35坪場合) |
坪単価 | 70.0万円~150.0万円 |
工法 | 軽量鉄骨造、重量鉄骨造 |
詳細 | パナソニック ホームズのカタログ |
積水ハウスの構造・構法や性能等を確認
積水ハウスの1番の特徴は強固な構造躯体です。地震や火事などの災害に強く、安心して長く住む事が出来ます。
では、その強さの源である積水ハウスの構造・構法を確認していきたいと思います。
◦積水ハウスの構法は全部で3種類
鉄骨造で2種類、木造で1種類の構法を採用しています。
・鉄骨1・2階建て…ダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)
・鉄骨3・4階建て…フレキシブルβシステム(重量鉄骨)
・木造1~3階建て…シャーウッドハイブリッド構造
ダイナミックフレーム・システム
鉄骨1・2階建ての時に採用される構法です。軽量鉄骨が用いられます。
積水ハウスが設定する標準梁の約5倍の強度を持つ「ダイナミックビームR」と、約10倍の強度も持つ「ダイナミックビームK」の組み合わせにより開放感あふれるダイナミックな空間を可能にします。
1階の天井高は最大2700mm、柱や間仕切りのない最大スパンは7000mmを実現しています。
2階は最大8000mmスパン、天井高は標準仕様で2470mmですが少し低めの2270mmも選択可能。建物自体の高さを抑えて土地の規制に柔軟に対応出来るようになっています。
制震構造「シーカス」
フレームにK型に組み込んだ「シーカスダンパー」が、地震による動エネルギーを熱エネルギーに変換して揺れを吸収します。
シーカスダンパーを組み込んだフレームを効率的に配置する事で、地震時における住宅の変形量を1/2以下に抑える事が出来て、内外装の損傷も軽減できるので震度7クラスの大地震や繰り返し地震にも効果を発揮します。
シーカスダンパーに使用される特殊ゴムは耐久性に優れた高減衰ゴムです。耐用年数100年となっており長期にわたり安定した性能が得られます。
積水ハウスではこうした制震構造が標準仕様で採用されています。
耐久性の高い外壁材
ダイナミックフレーム・システム(鉄骨1・2階建て)には「ダインコンクリート」と「セラブリッド」という2種類の外壁材が用意されています。
◦ダインコンクリート
積水ハウスが取り扱う外壁材の中で最高級の品質を持ちます。その為、もう1種類の「セラブリッド」より価格が高価です。
地震や台風、火災など災害への強さ、雨・湿気に対する耐久性を備えています。
一般のコンクリートでは難しかったハンドメイドによる深いデザイン性もダインコンクリートでは邸別に生産するカスタムメイドの独自の製法で、美しいデザイン性も備えています。
◦セラブリッド
窯業系サイディングをベースに、裏面に鉄板と鋼製フレームを組み合わせた積水ハウスオリジナルの外壁材です。
耐震性に対して有利な軽量化が図られており、暴風時の飛来物の衝撃に耐える強靭さ、防火性の高さ、厳しい日本の気候に適応する耐候性の高さなどを持ち合わせています。
カラーやデザインのパターンも多彩に用意されています。
◦タフクリア-30
「ダインコンクリート」と「セラブリッド」共に「タフクリア-30」という雨や日光などの力で汚れを洗い流してくれる防汚塗装が施されています。
従来の外壁の塗り替えの目安は約15年ですが、タフクリア-30を施した外壁の塗り替え目安は30年となっています。
塗り替え目安が約2倍になった事でメンテナンスの手間やコストを抑える事が出来ます。
またセルフクリーニング機能によりキレイが長持ちします。
ちなみに鉄骨3・4階建てで使用される2種の外壁材にも同じ塗装が施されています。
フレキシブルβシステム
鉄骨3・4階建ての時に採用される構法です。重量鉄骨が用いられます。
柱と梁で建物全体を支えるラーメン構造を進化された構法で、一般的なラーメン構造では耐震性を確保する為に、1階から最上階までつながった1本の「通し柱」を配置します。
フレキシブルβシステムでは、必ずしも「通り柱」を必要としないので間取りの制限が低く自由度の高い設計が可能となります。
階毎に柱の位置を自由に動かす事が出来るので、二世帯や賃貸併用、店舗併用住宅にも向いています。
オリジナル技術「マルチTMD」
フレキシブルβシステムは高層ビルに用いられる重量鉄骨ラーメン構造を進化させた構造で、高さ60mの高層ビルと同じ耐震基準で設計が行われます。
そうした耐震性能の高さに加えて、不快な振動を抑制する「マルチTMD」を標準搭載しています。
3階建て以上の背の高い建物は、構造や耐震性能とは関係なく地盤との共振現象が起きやすいので振動が大きくなり建物自体が揺れやすくなります。
その為、往来の激しい道路の近くの建物は交通振動で揺れてしまうのですが、振動を大幅に低減するオリジナル技術の「マルチTMD」により不快な振動を抑制してくれます。
耐久性の高い外壁材
フレキシブルβシステム(鉄骨3・4階建て)には「シェルテック・コンクリート」と「SC25セラミックウォール」という2種類の外壁材が用意されています。
◦シェルテック・コンクリート
基本的な性能面に関しては鉄骨1・2階建ての「ダインコンクリート」と同じような性能を持っています。
「ダインコンクリート」と異なる点は、3階建て以上になると外壁の施工面積が増えるので、外壁材が重たいと地震の際に負荷が大きくなってしまいます。
それを軽減するために中空構造となっており軽量化が図られています。
◦SC25セラミックウォール
基本的な性能面に関しては鉄骨1・2階建ての「セラブリッド」と同じような性能を持っています。
こちらの外壁材も上記同様に軽量化の為、裏面に鉄板はなく鋼製フレームと窯業系サイディングの組み合わせで作られています。
シャーウッドハイブリッド構造
木造1~3階建ての時に採用される構法です。
シャーウッドハイブリッド構造とは、強い耐力壁で地震に対して強い「モノコック構造」をベースに、開口部を大きくとれる「ラーメン構造」の2つの構造の長所を融合したオリジナル構造です。
木造でも無柱大空間や広範囲の吹き抜けなどダイナミックな大空間づくりが可能となっています。
MJ(メタルジョイント)接合システム
従来の木造軸組工法では、柱や梁に複雑な凹凸加工を施し木材同士を組み合わせる工法がとられていましたが、木の断面を切り欠くとその部分の強度が弱くなるという弱点がありました。
積水ハウスでは、予め工場で最小限のスリットを作るだけなので断面欠損を最小限に抑える事ができ、品質の安定化も図れ、金物接合でより強い緊結を可能としています。
基礎ダイレクトジョイント
一般的な木造住宅では、基礎の上に上部構造の水平を保つ役割として土台を挟みますが土台の材質によっては地震の際にそこが弱点になる事もありました。
積水ハウスでは、基礎の施工精度が高いため土台を介さずに基礎と柱を直接繋ぐ「基礎ダイレクトジョイント」が採用されています。
直接繋ぐ事でどの方向からの力にも均一な強さを発揮し、柱の抜けや倒壊も起きにくい強い構造を実現します。
高強度耐力壁
釘を打つピッチを細かくし、面材に9mm厚の合板を採用し高い強度を実現しています。強度が高い為、壁を少なくする事もできて開口を大きくとったりと設計の自由度にも貢献しています。
陶版外壁材
木造はオリジナル外壁材「陶版外壁ベルバーン」が採用されています。
青粘土を焼いた岩石など自然素材を原材料としており陶器と同じ工程で焼き上げて作られます。
「焼き物」なので耐火性能に高く、釉薬を使う事で色褪せもせず、60年以上の高い耐久性能を実現しています。
また、気候や温度・湿度などの条件によって材料や釉薬の配合、焼成温度を調整するなど、品質管理も徹底されており品質が一定しています。
優れた耐震性能や品質管理
構造・構法で記載した通り、強化な構造躯体や構造と基礎を直結する事で建物の揺れをより確実に基礎へ伝える事が出来、建物の倒壊を防ぐ技術
制震装置や耐久性の高い外壁材など最新のオリジナル技術によって高い耐震性能を持っています。
また、外壁は固定式の取付工法ではなくロッキング式(耐震)取付工法が採用されています。
外壁を固定せずに地震などで揺れる躯体の変形に合わせて追従する仕様になっているので、外壁パネルの損傷や脱落を防ぎ、建物の耐久性・安全性を高めます。
使用される部材などは全国の5工場でコンピューター管理による邸別受注生産されます。工事の進捗に合わせて部材を出荷することで、部材が現場に蓄積されることによる破損などのリスクを軽減する事が出来、性能・品質の安定した部材を生産する事が出来ます。
長期優良住宅の認定基準に標準仕様で対応
長期優良住宅の認定基準で住宅の性能が関係してくる項目は4つあります。
性能項目 | 基準 |
---|---|
1.構造躯体等の劣化対策 | ◦鉄骨造 劣化対策等級3+1ランク上の防錆措置又は 劣化対策等級3+床下・小屋裏点検口設置 ◦木造 劣化対策等級3+床下・小屋裏点検口設置 |
2.耐震性 | 耐震等級(倒壊等防止)2又は3 |
3.維持管理・更新の容易性 | 維持管理対策等級(専用配管)3 |
4.省エネルギー対策 | 断熱等性能等級5 一次エネルギー消費量等級6 |
積水ハウスでは標準仕様で長期優良住宅の4つの性能に関する認定基準に対応しています。
まとめ
積水ハウスの30坪,35坪,40坪の参考間取りや総額を実例を交え紹介すると共に、標準仕様での性能などを確認してきましたが如何だったでしょうか。
積水ハウスの家は災害に強く、設計自由度も高く、間取りのセンスも良く、品質も安定しており保証制度なども充実しています。
オリコンの顧客満足度ランキングでも2位という高い順位ですが、注文住宅は一人一人の建てたい家の理想や条件が異なるので積水ハウスが合わないという人もいます。
家族毎に最適なハウスメーカーは異なるので、自分達に合うハウスメーカーを知る為に複数社を候補にあげて比較する事から始めてみましょう。
素敵なマイホームづくりを応援しています。
家づくり計画を進める時は「住宅会社の人でない、中立の立場にいる家づくりの専門家」に相談をするのが失敗しないコツです。
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