住友林業のC値(気密性)とUA値(断熱性)をチェック!

2021-03-19

1年中快適な住環境を維持するにはC値(気密性)とUA値(断熱性)が優れている事が大切です。この記事では住友林業のC値とUA値がいくつなのかを確認すると共に、快適に過ごせる基準値をクリアしているのかどうかなども確認していきたいと思います。

またC値やUA値の優秀なハウスメーカーのご紹介もしたいと思いますので、高気密・高断熱住宅を検討されている方はぜひご覧ください。

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住友林業のC値(気密性能)

住友林業では公式にC値を公表していないので住友林業で建てられた施主さんが気密測定を行った結果が載ってあるブログを参照にして住友林業のC値を暫定で決めていきたいと思います。

住友林業で建てた方の気密測定の様子

私がネットで調べた結果4つのブログが見つかりましたのでご紹介したいと思います。

①.住友林業の家の断熱・気密!

「住友林業の家の断熱・気密!」の気密測定の様子

こちらの施主さんは中間測定と竣工後の測定と2回、気密測定を行っています。1回目の様子はコチラ【住友林業さんで気密測定 C値実測しました(中間測定)】
2回目の様子はコチラ【住友林業さんで気密測定実施!C値出ました!!(竣工後測定)】

中間測定、初めの結果はC値0.93(c㎡/㎡)。この測定を元に隙間箇所を見つけ手直し、そして中間2回目の測定ではC値0.6(c㎡/㎡)となっています。

竣工後の測定1回目はC値0.8(c㎡/㎡)だったのですが、目張り忘れがあり再度測ってみたところC値は0.7(c㎡/㎡)。この計測を元に隙間箇所を見つけ手直し、その結果最終的にはC値0.66(c㎡/㎡)という数値で着地しています。

②.太陽光発電の実績記録と生活情報

「太陽光発電の実績記録と生活情報」の気密測定の様子

気密測定の結果はこちらのページに載っています。【住友林業で建てた家のC値は0.6でした】

こちらの施主さんの気密測定の結果はC値0.6(c㎡/㎡)となっています。

③.西湘人のライフログ

「西湘人のライフログ」の気密測定の様子

気密測定の結果はこちらのページに載っています。【住友林業「BF耐火」で建築中の我が家の気密施工と気密測定結果】

こちらの施主さんの気密測定の結果はC値1.10(c㎡/㎡)となっています。こちらの場合は気密測定の時に玄関周りと土間周りの隙間をきちんと埋めずに測定しています。

玄関と土間周りをきちんと施工した後であれば、おそらくC値はもう少し良い数値だったのではないかと思われます。

④.高橋建築(株)

「高橋建築(株)」の気密測定の様子

気密測定の結果はこちらのページに載っています。【住友林業の家は暖かいのか?断熱調査3 気密測定】

こちらのブログは施主さんではなく、建築会社さんのブログです。この建築会社が気密測定の出張サービスも行っているようで、住友林業の家の気密測定にいった際の内容となっています。

気密測定の結果はC値0.63(c㎡/㎡)です。


以上の情報を踏まえ住友林業のC値は0.6~1.1の間に収まる事が多い事が分かります。

C値は現場で専用の機器を用いて測る実測値なので1棟、1棟異なりますが住友林業のC値は暫定で0.6~1.1としたいと思います。

住友林業のUA値(断熱性能)

住友林業のUA値(断熱性能)に関しては公式HP上で記載がされています。

住友林業の断熱性能を示した図
住友林業の断熱性能を示した図
画像参照元:住友林業HP

2020年09月10日のニュースリリースによると住友林業は断熱材・構造材・窓でしっかりと断熱した「360゜TRIPLE(トリプル)断熱」を標準採用したと書かれています。

この「360゜TRIPLE(トリプル)断熱」を簡単に説明すると、今までよりも高性能断熱材を使用、断熱性に優れる構造材、窓は「アルゴンガス入りLow-E複層ガラス」を標準採用する事で断熱性能を大幅にアップしました。という内容です。

より詳細な内容はニュースリリースされた記事に記載されています。その記事内でUA値は0.41を実現と明記されています。

住友林業のUA値

よって住友林業のUA値は0.41とします。

住友林業のC値、UA値の結果発表~!!

住友林業のC値は0.6~1.1c㎡/㎡(※1)、UA値は0.41w/(㎡・k)(※2)です。

住友林業

C値(気密性能)0.6~1.1(c㎡/㎡)
UA値(断熱性能)0.41(W/㎡・K)

(※1)C値は公式発表の数値ではありません。施主さんが行った気密測定の結果の数値です。
(※2)165,61㎡/2階建てのモデルプランによる試算です。

C値(気密性能)とUA値(断熱性能)の注意点

C値とUA値は住宅の気密性能と断熱性能を判断する時に役に立つ指標ですが、C値は現場で測る実測値でUA値は仕様書を元に計算で出す理論値である事を覚えておきましょう。

C値の注意点

気密測定専用機器

C値は室内の空気が外に流失したり、外気が入り込んだりする家の隙間の広さを示した数値で画像のバズーカのような専用機器を用いて測定をします。

気密測定を行うタイミングは断熱・気密工事が終わった後か竣工後に行います。家にどれだけの隙間が空いているのかを測定するのである程度施工が進んでからでないと測る事が出来ません。つまり家が建つ前段階ではC値は分からないのです。

またC値は間取りや家の仕様によっても変わりますが、それ以上に現場の職人さんの施工精度も反映されます。施工精度の低い職人さんが建てたお家は隙間が多くなるのでC値が悪くなります。

まぁ、厳密に言えば工法・構造の違いや断熱手法の違いなどで施工のし易さが変わり気密性を高める難易度が異なるので一概に現場の職人さんの腕だけという訳ではありませんが、過去に建てた住宅の平均C値が高いところは現場の職人さんが優れているor施工がしやすい家という事が判断できるので自分が建てる時にも気密性が確保された家を建てられる可能性は高いです。

どちらにしても現場の施工レベルが低ければ優秀なC値は出せないので、C値は現場の施工レベルを測る物差しとしても役に立ちます。

UA値の注意点

UA値は家の仕様がまとまると計算式で求める事が出来ます。ただしその数値はあくまで理論値です。もし施工不良等があれば算出したUA値よりも悪い数値の家が建つ可能性もあります。

C値、UA値どちらか一方だけ良くても意味が無い

例えば断熱性能だけが良い家があったとします。良い断熱材や窓サッシなどを使用し断熱性能を高めても、そもそも家が隙間だらけでしたら全く意味がないですよね。

反対も同じです気密性能だけが高くても断熱性能が低いと外気の影響をもろに受けます。壁面や窓周りなどから夏は熱気、冬は冷気が室内に侵入し過ごしにくい家になってしまいます。

その為、気密性能と断熱性能は必ずワンセットで考えましょう。

住宅性能(UA値やC値)や住宅設備、デザイン、間取り、保証制度などは必ずカタログスペックで比較を!

耐震性能や断熱性能の性能等級。キッチンや浴室、トイレ等の住宅設備のグレード。外観や内装のデザインセンス。得意な間取りやタイプ別のおすすめ間取り。保証制度などは必ず各社のカタログで比較をしましょう。

正直各社のHPを見ても分かりずらかったり欲しい情報が書いてなかったりもします。特にUA値、C値はHPに書いていない事が多いです。その点、住宅カタログにはハウスメーカーを選ぶ為に必要な情報がバッチリ載っています。

どういったキッチンになるのか、や浴室や洗面室の作り見た目。外観・内装のデザインなどは実際に画像を見ないとイメージがしにくいと思いますが、カタログだと画像付きで載っていますので具体的にその家で生活を送るイメージが沸きます。

その為、ハウスメーカーを選ぶ時には必ず複数社から最新カタログを取り寄せカタログに載ってある情報で比較検討をするようにしましょう。

\各社のカタログを眺めるだけでも楽しいですよ/

住友林業の家は高気密・高断熱住宅か?

住友林業の家は高気密・高断熱住宅と呼べるのか?の前に『高気密・高断熱住宅』についてお話をします。

高気密・高断熱住宅には定義が無い

高気密・高断熱住宅には定義が決められていません。その為、住友林業の家を高気密・高断熱住宅と呼んでも間違いではありませんし、反対に住友林業の家は高気密・高断熱住宅では無い!と言っても間違いではないのです。

決められたルールが定められていないのでそこまで高気密でも高断熱でも無い住宅が『高気密・高断熱住宅』として売りに出されているのが現状です。

ハウスメーカーの売り文言やセールストークをそのまま鵜呑みにして家を建てた場合、なんちゃって高気密・高断熱住宅を建てる事にもなりかねないので注意が必要です。

例えば以下のようなキャッチフレーズのついた住宅が3軒あるとします。

A家:『高性能断熱材で真冬でもポカポカ住宅!』
B家:『裸足でも快適に過ごせるあたたかいお家!』
C家:『W断熱で夏でも冬でも1年中快適ハウス!』

文言だけではどの家が本当に性能が優れているのか分からないですよね。では下記の場合ではどうでしょうか?

A家:(C値:1.0/UA値:0.8)
B家:(C値:0.3/UA値:0.3)
C家:(C値:1.2/UA値:0.6)

数値に直せばB家が1番気密・断熱性能に優れている事が分かります。気密・断熱性能を判断する時にば書かれている文言ではなくC値やUA値の数値を確認するようにしましょう。

住友林業のC値、UA値で快適に暮らせるのか?

本当の高気密・高断熱住宅であれば夏は涼しく、冬は暖かく1年を通して快適に過ごす事が出来ます。では本当の高気密・高断熱の恩恵を受けられるC値とUA値はいくつ位であれば良いのかをご紹介したいと思います。

ちなみに高気密・高断熱住宅のメリットやデメリットを記載した記事もありますので興味がある方はご覧下さい。

快適に暮らせるUA値の基準

快適に暮らす為のUA値の基準を出すためにH25省エネ基準(熱等性能等級4)、ZEH基準、HEAT20 G1基準、HEAT20 G2基準の指標を参考にしたいと思います。

地域区分12345678
H25省エネ基準
(断熱等性能等級4)
0.460.460.560.750.870.870.87
ZEH基準0.40.40.50.60.60.60.6
HEAT20 G1基準0.340.340.380.460.480.560.56
HEAT20 G2基準0.280.280.280.340.340.460.46
地域区分表

快適に暮らすために確保しておきたいUA値はZEH基準を満たす数値です。建てる地域により数値は異なりますが東京・大阪の該当する6地域ではUA値0.6以下を目指したいところです。

ZEH基準クリアを目標とする理由

H25省エネ基準は平成25年(2013年)に定められた指標なのですが今では基準が古すぎて設定も緩いです。"省エネ基準"という名前がついていますが、この基準を満たしてもさほど省エネの家にはなりません。

H25省エネ基準は本来であれば2020年に義務化される予定でした。(義務化は見送られました。)つまり2020年以降に建てるお家はH25省エネ基準をクリアしていないと建ててはいけない!という最低限の数値だという事です。この数値を満たしても快適に暮らす為には物足りません。

ちなみにハウスメーカーのHP等によく書かれている『断熱等級4(最高等級)』はこの基準を満たしていれば名乗る事ができます。最高等級!なんて聞くとなんだか凄ごそうって勘違いしそうですが、そこまで凄い数値ではありません。

ではZEH基準よりも厳しいHEAT20基準を目指すのはどうなのか?という所ですが、断熱性能だけを考えるのなら勿論OKです。ただし問題はコストです。

断熱性能を良くすればするほどコストもかかります。それにオーバースペックになる可能性もあります。その為、コストと快適性を考えた時にいい塩梅で落ち着くのがZEH基準を満たしたUA値です。

快適に暮らせるC値の基準

C値にはUA値のように基準にできる指標がありません。平成11年(1999年)に改正された省エネ基準にはC値の基準となる指標があったのですが平成25年(2013年)に省エネ基準を改正・強化された時にC値の項目は削除されてしまいました。

ちなみに平成25年(2013年)まで使われていたC値の基準となる指標は下図とおりです。

地域区分12345678
次世代省エネ基準22555
地域区分表

この指標はかなり古いので今の時代には全く参考になりません。たまにこの2013年まで使われていた指標を指して『気密性能基準値を大幅にクリア!!』なんて謳っているハウスメーカーもあるので気を付けましょう。

これから家づくりを行う方であればC値は1.0以下、出来れば0.7以下を目指したい所です。

C値は経年劣化の影響を受けやすいので新築時にC値1.0であっても10年後にはその数値が悪くなっている可能性が高いです。その為、長く住む予定で無い方であればC値は1.0以下を目指す考え方で良いですが、長く住む予定の場合は新築時はC値0.7以下を目指したい所です。

住友林業のC値、UA値はギリギリ快適に暮らせる数値

快適に暮らす為に確保しておきたいC値とUA値はC値=0.7以下、UA値=ZEH基準を満たす数値です。住友林業のC値とUA値はC値=0.6~1.1、UA値=0.41です。

C値0.6であれば問題ないですが1.1だと少しオーバーしてしまいます。UA値も地域区分1,2の寒冷地では少しだけ物足りないです。よって住友林業のC値、UA値はギリギリ快適に暮らせる数値としたいと思います。

ハウスメーカー選びで失敗しない為に

誰もがハウスメーカー選びで失敗したくないと思っていますが、残念ながら失敗や後悔をする人が後を絶ちません。失敗してしまう最大の理由は最初の段階で比較・検討が不十分だからです。

マイホームに限らず車や高級家電を買う時にもデザインの差や価格の差、性能の差などを比較するのと同様にハウスメーカーを選ぶ時にも各社の特徴や性能、価格や保証制度や設備等を比較する必要があります。

注文住宅では一人一人の条件が違うので自分に合ったハウスメーカーを見つける事が大切です。その為に複数社のカタログを取り寄せ比較・検討を行いましょう。この作業を面倒くさがると後になって後悔します。先ずはパパッと一括で集めてしまうのが効率的です。

\予算別や人気テーマからも探せます/

C値、UA値を確認する方法

住友林業でお家を建てる時にどのようにすればC値、UA値を確認できるのかご説明したいと思います。

UA値を確認する方法

UA値は実測値ではなく計算で求める事が出来るので、家の間取りや仕様が決まったタイミングでハウスメーカーに「UA値を教えて下さい」等、伝えれば算出してくれます。

ハウスメーカーによってはUA値の算出で別途費用が発生する事もありますので事前に確認をしておきましょう。

C値を確認する方法

C値は現場ではかります。C値に関しても事前にハウスメーカーに気密測定を行いたい事を伝えておけば手配をしてくれます。ただしハウスメーカーによっては「気密測定はやっていない」と断られるパターンもあります。

その場合は自分で測定業者に直接依頼を行えば問題ありません。直接依頼をするメリットは間にハウスメーカーを挟まないので費用を少し抑えられる事と、第三者の立場で測定して貰えるので安心感がある事です。

デメリットとしては測定業者とのやりとり、段取りを全て自分でやる必要があり手間がかかる事です。ちなみに気密測定1回の費用相場は5万円~10万円程度かかります。

気密測定を行うタイミング

気密想定を行うタイミングが主に2つあります。1つ目は断熱・気密工事が終わった後(まだお家は完成していません。)2つ目は竣工後(お家の完成後)です。

より確実を求めるなら両方のタイミングで気密測定を行う事です。ただし1回の測定につき5万円~10万円の費用がかかるので「出来れば1回に抑えたい!」という方は、断熱・気密工事が終わったタイミングで測定を行う事をおすすめします。

理由は、そのタイミングであればC値が悪かった時に気密処理の弱いところを特定し、気密性向上のための施工がわりと簡単に行えるからです。竣工後の測定よりもC値の改善がしやすいのです。

気密測定を行いC値が悪ければ改善してもらう事は事前にハウスメーカーにお願いをしておきましょう。できれば契約を結ぶ前に条件に入れておいた方が良いです。

満足できるC値、UA値で家を建てる方法

前述したとおり高気密・高断熱住宅には定義が無いのでC値やUA値といった数値で判断をする必要があります。高気密・高断熱住宅を検討されている方は、なんちゃって高気密・高断熱住宅にならないように下記の事を覚えておくと良いですよ。

契約の条件に『UA値○○以下保証』を入れる

『UA値○○以下保証』を契約の条件に加えましょう。また契約の前にUA値○○以下保証を入れた状態での見積もりを貰うようにしましょう。契約後に「UA値を○○以下にしたい」と伝えても「ではそのUA値にするにはこれが必要なので追加でこの位の費用が発生しますねー。」という事になるので契約前に話を詰めておく必要があります。

ちなみにUA値は間取りや窓サッシ・ガラス、窓のサイズや数、断熱材などなどによって変わりますので希望のUA値がある場合には出来るだけ早い段階で「UA値は○○以下を希望しています。」と伝えておいた方がスムーズです。

目標とするC値を提示して貰う

C値もUA値のように○○以下保証が出来れば良いのですが、C値はUA値と違い実測値なので保証までしてくれる住宅会社は少ないです。保証が無理な場合には目標とするC値を提示して貰いましょう。

その提示された目標値が本当に達成可能な数値かどうかは過去に建てた住宅の平均C値を尋ねて判断をして下さい。モデルハウスの数値よりも実際の施工物件で測定されたC値の方が信用できます。

実際の施工物件で何度も良いC値を計測している住宅会社であれば職人さんの施工精度は高く丁寧な仕事をしてくれるでしょう。C値のデータが乏しい会社やごまかしたりする会社は気密性能に自信の無い会社である可能性が高いので注意が必要です。

気密測定は費用がかかりますが1棟1棟異なりますのでやっておく事をおすすめします。断熱・気密工事が済んだタイミングで1度気密測定を行い、その時にC値が悪ければ手直しをして貰う事を契約の条件に入れておくと良いです。

高気密・高断熱住宅をつくり慣れている会社にお願いする

高気密・高断熱住宅を作り慣れている会社であれば実績もノウハウも豊富に蓄積されています。特に気密性能は現場の施工精度に大きく影響を受けるので慣れていない会社であれば悪いC値になる可能性も高いです。

UA値に関しては理論値なのでコストをかければ数値上は良く出来ます。ただし算出した数値と実際に建てた家のUA値(断熱性能)が等しくなるかは現場の施工精度に関わりますので豊富な実績をもつ住宅会社にお願いをした方が安心できます。

高気密・高断熱住宅を得意としている会社はコチラ

C値とUA値をよくする方法

施主側で出来るC値とUA値をよくする方法をご紹介したいと思います。

UA値を下げる(断熱性能を上げる)方法

断熱材をより良いものにすれば断熱性能を上げる事は可能ですが、それよりも注目すべき点が窓です。屋根や外壁、床などから熱が逃げたり、侵入するよりも窓から熱が逃げたり、侵入したりする割合の方がかなり多いのです。

つまり家の屋根や壁、床、窓の中で1番断熱性能が低いのが窓で、その窓の断熱性能を上げる事が家全体の断熱性能を上げる事に直結するのです。

窓の断熱性能を上げる時にチェックするポイントは3つです。

・窓枠の種類
・窓ガラスの種類
・スペーサーの種類

窓枠の種類

窓枠はアルミサッシ→アルミ樹脂複合サッシ→オール樹脂サッシの順に性能が良くなります。窓枠はオール樹脂サッシをおすすめします。

窓ガラスの種類

窓ガラスは単板ガラス→複層ガラス→Low-E複層ガラス→Low-Eトリプルガラスの順に性能が良くなります。窓ガラスはLow-E複層ガラス、アルゴンガス入りをおすすめします。

Low-Eトリプルガラスはまだ割高です。Low-E複層ガラスでも十分です。予算に余裕があればLow-Eトリプルガラスにすれば良いと思います。

ちなみにガラスとガラスの間の中空層に入れる気体は空気→アルゴンガス→クリプトンガスの順に性能が良くなります。1番性能の良いクリプトンガスはトリプルガラスに入っている事が多いです。

スペーサーの種類

スペーサーはアルミ→樹脂の順で性能が良くなります。スペーサーは樹脂をおすすめします。

窓の断熱性能を上げる事でUA値を下げる事が出来ます。また窓のサイズや数も断熱性能に関係してきますので、サイズを小さくしてみたり、設置数を減らす事でもUA値を下げる事が出来ます。

C値を下げる(気密性能を上げる)方法

気密性能を上げる為にチェックするポイントは主に3つです。

・窓の構造
・コンセントの取り付け位置
・C値改善を行ってくれる業者に依頼

窓の構造

気密性の観点からも窓は大切なポイントになってきます。特に気にしたいのが窓の構造です。日本の住宅で1番よく見かけるのが横方向に開閉する引き違い窓ですが気密性はあまり高くありません。

気密性能を重視するならビジネスホテルなどでよく見かける「すべり出し窓」がおすすめです。もしくは欧米で一般的に使われている「開き窓」も引き違い窓よりは気密性が高いです。

もし開閉しない採光のみが目的の窓であれば、気密性が1番高いFIX窓」を採用する事でC値を下げる事が出来ます。

コンセントの取り付け位置

コンセント周りは隙間が発生しやすい場所です。外壁に面した箇所に設置するよりも、部屋間の壁面に設置をした方が外との隙間を作らずに済むのでC値を下げやすいです。

ただしコンセントの位置が悪いと生活自体が不便になるので無理をしてまで設置箇所を変える必要はないでしょう。

C値改善を行ってくれる業者に依頼

気密測定は施主が直接業者さんにお願いをする事が出来ます。業者の中には気密測定と同時に隙間箇所の発見、改善までサポートしてくれる会社もありますので気密施工に疎いハウスメーカーであればそういった業者に依頼を出すのも手です。

株式会社共和福田温熱空調など。

住友林業以外でC値、UA値の優秀なハウスメーカー

住友林業以外にもC値やUA値の優れたハウスメーカーは多くあります。上記で記した快適に暮らす為に必要なC値とUA値を満たしているハウスメーカーを何社かご紹介したいと思います。

UA値0.6以下 C値1.0以下のハウスメーカー

UA値、C値の参照元が公式が出しているPDF資料および公式HP、支店・加盟店のHPに記載のあるハウスメーカーをピックアップしています。

社名UA値
(W/㎡・K)
C値
(c㎡/㎡)
参照元
FPの家0.430.44公式HP
UA値・C値
R+house0.460.34PDF資料
UA値・C値
To Casa0.30.3公式HP
UA値・C値
アイフルホーム0.30.54公式HP
UA値・C値
アエラホーム0.390.47公式HP
UA値・C値
イノスグループ0.560.3公式HP
UA値C値
ウェルネストホーム0.280.2公式HP
UA値C値
ウッディ伊藤0.22~0.340.1~0.3公式HP
UA値・C値
オートリホーム0.560.7公式HP
UA値・C値
カネカのお家0.280.2支店・加盟店HP
UA値・C値
サイエンスホーム0.46以下0.7以下支店・加盟店HP
UA値・C値
サンコーホーム0.280.5公式HP
UA値・C値
ジブンハウス0.460.2支店・加盟店HP
UA値・C値
スウェーデンハウス0.360.64公式HP
UA値・C値
セルコホーム0.370.492公式HP
UA値・C値
トヨタウッドユーホーム0.340.8公式HP
UA値・C値
フィアスホーム0.380.32支店・加盟店HP
UA値・C値
メープルホーム0.460.3公式HP
UA値C値
ヤマト住建0.271.0以下公式HP
UA値・C値
ユートピア建設0.430.13公式HP
UA値・C値
ユニバーサルホーム0.340.4公式HP
UA値・C値
一条工務店0.250.59公式HP
UA値C値
九州八重洲0.260.6公式HP
UA値・C値
建成ホーム0.30.27公式HP
UA値・C値
住ま居る0.30.5公式HP
UA値・C値
小嶋工務店0.560.3公式HP
UA値・C値
小林住宅0.290.15公式HP
UA値・C値
真柄工務店0.460.5公式HP
UA値・C値
石井工務店0.420.33公式HP
UA値C値
大共ホーム0.150.2公式HP
UA値C値
大庭工務店0.460.5以下公式HP
UA値・C値
第一住宅0.460.5公式HP
UA値・C値
土屋ホーム0.240.38公式HP
UA値・C値
馬渡ホーム0.260.29公式HP
UA値・C値
福岡工務店0.430.08公式HP
UA値・C値
北洲ハウジング0.310.65公式HP
UA値C値

上記以外にもC値、UA値の優れたハウスメーカー・工務店は全国に沢山あります。自身の建築予定地でC値、UA値の優れたハウスメーカーが他にないかは下記よりお探し下さい。

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まとめ

住友林業のC値、UA値を調べた結果や、快適に暮らす為に確保しておきたいC値やUA値の基準、失敗しない高気密・高断熱住宅の建て方などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

住友林業は大企業である安心感や木の力を活かす先進技術、高い設計自由度などで人気を集めていますが、住友林業と同じくらい優れた住宅会社は他にも多くあります。これから家づくりをスタートされる方は初めから候補を絞るのではなく、出来るだけ多くの住宅会社の中から比較・検討をした方がより自分に合ったベストな住宅会社を見つけられます。

家族みんなにとって居心地のいい家、そして理想のライフスタイルが過ごせるよう納得するまで話し合って家づくりを楽しみましょう。素敵なマイホームづくりを応援しています。

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電話が苦手な方は備考欄に「メール連絡希望」の記載を

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関連記事:家の資料請求したら起きる事と対処法

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。