1000万円で家を建てた人のブログとローコストの注意点
最近は建築資材や住宅設備のクオリティUP、建築技術の向上、徹底したコスト削減などのおかげでローコストでありながらも品質の保たれた住宅が建てられるようになりました。
それに伴いローコスト住宅を検討されるお客様も増えてきています。そこで当記事では、ローコスト住宅を検討されているお客様が家づくりで失敗や後悔をしないように、ローコスト住宅の注意点やローコストで家を建てた人のブログ(1000万円台で家を建てた人のブログ)をご紹介したいと思います。
施主さんによる建築ブログはお金の事やハウスメーカー選びの事、土地探しの事や施工や間取りでの失敗・後悔した事などリアルな情報が満載なので家づくりの際にとても参考になりますよ。
1000万円で家を建てた人のブログ
本体価格1000万円台で家を建てられた施主さんによる建築ブログを12選ご紹介したいと思います。
◦1000万円台でマイホーム
◦どっせいや!
◦こだわりローコスト 北欧風住宅 新築ブログ☆2nd
◦タマホームでマイホームを建てた建築士が適当に家づくりの事を書くブログ
◦ローコストで目指すシンプルナチュラルなおうち
◦ローコストの家作りや日常のこと
◦『快適×趣味』マイホームづくり
◦ゲーマー夫婦の家づくり
◦できるだけ高気密高断熱の家にするブログ
◦ゼロキューブを建てたばい with FIAT500
◦レオハウスで建てた家と子育ての話
◦平屋で子育て
1000万円台でマイホーム
カナディアンホーム石川で建てられた施主さんのブログです。本体価格は1,100万円です。カナディアンホームと他のローコストハウスメーカー(秀光ビルドやタマホームなど)とを比較した記事や、土地についてやローンについてなどが書かれています。
また擁壁工事から基礎工事、上棟から竣工までも詳細に書かれているので家づくりの流れが見て分かります。入居後の感想や、必要な申請関連に関して、家づくりの基礎知識まで書かれているので大変お勉強になるブログです。
どっせいや!
建設会社の広報&デザイナーで働く施主さんが自社でZERO-CUBE+BOXを建てられた建築ブログです。会社名は明記されていませんが、ZERO-CUBEを建てられているのでライフレーベルの加盟店だと思われます。
施主さん本人が建築会社で働かれているので、プロの目線で見た家づくりの感想などがブログで読む事ができます。家づくりの事、住宅設備の事、そしてお金や保険の事なども書かれています。完成後にはWEB内覧会も行っており、どのような間取り・デザインで建てられたのかも見る事が出来ます。
こだわりローコスト 北欧風住宅 新築ブログ☆2nd
当初はZERO-CUBEを建てる予定で建築会社とも契約を結び話を進めていたのですが、契約9ヵ月後に泣く泣く解約をしなくてはいけなくなった施主さんによる建築ブログです。
解約後、分離発注システムの一級建築士さんと出会いそこから新たに家づくりがスタートします。ブログには元々建てる予定だったZERO-CUBEでの事も書かれています。その後、分離発注で素敵な北欧風の家が出来上がるまでも詳細に書かれています。
分離発注(設計監理は設計事務所、施工は工務店orハウスメーカー)システムをお考えの方には非常に参考になるブログだと思います。
タマホームでマイホームを建てた建築士が適当に家づくりの事を書くブログ
タマホームの木麗な家シリーズを建てられた施主さんによる建築ブログです。こちらの施主さんは元不動産系コンサルに勤務されており、一級建築施工管理技士や二級建築士、宅地建物取引士などの資格を保有しています。
施工管理技士の有資格者なので施主が施工をチェックする時のポイントなどが分かりやすく書かれています。また注文住宅のお金全般に関する事や、土地探しの事、ローコスト住宅に関しての話等々、タマホームを検討されているかたは勿論、タマホーム以外で考えている方にも大変お勉強になるブログです。
ローコストで目指すシンプルナチュラルなおうち
会社員の旦那さんと二人のお子さんを子育て中のママさんがブログ主です。土地探しの様子や住宅メーカーを決めていくまでの過程などをみる事が出来ます。
地元の工務店と契約を結び、そこから間取りなどを決めていく様子も着工後の様子も書かれています。引き渡し後にはweb内覧会も行われているのでデザインや設備の参考にもなります。
ローコストの家作りや日常のこと
住宅展示場へフラッと出かけた事から家づくりを本格的に始める事になった施主さんによる建築ブログです。お家はタマホームで建てられています。住宅展示場で複数の会社を見て回った時の事や、候補に残ったタマホームとレオハウスの比較などされています。
竣工後にはタマホームで不満に思った事や、住んでみてからの感想、新築で買って良かった物などのご紹介もされています。外構費用を安くする方法なども書かれています。全体的に分かりやすく読みやすいブログです。
『快適×趣味』マイホームづくり
桧家住宅で高気密・高断熱&ダンススタジオつきのマイホームを建てられた施主さんによるブログです。桧家住宅以外にもパナソニックホームズ、レオハウス、一条工務店、岡庭建設などにも訪問されています。
訪問した会社それぞれの評価や桧家住宅との比較などもされています。その後、間取りの大修正で減額に成功した方法や採用された住宅設備の事、桧家住宅の家づくりの流れや施工中の工事レポも記載されています。桧家住宅を検討されている方はとても参考になるブログです。
ゲーマー夫婦の家づくり
地元の工務店で建てたゲーム好き夫婦による建築ブログです。当初は中古マンションの購入や建売を検討されていたのですが、注文住宅の自由度の高さに惹かれ注文住宅でのマイホームづくりを検討されます。
地元の工務店さんに決めるまでの様子や、検討した事や打ち合わせの様子などもブログに書かれています。ローコストならではのコストダウンテクニックや、その他注文住宅に関わるお金の事なども書かれています。
できるだけ高気密高断熱の家にするブログ
タマホームの大安心の家を建てられた施主さんによる建築ブログです。ブログタイトルにも書かれている通り高気密・高断熱にこだわった家づくりの記録を読む事が出来ます。
スペック重視の施主さんは当初、一条工務店に惹かれますが悩んだ末にタマホームを選択しています。なぜタマホームを選んだのかもブログに書かれています。その後、土地の事や採用したオプション、費用や施工の様子も書かれているので家づくりの流れも見て分かるのですが、やはり気密・断熱に関する記事が多めとなっています。施主さん同様に気密・断熱にこだわりたいと思っている方に特におすすめのブログです。
ゼロキューブを建てたばい with FIAT500
ZERO-CUBE+BOXを建てられた施主さんによる建築ブログです。ゼロキューブに決まるまでの経緯や、施行の様子、採用した住宅設備の事や外構工事の様子もブログで見る事が出来ます。
ゼロキューブに住んでからの感想、採用して良かった設備や間取り、反対に失敗した間取りや設備なども書かれており、全体的にゼロキューブに関する情報が満載なブログなのでゼロキューブを検討されている方はもちろんの事、ボックスタイプの家を検討されている方に大変参考になるブログです。
レオハウスで建てた家と子育ての話
レオハウスのcocoを建てられた施主さんによる建築ブログです。家づくり以外の子供の事、子育ての事の記事も書かれていますが2018年1月より毎月10記事以上は家づくりに関する記事が書かれており、1記事のボリュームもしっかりあるので大変読み応えのあるブログです。
契約関係やローン・お金の事、断熱と気密の話や建材と設備に関して、家の性能の話や住んでからの感想や失敗したと思った点、また毎月の電気代や太陽光収入などもブログで拝見する事が出来ます。失敗しない家づくりのコツもかかれており家づくり全般に関して学べるブログです。
平屋で子育て
地元の工務店で建てられた施主さんによる建築ブログです。土地関係の事や工務店&ハウスメーカーに訪問した時の事や打ち合わせの様子や住宅ローンや登記関係、住んでからの光熱費などお金の事も詳しく書かれています。
またキッチンやお風呂、洗面台の設備関連や間取りに関する記事も豊富です。引渡し後にはこうしておけば良かったと思う後悔ポイントや、入居前のWEB内覧会&入居1年後のWEB内覧会なども確認する事ができます。
予算からかけ離れた建物価格を中心に取り扱うハウスメーカーを見ても正直あまり意味がありません。もし予算が1,000万円台であれば1,000万円台の価格帯を得意とするハウスメーカー同士で比較をしましょう。
価格帯が近くても住宅性能や設備、デザイン等は会社毎に異なります。その中でも1番高性能・高品質そして自分好みのデザインの家を探す為には住宅カタログで比較をする必要があります。
住宅カタログで4~5社程度まで候補を絞ったら、次は相見積もりを行うようにして下さい。
注文住宅には「定価」という概念がありません。その為、複数社で見積もりを行う事で始めて適正価格が見えてきます。近しい価格帯同士のハウスメーカーはライバル関係にあるので、ライバル社の見積書は値下げ交渉の際の切り札としても使用する事が出来ます。
後々になり「あっちの会社の方が数百万円安かった…」と後悔しない為にも予算に合うハウスメーカー複数社のカタログを取り寄せ比較・検討そして相見積もりを取るようにしましょう。
1000万円台で家を建てる時の注意点
日々進化している施工技術や資材・設備のグレードUPなどでローコストでも品質の保たれた家が建てられるようになってきていますが、それでも一般的な住宅と比べると1,000万円台はかなり安い価格帯となります。
では一般的な住宅と比べて1000万円台の家にはどのような注意点やデメリットがあるのかチェックすると共に、その対策もご紹介していきたいと思います。
1.家の形状や外観デザイン、間取りがシンプルである事が多い
2.設計自由度が低い可能性が高い
3.住宅設備や外装・内装のグレードが低い事が多い
4.メンテナンスコストが高くなる可能性
5.住宅性能が低い可能性
6.保証・アフターサービスが見劣りする
1.家の形状や外観デザイン、間取りがシンプルである事が多い
家の形状は凹凸が多く複雑であれば壁や柱が多くなるので費用が高くなります。その為、ローコスト住宅の場合は凹凸がなくシンプルなボックスタイプのデザインの外観である事が多いです。
屋根の形もシンプルな片流れ屋根か陸屋根である事が多いです。2階建ての場合は、1階と2階がほぼ同じ面積・つくりをした総2階建てである事が多いです。
間取りに関しても部屋数が増えるとそれだけ壁やドアが必要になり費用がかかるので、仕切りの少ないオープンな間取りである事が多くなります。
2.設計自由度が低い可能性が高い
1つ目の注意点と通じている部分ですが、ローコスト住宅は仕様を統一する事で一括大量仕入れや施工効率アップなどでローコストを実現させています。その為、多くのローコスト住宅は規格住宅である事が多いです。
予め住宅会社が用意してあるプランの中から、デザインや間取り、設備などを選んで決めていくパターンです。用意された仕様からはみ出た事を希望すると一気に価格が上がる可能性が高いです。
その為設計自由度が低くなり、こだわりのある間取りや個性的なデザインでマイホームを建てたい方には注意が必要です。
1.2の対策
ローコスト住宅は規格住宅である事が多いです。その為、決められたプランの中から選んでいくので形状やデザイン、間取り等が制限されてしまいます。
ただ用意されているプランの種類や数は住宅会社により異なります。中にはこだわった外観や間取りでも建てられる規格住宅もあれば、組み合わせ数が数十万通りになるほどパターン数を用意している会社もあります。
設計の幅が広がる自由設計で建てられるローコスト住宅も中にはあります。
設計の自由度に関して懸念されている方は、非常に豊富なプラン数を用意している会社か、自由設計も可能な会社を選ぶと良いでしょう。
外観デザインや間取り等を予め決められたプランの中から選択していく規格住宅ですが何も悪い事ばかりではありません。予め用意されているデザインや間取りは今までのノウハウを集めて作成された、人気の高いデザインや流行りに廃りに流されない定番デザイン、生活動線や家事動線が考えられた満足度の高い間取りなど、多くの方から太鼓判が得られた実績のあるプラン達なのです。
用意されている間取りプランであればゼロから間取りを作り上げるよりも失敗は少なく、満足度も高くなりやすいです。また、優柔不断な施主さんであれば家の仕様が決まるまでに1年近く時間を費やす方もいますが、規格住宅であれば用意された中から選ぶだけなので時間がかかりません。
規格住宅であれば、家づくりの知識にあまり自信がなくても簡単に良い間取りで家を建てる事が可能です。
3.住宅設備や外装・内装のグレードが低い事が多い
標準仕様の住宅設備が各設備メーカーの中でも安い価格帯のアイテムが採用されている事が多いです。最新の設備に比べると機能面や利便性で劣ります。最新機器の設備を使いたいと思っている方は注意が必要です。
また外装・内装に使われている外壁材や床材・クロスなども価格帯の安いアイテムが用意されています。オプションでグレードを上げる事も可能ですが、費用が高くなりローコストの魅力は薄れてしまうので注意が必要です。
4.メンテナンスコストが高くなる可能性
3に通ずる部分ですが、設備や外装・内装で使われているアイテムのグレードが低いと耐久性が低く故障やメンテナンス頻度が高くなってしまいます。その結果、住んでからの維持費が高くなる傾向にあります。
3.4の対策
3.4の注意点に関してもローコスト住宅が絶対にそうという訳ではありません。当然、標準の仕様は会社毎にことなります。中には標準でも質の高い設備を用意している会社もあります。
例えばアイフルホームを運営しているLIXIL住宅研究所は株式会社LIXILのグループ会社です。リクシル製品は質も良く、自社製品なのでアイフルホームだと安く採用する事が可能です。
メンテナンスコストに関しては、建てる時にかかるお金だけではなく維持費も含めた生涯でかかるであろうお金も考慮して比較・検討をする必要があります。
メンテナンスコストは大きく分けると外壁や屋根、白蟻駆除など構造躯体に関わる修繕費とキッチンやお風呂、トイレなど住宅設備に関わる修繕費に分けられます。
それぞれ、どの程度の耐久年数なのかを確認しメンテナンスの際には幾ら位かかるのかも事前に把握しておきましょう。
5.住宅性能が低い可能性
住宅性能(耐震性・耐火性・耐久性・遮音性・断熱性・気密性)が低い可能性があります。ただし建築基準法に則って設計・建築を行いますので当然、適正基準は満たしており決して住む事が危険という訳ではありません。
あくまで一般住宅と比べると見劣りする可能性が高いという事です。
6.保証・アフターサービスが見劣りする
大手のHMでは60年長期保証などが一般的ですがローコスト住宅ではそこまで長期の保証がついているメーカーは少ないです。保証・アフターサービス面では大手HMと比べると対応力で見劣りしてしまいます。
5.6の対策
ローコスト住宅が一律で住宅性能が低いわけではありません。当然、会社毎に性能は異なります。地震の多い日本では耐震性能を気にされるお客様が多いので、ローコスト住宅でも最近は耐震最高等級の3相当で家を建てる会社も多くあります。
断熱性能に関しても断熱材自体の性能が昔に比べると良くなっているので、ローコスト住宅でも大手HMと変わらない断熱性能を誇る会社もあります。
気密性能に関しては大手だからローコストだからと言うよりも、建物の構造や断熱工法の差、また施工技術の差によるので今まで建ててきた家の平均C値などを営業に確認すると良いでしょう。(C値とは気密性能をはかる指標。)
ちなみに気密性能はシンプルなつくりの家の方が確保しやすいので大手HMで建てた奇抜なデザインの家よりも、ローコストメーカーで建てたシンプルな形状の家の方が良い数値である事も多いです。
保証・アフターサービスに関しても会社毎に制度は異なります。ただし瑕疵保証は引き渡しから10年間は住宅会社に保証責任が義務付けられているのでどこの会社であっても、引き渡し後10年間は瑕疵保証がついています。
その為、10年目以降の保証内容がどのようになっているのかを確認しましょう。ちなみに瑕疵保証で保証責任がある箇所は構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分です。シロアリや住宅設備などは瑕疵保証責任の対象外なので、そうした対象外となる部分の保証がどうなっているのかも要確認です。
アフターサービス・定期点検の頻度や内容も会社毎に事なりますので、契約前に詳細まで確認をしておきましょう。
耐震性や気密・断熱性などの住宅性能。キッチンや浴室、洗面所、トイレ等の住宅設備の見た目やグレード。外観・内装のデザインセンス。ライフスタイル事に用意されているお勧め間取りのパターン。保証制度などは必ず各社のカタログで比較をしましょう。
各社のHPを見ても分かりずらかったり欲しい情報が載っていなかったりもします。特にUA値、C値はHPに書いていない事が多いです。その点、住宅カタログにはハウスメーカーを選ぶ為に必要な情報がバッチリ載っています。
どういった見た目の家になるのか、外観や内装のデザイン。またキッチンや浴室、洗面所などのデザインや見た目も実際の画像を見ないとイメージがしにくいと思いますが、カタログだと画像付きで載っていますので具体的に家を建てた後の生活を送るイメージも沸いてきます。
その為、ハウスメーカーを選ぶ時には必ず複数社から最新カタログを取り寄せカタログに載ってある情報で比較検討をするようにしましょう。
まとめ
1000万円で家を建てた人のブログとローコスト住宅を建てる時の注意点、対策をご紹介してきましたが如何だったでしょうか。
実際に建てられた方のリアルな体験が拝見できる建築ブログは家づくりをおこなう上でとても参考になります。家づくりで失敗しない為には上記のような建築ブログを参考にしつつ、検討している工務店&ハウスメーカーのカタログを取り寄せ、時間的余裕をもって比較・検討を繰り返しましょう。
その際、候補にあげる住宅メーカーは1,2社ではなく必ず4,5社以上は候補にあげましょう。見積もりを出してもらう時も同様に3社以上から見積もりを出して貰いましょう。注文住宅には定価というのがないので、同条件で複数社から見積もりを出してもらう事で始めて適正価格が見えてきます。
始めから1社2社に絞るのではなく、出来るだけ多くの候補を上げて比較検討を繰り返し自分に合った最適な住宅メーカーを見つければ最高な家づくりがスタートできるでしょう。
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play_circle 間取りプラン・資金計画プランも一緒に貰うならカタログ請求後の電話が心配という方は備考欄に「連絡はメールでお願いします」と書いておくと大丈夫です。その他、家づくりで分からない事や聞きたい事があれば備考欄に書いておきましょう。
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