住宅展示場は行ってはいけない?行く前に準備しておきたい事

「家づくりの事はよく分からないからとりあえず住宅展示場へ行ってみよう」←実はこれNG行為です。

行く前に何も準備をせず住宅展示場へ行ってはいけません。住宅展示場へは事前に準備を整えてから行くようにしましょう。

では、どうしていきなりの住宅展示場への訪問がNGなのか理由を説明すると共に、どういった準備をして行けばいいのかもご紹介していきます。

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住宅展示場へ"いきなり"行ってはいけない理由

事前準備をせずに住宅展示場へ行ってはいけない理由は以下の通りです。

◦営業マンのいいカモにされる
◦優秀な営業マンが担当に付かない可能性
◦その後の営業攻勢が面倒
◦展示場のメーカーだけが候補になりやすい
◦そもそも家づくりの情報を集める場所ではない

営業マンのいいカモにされる

住宅会社の営業マンは家を売るのが仕事です。その為、住宅展示場へ来たお客さんが契約するまでの流れを徹底的にロープレし身につけています。

こういう質問がきたらこういう回答をすると言ったQ&Aも予め頭に叩き込んでいます。

家づくりの知識がない状態で展示場へ行くと、ほぼ確実に営業マンのペースとなり自分の意思とは関係なく話を進められてしまいます。

しかも厄介な事に、そのハウスメーカーがとても良く思えてきます。

そうなると、良いハウスメーカーだと思い込んで他のハウスメーカーと比較する事を辞めてしまいます。

いきなり展示場へ行くと、実際のポテンシャル以上にそのハウスメーカーが良く思えてくるので間違った判断をする可能性が高くなるので辞めておきましょう。

優秀な営業マンが担当に付かない可能性

フラッと立ち寄ったモデルハウスでたまたまその時にいた営業マンがあなたの営業担当となります。

家づくりにおいて営業担当は非常に重要や役割を果たします。

デザインセンスが合うか、良いアイデアを豊富に持っているか、コミュニケーション能力が高いかなど、営業担当の能力によって完成する家の満足度は大きく変わってきます。

ただ、モデルハウスで1~2時間程度の説明を受けただけではその営業マンが仕事の出来る人間か、自分と馬が合うかなど判断出来ません

それなのに準備をせずに展示場へ行くと営業担当が運否天賦に任せて決まってしまいます。

しかも更に悪い事に仕事の出来る営業マンはあまりモデルハウスでジッとしていません。ただ待機して新規のお客さんを待っている程ヒマではないのです。

そうした事情もありいきなり展示場へ行くと優秀な営業マンが付かない可能性が高いのでおすすめできません。

その後の営業攻勢が面倒

「とりあえずカタログを貰うだけ」と言った軽い気持ちで行く方が多いですが、住宅会社側はせっかく来た客を逃がしたくはありません。

アンケートと称して住所や連絡先を求めてきます。

アンケートに記入をしたら後日、電話営業が頻繁にかかってきたり「近所だったので直接資料を届けに来ました。」なんてアポ無しで訪問する営業マンもいます。

そうした訪問後の営業攻勢が面倒となる可能性が高いので、いきなり展示場へ行くのは控えましょう。

展示場のメーカーだけが候補になりやすい

本当はもっと多くの選択肢があるのに、いきなり展示場へ行くとその展示場にモデルハウスを出しているメーカーだけが候補になる事がよくあります。

「この中で一番良いところはどこだろう?」と考えてしまい、知らない内に候補を絞ってしまっているのです。

展示場へモデルハウスを出しているのは大手ハウスメーカーである事が多いです。

展示場で見かけない中小規模の工務店やハウスメーカーを比較・検討の候補から外してしまいがちなので注意しておきましょう。

最初は自分に合う住宅メーカーがどこなのか分からないので、なるべく多くの会社を知る事が大切です。

そもそも家づくりの情報を集める場所ではない

モデルハウスは家づくりの情報を集める場所ではなく、集客をするためのツールであり、お客さんをその気にさせるための場所です。

営業マンに聞ける話も、そのハウスメーカーの良い所しか言わない、盛った話もするので偏った情報しか得る事は出来ません。

それにモデルハウスの仕様は標準仕様ではなく、最新のシステムキッチンやシステムバス、広いリビングに豪華な革張りのソファ

広い玄関に大きな吹き抜け、広い廊下に階段etc…とにかく良く見せるためだけの作りとなっています。

打合せも行えるように広い場所も何か所か確保されていたりするので間取りもあまり参考になりません。

そのハウスメーカーの雰囲気を知る事や設置されている家具やインテリアを参考にする事は出来ますが、そのハウスメーカーに頼めばモデルハウスと同じ家が建てられるという訳ではないので注意しておきましょう。

(※同じような家を建てる事自体は必ずしも不可能では無いですが、オプションに次ぐオプション仕様で費用はかなり高額になります。標準仕様とかけ離れた仕様であると覚えておきましょう。ちなみに一条工務店の場合はモデルハウスの仕様が標準となっています。)

住宅展示場へ行く前に準備しておく事

誤解のないように言っておきますが住宅展示場へ行く事自体を否定している訳ではありません。あくまで何も準備をせずに"いきなり"行ってはいけないという事です。

では、住宅展示場へ行く前にしておいた方が良い準備とはどういったものなのかご紹介していきます。

建てたい家のイメージをある程度固めておく

家族と話し合い「どのような暮らしがしたいか」「どのエリアに住みたいか」など建てたい家のイメージや希望をする条件などをまとめておきましょう。

希望をする条件には優先順位をつけておくと良いです。

また、現在の住まいで改善したい点や気に入っている点なども書き出しておくと「ここは前の家の方が良かったな..」という事を防げます。

ちなみに、注文住宅で家を建てて良かった!と感じている方の多くは、立地の良さや家の広さ、動線の良い間取り、断熱性能の高さ、採光の良さなどに満足されている方が多いです。

そうしたポイントも抑えつつ理想のマイホームのイメージを固めていきましょう。

予算を決める

用意できる頭金や借りられる住宅ローンの総額、返済可能な月々の額などを確認していきます。

一般的に無理なく購入できる予算の目安は年収の5~6倍程度だと言われています。月々の返済額は今の家賃に+1~2万円程度にする方が多いです。

予算を決める上で大切な事は、今の年収で幾らまで借りられるかではなく、無理なく返済できる金額が幾らなのかを把握する事です。

住宅展示場ではファイナンシャルプランナーにマネープランを相談できる所も多いので、だいたいの予算を決めて展示場へ行き、より具体的な額はFPさんを交えて決めていく形でも良いと思います。

家づくりの基礎知識を学びつつ訪問先を絞る

住宅展示場できちんと営業マンの説明も聞くとなると1社あたり2時間、話が弾んだり質問なども色々すると3時間程度はかかってしまいます。

その為、1日に回れる会社は2,3社が限界だと思います。小さいお子さんを連れて行くとなると回れる会社はもっと少なくなるでしょう。

その為、家づくりの基礎知識を学びつつも自分に合ったハウスメーカー探しも行い、訪問先をある程度絞る事が大切です。

その際には各会社が出してる最新カタログを集めるのがおすすめです。ちなみに届くカタログはこんな感じです。▼▼

そのハウスメーカーの特徴や構造・工法、建築実例や住宅設備、生活しやすい間取りプラン例や保証制度など

他にも家づくりに関する役立つ知識なども学べるので一石二鳥です。

色々な会社のカタログで外観デザインとか内装の雰囲気などを見ていくうちに建てたい家のイメージもより具体的に仕上がってきますよ。

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(備考欄に「検討段階なので営業等は控えて頂けると幸いです。」とか「連絡はメールでお願いします。」等、メーカー側への要望も書いておくと良いです。)

質問リストをつくっておく

予め質問事項などはまとめておくと効率的です。紙でもスマホにでもまとめておくと聞き忘れを避ける事が出来ます。

展示場へ行く前にWEB予約する

週末は混雑している事が多いので待ち時間が生じてしまったり、効率よく回れなかったりしますので事前に予約してから訪問する事をおすすめします。

またWEB予約をしてから行く事で特典が貰えるハウスメーカーが多いので、行くのであればWeb予約してから行った方がお得です。

担当となる営業を指定する

実はあるサービスを利用する事で、担当となる営業を運否天賦ではなくある程度指定する事が出来るようになります。

それがHOME4U 家づくりのとびらのオンライン相談サービスです。

例えば、女性目線でのアドバイスが欲しい場合は「女性の方希望」とか、「お客さんからの評判の良い人」とか、「ベテランの営業マン」とか、担当営業への要望も伝える事ができます。

また、家づくりの事について色々と相談ができるサービスなので基礎知識も得られますし、予算決めのお手伝いなんかもしてくれます。

あとは自分にあったハウスメーカーとかも紹介をしてくれて、もし合わない場合には断りの代行までしてくれます。

無料で利用が出来て利用者にデメリットが無いので、初めての家づくりで不安のある方はチェックしておいた方が良いサービスです。▼▼

HOME4U 家づくりのとびらのオンライン相談サービス

住宅展示場へ行った時にチェックするポイントと注意点

各社のカタログで家づくりの知識を得て、予算もある程度纏まったら展示場へ出かけましょう。

その時にチェックしておくポイントと注意点をご紹介しておきます。

標準仕様かオプション仕様かを確認する

殆どのハウスメーカーのモデルハウスは魅せる為の家なのでフルカスタムされています。

モデルハウスのような家を想像して建てたら「あれ?モデルハウスと全然違う…涙」と後悔される施主さんも多くいます。

その為、モデルハウスをそのまま見て回ってもあまり参考にはならないので、何がオプション仕様なのか?標準仕様の場合のデザインや間取りはどういった物になるのか?などを確認しましょう。

あくまでベースとなるのは標準仕様なので、外壁材や屋根材、床材、クロス、建具、間取り、住宅設備等を標準仕様にするとどんな感じになるのかをイメージしましょう。

実際に建つ家をイメージするのには、「完成見学会」「新築見学会」「オープンハウス」など呼び方は色々ありますが、施主に引き渡す前の家を見学できるイベントに参加した方が良いです。

おおよその価格帯を確認する

そのハウスメーカーで家を建てた時の中央値を確認しておきましょう。規格住宅等で建てたい商品が決まっている時には、その商品の中央値を確認しておきます。

モデルハウスの費用を聞いても意味はありません。

「御社で家を建てた方の建築費用はどの位の範囲でしょうか?」と最も多い価格帯の幅が幾らから幾ら位なのかを知っておくと予算と合うかどうかが見えてきます。

動線を確認

モデルハウス内を歩き回って生活動線が良いかどうか確認をしましょう。

帰宅してからの動線や、洗濯や掃除や料理の動線、リビングからトイレやお風呂、各部屋へ移動する動線、起床して出かけるまでの動線など

普段の生活をリアルに再現して、その動線がスムーズがどうか確認すると共に、担当者にもそのモデルハウスのこだわっている動線が何なのかなど尋ねてみると良いでしょう。

間取り作成時に活かせるように便利だった動線、不便だった動線はメモをしておきましょう。

また家の中だけではなくて外構もイメージしておきましょう。駐車場の位置や門扉、玄関までのアプローチをどんな感じにしたいか等シミュレーションしておくと良いです。

収納の配置位置と中身を確認

収納スペースの大きさや設置数は自分の建てる家とモデルハウスの家が同サイズとも限らないのであまり参考にはなりません。

確認しておきたいのはあると便利な場所に適切なサイズの収納スペースが設置されているかどうかと収納の中の状態です。

動線を確認する時同様にリアルな生活を再現して、あると便利な場所にきちんと収納スペースが用意されているかチェックしておきましょう。

無い場合には「この動線上にはこういった物をしまえる収納があると便利」等、メモをしておきましょう。

反対に使い勝手のよくない場所にある必要以上に広い収納スペースは生活スペースを削ってまで作る必要はないので、それもメモをしておきましょう。

また収納の中の状態をチェックします。

収納の中の隅のほうに、お客さんに渡すカタログや資料のストックなど何かモノがしまわれている事があります。

それがきちんと整理整頓されてしまわれているか、それとも乱雑に置かれているかを確認しておきましょう。

家づくりにおいて細部への気配りが出来る営業マンは良い営業マンです。

パッと見では分からない場所を整理整頓出来ていないモデルハウスの営業マンは正直ちょっと「大丈夫かな..」と心配になります。

住宅性能を確認する

住宅の性能はカタログ等でも確認できる事が多いですが、住み心地に大きな影響を与えるポイントなので直接も聞いておきましょう。

多くの方が特に気にするのが耐震性能と断熱性・気密性能です。

耐震性能に関しては標準仕様で耐震等級がどれ位なのか?許容応力度計算による構造計算を行った上での耐震等級なのか?などを確認しておきましょう。

断熱性・気密性能は標準仕様での平均UA値とC値を尋ねましょう。

「C値(気密性能)は現場での実測値で1棟1棟異なる為、参考にならないですよ」等と言ってC値を測っていないハウスメーカーも割とあります。

実際にC値は同じ規格商品であっても異なる事もあります。完全自由設計の注文住宅であれば全く異なる事もあります。

ただ、気密性能に自信のある住宅会社は全棟で気密測定を行っていたり、PRになるので平均C値を大きくHPやカタログ等に書いていたりもします。

つまり、1棟1棟異なるからといってC値を尋ねても答えをはぐらかす所は気密性能に自信がなく、良いC値を確保できない可能性があるので注意しておきましょう。

断熱性能は標準仕様の平均UA値を聞くと共にモデルハウスの裏側に回って室外機のサイズや数をチェックしておくのも良いでしょう。

モデルハウスはお客さんをその気にさせる為のツールなので常に快適な室温にしておかなければいけません。

快適な室温をキープする為にどの位パワーのあるエアコンを使っているのか室外機で確認できる事もあります。

業務用の大型エアコンの大きな室外機が設置されているモデルハウスは断熱性能が微妙です。家庭用の小さい室外機2-3個しか置かれていないモデルハウスは断熱性能が高いと言えます。

インテリアや家具のレイアウト

魅せる為の家なのでインテリアや家具にもとてもこだわっています。

床材、クロスとの配色バランスやサイズ感、レイアウト、デザイン等、どのようなインテリアや家具を使い、どう配置しているのか等は参考になります。

後から見返せるように写真を撮っておくと良いでしょう。ただ、撮影を禁止しているハウスメーカーもあるので許可を得てから撮るようにしましょう。

敢えて平日の午後に行ってみる

平日の午後は営業マンが出払っている事が多く、対応する営業マンがいない時には受付や事務作業をおこなう女性が接客する事もあります。

その時、その女性にあれこれ質問をしても多くの場合は「営業担当が今いないのでちょっと…」ときちんと受け答えを出来る事は多くありません。

ただ、中にはきちんと質問にも答えられて家づくりの事もきちんと把握されている方もいます。

そうしたモデルハウスは店長の社員教育が行き届いている証拠です。営業マンの不在時を想定して、ある程度は受け答えが出来るように指導をしています。

モデルハウスで営業スタッフ以外の方の受け答えや対応の仕方で信頼できるモデルハウスかどうか知る事も出来ます。

住宅展示場へ行った時の注意点

気になった点などは積極的に質問をする

とにかく少しでも気になる点は遠慮せずにどんどん担当者に質問をしましょう。質問をする事で家づくりに対しての知識が深まる事は勿論の事、対応の仕方でその担当の知識量や自分と馬が合うかどうかも分かってきます。

その時に自社の強みで勝負するのではなく、他社の悪い点ばかりをあげる営業や、デメリット面を話さない、説明が専門用語ばかりで分かり難い人などは注意が必要です。

その場で即決はしない

○月までに契約をしてくれれば割引やオプション無料などのキャンペーンで契約を急かしてくる事もありますが、必ずその場で即決するのは避けましょう。

一度家に持ち帰って他のハウスメーカーとも比較をしてじっくりと考える時間を設ける事が大切です。

まとめ

住宅展示場へ"いきなり"行ってはいけない理由や、行く前に準備しておきたい事などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

住宅展示場のモデルハウスは良く見せる為に特別仕様で建てられており、メインの役割はお客さんをその気にさせる為のツールです。

家づくりの事を学ぶ場ではないので、まずはネットや各社のHP、カタログ等で家づくりの基礎知識や各ハウスメーカーの特徴、仕様、デザイン、採用している設備などを確認して、自分に合ったハウスメーカーがどこなのかをある程度絞りましょう。

その後、学んだ情報の確認の場などとして住宅展示場へ行かれるのが良いです。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

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この記事を書いた人
管理人
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資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。